山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

平成27年 ゴールデンウイークの総括

2015年05月28日 | ちょっとそこまで

 4,5月の連休も何だか夢のように過ぎてしまった。しかし、今年の連休は、珍しいことに晴天続きで思い出に残る山行が出来たことが大きな収穫。ここ数年、300名山達成の「呪縛」から逃れられず、幾分仕方なし(?)の山が続いていたが、何か吹っ切れたようで気分になっていた。

 今回、特によかった山は栂池高原から白馬岳縦走。残雪を踏みしめ雄大な景色を貸し切り状態で歩ける贅沢はそう滅多に経験出来るものではない。雪に埋もれた白馬大池と屋根をわずかにのぞかせた白馬大池山荘。滅多に見られない光景です。テントを建て、ねぐらを確保したときの満足感はちょっと表現しにくい。あの感覚は、穂高の涸沢や立山・剣などの混み合うキャンプ場ではちょっと味わえない。多分、単独行者のみに与えられた特典だろう。どんな山でも、知らない山に入るときは、それなりに緊張する。それが、近くの裏山でもそうだ。それに反して、一度でも登ったことのある山、歩いたことのある山域なら少々険しく、危険が伴っていても気分的に楽だ。

                                    

 栂池高原から白馬岳までは、部分的には歩いているので心持ち楽な面があった。ただ、天狗原から白馬の頂上までの稜線を歩くのはは始めて。あまり期待はしていなかった領域だったが、振り返って見ると、この季節では年相応のコースだったし、何かにつけ今回の山行では最高だった。

                                  

 遠見尾根から五竜、唐松までは、人も多く、それに山小屋泊まりということもあってか緊張感に欠けた。特に、五竜と唐松間は、逆コースではあるが10年ほど前に歩いたことがある。山は冒険の要素がないといけないが、冒険には新鮮身が必要。何でも、初めての体験は心が震え、ワクワクとドキドキ感がある。年と共にこの感情は衰えていくが、それでも「初物」はいい。初めての遠見尾根は、スキー場からゴンドラやリフトを乗り継いでから取り付けるので、冬期でも入山は可能だろう。厳冬期の天気の良い日に、一泊計画で五竜に登って見たくなった。

                                   

   針ノ木岳と爺ヶ岳は、大町から入山できる。この山も、登山口からは登ったことがない山なので、いずれ登山口から登ってみたい。

  白山は連休明けではあったが、心配した天気にも恵まれてラッキーといえる。出雲のお二人とは、久しぶりの遠征となる。当初、甚之助小屋で一泊と考えていたが、2泊することになった。余裕もできて、ゆったりした時間を過ごすことができた。わざわざ、島根からやって来たので一泊はもったいないだろう。本当は、さらに猿ヶ馬場への話もあったが、無理はしないことにした。スーパー林道はまだ閉鎖していたし・・・。

                     

                     今回の山行では、次の詩にあるような気分を味わった。

                                            陶 淵 明
                                                                      飲酒二十首 其五


                                                 結廬在人境                いをりを結びて人境に在り
                                                 而無車馬喧                而かも車馬の喧しき無し
                                                 問君何能爾               君に問う 何ぞ能くしかるやと
                                                 心遠地自偏                心遠ければ地も自ずから偏なり
                                                 采菊東籬下               菊を采る 東籬の下
                                                 悠然見南山               悠然として南山を見る
                                                 山気日夕佳               山気 日夕に佳く
                                                 飛鳥相与還               飛鳥 相い与(とも)に還る
                                                 此中有真意               此の中に真意有り
                                                 欲弁已忘言               弁ぜんと欲して已に言を忘る

  連休を終えてから、久しぶりに大山の地獄谷~振子沢へとあるいてみた。残雪は消えていたが、サンカヨウの花があちこちに咲いていた。ウドを少しばかり採って帰る。天ぷらにしたら、大山の味がした。

                                                                          鍵掛峠

                                  

                 オオカメノキ                                       サンカヨウ

                      

   間もなく大山は山開きを迎える。

 


残雪の山へ 白山(その3)

2015年05月25日 | ちょっとそこまで

 5月8日

  甚之助の小屋から雪面を直登し南竜道へ出る。 今日はとりあえず室堂まで登ることにする。私と妹尾さんは、板を担ぎ、鈴木さんは引っ張りで。甚之助小屋から室堂へは、黒ボコ岩経由のコースとエコーラインコースが考えられるが、黒ボコ岩コースへのトレースがなかったので南竜道からエコーラインコースに向かう。エコーラインの下まで来ると南竜馬場の小屋や、キャンプ場の管理等などが見えてくる。ここから、また急な斜面にとりつくが、このコースは帰りに滑ることになる。登り切ると、白山頂上が現れる。室堂まであと一息。

                                       甚之助小屋を後にして

                           

                                   頂上が見えて来ました。

              

                                       室堂前にて

              

 室堂の小屋は営業をしていたが、宿泊は避難小屋を利用するらしい。

 ここから、鈴木さんは雪を求めて別行動。私と妹尾さんは、頂上へ向かう。頂上に雪はないのだが、せっかく来たのだから頂上を踏んでおきたい。

                                    室堂のバックの山は、別山。

                  

                                           何年ぶりかの頂上

                    

                    頂上から観光新道側へ少し下り、ガレ場を降りて雪のある所まで行く。鈴木さんと合流。

            

                                    室堂めがけてすべる妹尾さん。

               

  せっかくの斜面だが、雨水が作った溝痕がすさまじくてあまりおもしろくない。室堂の売店でビール、ウイスキーなどを買い、水を汲んで来た道を帰る。

                                          無事小屋へ

                           

   夕食時、買ってきた酒に酔う。窓からの景色も素晴らしく恍惚状態になった。 「弁ぜんと欲して、すでに言をわする」でした。

                         悠然見南山  山気日夕佳  飛鳥相与還  此中有眞意  欲辨已忘言

 翌日は天気も崩れ始めたらしく小雨が降る。びしょ濡れになるのを覚悟して、滑りながら下山。こんな天気でも登山者があった。幸いにも、天気は回復して、市ノ瀬に着いた頃は青空が出始めていた。ラッキーな連休明けの白山でした。

  

          

    

   

    

 


残雪の山 白山(その2) 

2015年05月24日 | ちょっとそこまで

 5月7日(金)

 夕べは、手取川の川音で何度も目が覚めた。雪解けの激しさが伝わって来るようです。

テントはそのままにして、出発の準備。別当出合いの途中までは軽い履き物で行く事にする。この方がだいぶん楽です。良くスキー靴(兼用靴)を履いたまま歩いている人を見かけるが、少々重くても担いだ方が良い。上高地から槍、穂高などにスキー登山をするときなど特に感じますね。

                      キャンプ地にて。周囲に生えている木はドロヤナギと呼ぶそうです。       

                 

                                   準備万端。出発です。     

              

                                 別当出合。 橋の入り口にて。

              

         

             

  恐る恐る橋を渡り、しばらくすると急な登りになる。しばらく登るとルート(足跡)は分かれる。尾根通しに行くか、尾根の横の雪の多い所を行くかです。鈴木さんは「引っ張り」なのでこちらの方がよかったようです。

                             まだかまだかと歩きくたびれました。ちょっと休憩を。

               

 甚の助小屋につく。1階には、感応式の電灯あり。トイレもあり。2階には窓があり、外の景色を眺めることが出来る。明るくて良い。

                    

                            小屋の前にテーブルを作り、一息入れる。

                

                               雪を溶かして水を作る。       

                

                                    コーヒータイム。 

                

  この日は、小屋の周辺でスキーを楽しむ。のんびりとした一日でした。

                      甚之助の小屋が見えます。今日はここまで登り滑り下る。

                 

                 

                                         スキー講習会?

                

                                        夕餉の支度

              

 それぞれが持参した食料、酒などで楽しい夕食。妹尾さんのビールを頂く。この日は、鈴木さんがビールで幾分酔ったようで少しおかしかった。疲れと、高度のせいだと思う。寒さは感じられず、快適な夜を過ごすことが出来た。 明日は室堂へ。

     


加賀の白山 山スキー

2015年05月22日 | ちょっとそこまで

 5月4日(月) 

いよいよ出雲部隊と合流して、白山に登る事になるが少し時間がある。五竜のスキー場を後にして白山を目指す。この時期、五竜スキー場の駐車場は格好の泊まり場所だった。天気は穏やかだし、近くに温泉もある。ただ、スーパーは白馬村まで行く必要があるけど・・・。途中、しばらく前に泊まった白馬大橋横にあるキャンプ場横を通ったが、大変な人出でした。あちこちにテントが張られ、家族連れで混雑していた。

 ついでに、栂池高原にもよったが、駐車場の混み具合は以前とは比較にならないくらいで、多くの車で一杯だった。連休も後半に入ったからだろう。小谷村に入り、道の駅に寄るる。地酒を買い、入り口でやっていた立ち食いのそばを食べる。山から採ってきたウドを丸ごと天ぷらにして、そばの上に載せてあった。香りも高く、街中ではちょっと食べられない逸品でした。

 糸魚川を下り、いつものように、北陸道を下る。黒姫山を左手に見て親不知、朝日、立山、富山と車を飛ばす。金沢東で高速を下りる頃、陽もだいぶ傾き、空模様も怪しくなってくる。いよいよ天気が崩れ出し始めたのかと心配になった。途中のスーパーで、食料を補充して道の駅「しらやまさん」泊。雨音を聞きながらねむる。

  5月5日(火)

昨夜の雨はすっかり上がり、早朝市ノ瀬に入る。4月に寄った折には、まだゲートが締まっていたが今日は撤去されていた。市ノ瀬にあるビジターセンターに寄り山の様子を聞く。丁寧な説明があり山の様子もよくわかった。キャンプ場は、まだシーズンではないので無料。きちんとしたトイレもあるのでここにテントを張る。暇なので勝山まで買い物に出たり、周囲をドライブしたりして過ごす。

 5月6日(水)

 出雲部隊は、7時過ぎに出発したらしい。どうせつくのは3時過ぎ頃、その間、下見がてらに別当出合いまで行ってみることにした。市ノ瀬から1時間ほど歩くと、道路に雪が出てきてこの辺りに自転車が数台置いてあった。更に30分ほどで別当出合いについた。

                   

                                  別当出合いはまだ多くの雪が残る。

                       

                                           別等出合い

                     

                            橋の板は、まだ外されたまま。高所恐怖症の人は大変だろう。

               

                                  駒鳥が落ちている木の実を食べている

             

 この後、橋を渡りしばらく行ってから引き返す。別当出合いの休憩所の後の部屋が開放され、避難小屋代わりとして使用できる。トイレも使用できた。

              白山から流れ出る川。手取川は春の雪解け水が奔流となって流れ落ちる。 この川で、魚が釣れるそうです。

            

 夕刻、出雲部隊の二名が到着する。雪解け水が流れる音を聞きながら夕食。豚のしゃぶしゃぶで一杯飲む。

 


残雪の山 五竜から唐松 遠見尾根~八方尾根 (その3)

2015年05月20日 | ちょっとそこまで

  5月3日(日)

 今日も又天気は良い。連休前半からずっと良い天気が続くが、山ではこんなことは珍しいのでは? 連休明けに登る事にしている白山が心肺。

 スキーは小屋に置かせてもらい、五竜岳を目指す。以前、夏に縦走したことはあるが残雪期ははじめてなので一応アイゼンを持って行くことにする。兼用グツは歩きずらいが仕方がない。早くも下山して来る人もいてせわしそうな気分になる。

                                                        写真中央右手の雪面の左側、岩場を越える。

                 

                 これが岩場。ここを抜けると急な斜面となり、抜けた辺りが頂上。雪は緩んでいたがアイゼンがあった方が良い。

               

                                鹿島槍ヶ岳の双児峰が現れる。感動的です。

               

                               7時50分。    意外と早く頂上に立つ。晴天、眺望抜群。

             

                         夏にはここを縦走する予定だが・・・?栂池高原から上高地までの途中で。

              

 五竜岳を終え、小屋に預けたスキーを担ぎ、唐松へ向かう(9時10分)途中、唐松からの縦走者とすれ違うが、時間的にかなり早い。早朝、唐松の小屋を出発したのだろう。

 五竜から、唐松へは全体として登りだ。それに、縦走路には岩場やガレ場が出てきて落石には気をつかう。兼用グツでしかもスキー板を担いで歩いているので唐松から来る人たちに絶えず声を掛けられる。八方尾根の雪はだいぶ溶けたらしい。

                         縦走もほぼ終わる。少し余裕が出てきたので振り返って見る。

          

                         ついに唐松の小屋が現れる。唐松岳の方角に行列ができている。

               

                                             唐 松 岳

                

 9時10分、五竜小屋発で唐松小屋着が12時。唐松岳には登らず、八方尾根を下る。縦走路の雪は溶け、横の斜面に部分的に残雪があった。滑れそうな所は滑り、板を着けたり外したりしながら降りる。斜滑降で下っていたとき、表層雪崩が発生。かなりの雪崩だったが、足下より少し上の方で発生したので問題は無かった。これが、もっと上で発生していたらどうだっただろうか。

 歩くより少し早い程度のスピードでリフトまで下りると、ここからスキー場に入ることになる。しめしめと思いきや、斜面は素晴らしいコブの連続で滑るのに苦労する。やっと一番下のリフトまで降り、ここからリフトに乗って下山。後は、タクシーで五竜の駐車場まで帰る。これで、連休の課題はすべて終わったことになる。後は、6日に出雲部隊と合流して、白山にスキー登山だ。

 

 


残雪の山 五竜から唐松(遠見尾根~八方尾根) その2

2015年05月18日 | ちょっとそこまで

5月3日(日)

 日曜日のせいか、今日は人が多い。ゴンドラ乗り場は行列が出来ていた。片道切符を買って並ぶ。切符の買い方に少し迷った。片道の切符を購入する場所は、一日券を買う場所とは違っていたから。ゴンドラと、リフトを乗り継いで地蔵の頭近くまで行くのだが、ゴンドラで降り、そのまま歩いて登る人があった。

 私は、昨日、大遠見近くまで行っていたので気分的にゆとりはあった。しかし、若い人のように、速く歩くことは出来ない。兼用グツを履いて、ザックにショートスキーをくくりつけて一歩一歩登る。

                     鹿島槍ヶ岳北面、カクネ里。雪と岩の崩落が激しそうだ。

     

  大遠見と西遠見の標識は雪に埋もれているせいかわからなかった。しかし、この間には、テントを張るに適した場所が続いているので所々でテントを張っている。この辺りにテントを張り、アタックすれば、余裕で帰れそうです。写真中央左下辺りが、西遠見か?。

                   白岳の頂上から、一気に滑り込んだらさぞかし気分が良いだろう。

     

 白岳の下をトラバース気味に登ると、五竜小屋の前に出る。下の写真の後ろのピークが白岳。

                 

 小屋の中。飛び込みの客は良い部屋には入れてもらえないらしいと、聞いたが・・・。玄関に一番近い薄暗い部屋だった。それでも、泊めてもらえるだけ有り難いとしなければいけない。

                

 意外と早く着いたので、ビールを飲みながら景色を眺める。テント場は、20張りほどしか張れなくて、遅くついた人たちはウロウロしていた。

                         この後、すぐにテント場は満員になった。

              

                       今日もむなしく暮れて・・・。しかし、誰も楽しそうでした。

     

 明日は、五竜に登った後唐松まで縦走して、八方尾根を滑る予定。


残雪の山 五竜から唐松(遠見尾根~八方尾根)

2015年05月18日 | ちょっとそこまで

 5月1日(金) 

今日は、五竜白馬スキー場へ。早朝に着いたので、駐車場はガラガラ状態。正月に来たときは、スキー客で混雑していて下の駐車場に車を止めた。ゴンドラリフトの運行状態や、周囲の様子を見るために少しぶらつく。車での泊まり込み、テント泊の人などポツリ、ポツリ。

 出雲部隊が白山に到着するまで、五竜スキー場で遊ぶつもりだった。9時頃、ゴンドラが動き出した。地蔵の頭のすぐ下まで乗り継ぎ、ここからツボ足で小遠見まで行ってみることにした。天気は良く、五竜を目指す何組かの登山者がいた。少し急な雪道を登ると、間もなく小遠見尾根のピークが見えてくる。一時間ちょっとで展望のきく小遠見についた。ここから、引き返す人もかなりいたようだ。

                         スキー場の下部にはもう雪はない。ゴンドラで雪のある所まで行く。

                  

            地蔵の頭を周り込み尾根に取り付く。先行者のトレースがあり助かる。

                   

         小遠見頂上にて。目の前に鹿島槍ヶ岳が見える。カメラマンガしきりにシャッターを切っていた。

                           

 時間の余裕もあるので、更に進む。中遠見はすぐで、大遠見まで幾分時間が掛かったがどういうこともなかった。午後も遅くなって、若いグループが、かなりな軽装で登って来た。この時期の五竜とは、この程度の山なのだろう。山小屋も営業しているらしい。

                    写真中央右下に地蔵の頭。その向こうはスキー場。               

              

                    五竜岳。右端の白いピークが白岳。中遠見からの景色。

                     

                       鹿島槍ヶ岳の北面。カクネ里は、雪で埋まっている。後は爺ヶ岳。

                      

  帰りは、ショートスキーを駆使してスキー場まで。ただ、小遠見まではあまり滑る所はなかったが、小遠見からは大体滑ることが出来た。スキー場でしばらく遊び、白馬の銭湯にいく。 五竜にも、すぐ近くに風呂屋があったが、この時点ではわからなかった。

 風呂から上がり、スーパーで買い物。このスーパーでも何度か買い物をした記憶がある。近くに、新しいスーパーが進出してきていた。

五竜の駐車場に帰り、夕食。外にシートを敷いて焼き肉をする。カセット用の焼き肉セットを持ってきていたのでこれを使用する。風もなく、ゆったりとした時間が流れる。ビールと焼酎で良い気分になる。明日は、五竜の山小屋泊、翌日、五竜に登り、唐松から八方尾根を下り(滑り)、またここまで帰ってくることに決める。

 


残雪の山 白馬村と大町(その2)

2015年05月16日 | ちょっとそこまで

  

大町を訪れるには、理由がある。今年の冬、この町を通りかかった折に行った山岳博物館を見学するためです。あのときは、まだ正月休みだったので休館していた。ただ、博物館の前から見る、後立山連峰が綺麗だった。それに、すぐ裏にある鷹狩山にも行ってみたかった

 大町山岳博物館は、大町を見下ろす高台にある。

           

 この館には、大町と自然(山)との関わり、その歴史と自然・人についての展示がなされている。針ノ木岳や爺ヶ岳への登山口でもあるので、古くから多くの登山者と関係の深い町でもある。

                           懐かしいピッケルが展示してあります。

          ピッケル   ビリィシュ                                ピッケル シェンク             

               

               ピッケル ベント                                ピッケル   門 田

             

                                                           ピッケル     山内(日本初のピッケル製作)

                    

  北アルプス連山 左に餓鬼岳 中央に蓮華岳、右には爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳となる。針ノ木岳はここから見えない。

        

             左に餓鬼岳、唐沢岳                             右手に蓮華岳

      

               右手が爺ヶ岳                            爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳

    

  博物館の裏手にある鷹狩山へ上がってみると、素晴らしい展望台があった.      

                  

 山岳博物館も高い位置にあるが、ここは更にその上に位置し、大町が一望出来る。建物へは、誰でも上がれて、一晩中電気がともっていた。朝の景色を期待してここで車中泊。夕刻から、夜にかけてバイクや自動車でやってくるものがいた。

 翌朝、光具合が良くなくて、写真にはならなかった。この日は、安曇野のわさび田などを見学し、夕刻、洗濯を済ませ白馬五竜スキー場へ向かう。途中で、近くの道の駅「しろうま」泊。

                                                 安曇野のわさび田にある水車

                    


残雪の山 白馬村と大町(その1)

2015年05月16日 | ちょっとそこまで

 4月28日(火) 

白馬村のキャンプ場で一夜を過ごして、大町の山岳博物館と安曇野を見に行く。今日は、お山は休み。出来れば洗濯もしたい。

 早朝、散歩がてらに歩いていたら、白馬大橋の上で写真を撮っている人がいた。久しぶりに良い条件の朝だそうで、シャッターチャンスの期待が持てるとのこと。私も、そばでカメラを構える。ただ、三脚を持ってこなかったのが残念。

  キャンプ場の桜。松江ではもうとっくに桜は終わっているが、白馬村は今が満開。桜の花の下にテントを張っている家族がいた。

 他に、渓流釣りの人もいて、すぐ前の川で竿を出していたようだがすぐに帰ってきた。もう少し上流に行かないとつれはしない。

        

                          白馬大橋より望む、白馬3山。右手が小蓮華岳か。

                  

                          昨日、縦走して歩いた山脈が一望出来る。

          

                         八方尾根スキー場は、中程が滑れます。

          

                         五竜岳を中に、左遠見尾根、右に八方尾根が。

          

                           チューリップの花も、色鮮やかな気がする。

             

                      こういう所に居を構えていれば気分が良いでしょうね。

                                結廬在人境 而無車馬喧

            

                大町に行く途中、あまりにも景色が良いので車を停めて写真を撮しました。

         

 


残雪の山 栂池高原~白馬岳 白馬大雪渓滑降(その2)

2015年05月13日 | ちょっとそこまで

 4月27日(月)

 ここしばらく晴天が続く。昨夜星空を見た。

 眼下に雪に埋もれた白馬大池山荘と、これまた雪に埋もれた白馬大池を見下ろしながらテントをたたむ。テントのすぐ横、ハイマツを横切った所に夏道があった。道にはもう雪はない。

           

 7時30分、撤収を終え白馬岳を目指す。兼用靴がガチャガチャと音を立てる。一歩、一歩踏みしめるように歩かなくてはいけないが、こういう歩き方が逆に良いのかもしれないが疲れる。

 雷鳥坂を登り切ると視界が開け、船越ノ頭だ。右手前方には、雪倉岳や朝日岳が手に取るように見渡せる。雪倉岳は、スキー登山で二度ほど行ったことがある懐かしい山。一度は、蓮華温泉からで、もう一度は白馬岳からだった。

           船越ノ頭から、栂池方面にかけて素晴らしくいい斜面がある。地理がよくわからないのが残念だ。

              

                              登って来た道を振り返る

              

                                   雪倉岳(手前)と朝日岳

              

                 道は続く。この辺りから雷鳥の姿を頻繁に見る。今日は、人間の姿はない。

           

                   杓子岳の向こうに見えるのは、唐松嵩や五竜岳だろうか

        

  さして急な登り下りはないが、幾分くたびれる。雷鳥が縄張り争いをしていた。

        

                      小蓮華岳にて。白馬まで、まだだいぶある。

         

  三国境を過ぎると、白馬岳が近くなってきたように感じる。写真の天辺が頂上かと思った。

         

  きつそうな雪面が見えて来たが、近づいてみるとどういうこともない。アイゼンは持って来なかったけど特に問題はなかった。上の写真のピークに登ったらまだ先があった。

                            そして、ついに頂上が現れました。

        

                  頂上着。この靴を履いて雪のない道を歩くのは大変ですよ。

            

                頂上から、真下にむけてカメラのシャッターを切る。迫力満点で身震いする。

         

                          懐かしい白馬山荘。まだ、あまり人影はなかった。

        

                           いよいよ、大雪渓へ滑くるど~。

         

                     写真右下辺りがネブカ平辺りか?登山者が休んでいました。

       

            今まで滑ったどの斜面より迫力はある。しかし、残念なことに雪面は雨が流れた跡のためズタズタだ。

           

                      杓子岳の槍。北アの槍ヶ岳によく似ている。

       

                         下部の方には素晴らしいデブリが・・・。

        

 白馬大雪渓を滑り猿倉へ降りる。途中、平坦な雪道が続きこれでくたびれました。猿倉でバスの時刻表を見たら、何とバスはまだ運行していない。仕方がないのでタクシーを呼ぶ。栂池高原まで五,〇〇〇円程かかりました。ゴンドラ入り口にある温泉に入り、ホット一息。ビールを飲んで暫し休む。

 一休みして、今夜のねぐらをさがさないといけないがどうしようかと、付近をうろつく。栂池高原駐車場はガラ空きなのでここで車中泊をしても良かったが、白馬村まで行くことにした。タクシーに乗っていたとき、素晴らしい景色が見えたのでそこへ向かう。白馬大橋の袂で、桜の花が満開。うまいことに、キャンプ場になっていて、シーズン前だからということで一,〇〇〇円でOKでした(白馬アルプス オートキャンプ場)。

            写真は、白馬大橋から見た朝の白馬三山。写真右手がキャンプ場。山桜が綺麗だった。

     

                   しめった装備を乾かす。無事下山したという実感が湧く。

        

  白馬の大雪渓は、斜度はそれほどでもないがなだれや落石に注意が必要。そんなリスクが大いにあるので、敬遠する人もあるようです。しかし、猿倉から1日で登るのは重労働だ。栂池高原から登り、途中で一泊して行くのが良いような気がする。いずれにせよ、山スキーは体力勝負だということだが、それだけに達成感はある。

      7時40分スタート。12時10分白馬岳山頂。猿倉に着いたのが3時前だった。