山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

大山縦走と剣沢滑降

2014年02月27日 | Weblog

 昨日に続 いて今日25日も大山へ。天気予報では昨日以上に天気は良さそうです。それを信じて出かけました。しかし、どんよりとしたような天気でぱっとしない。朝霧のせいかと思っていました。松江は、朝霧が出る日は晴天に恵まれることが多いのです。

 大山の駐車場は満杯でした。仕方がないので、桝水よりの通称「大工さんの水場」前の道路脇に車を停める。ここから、洞明院前を通って夏道へ。ぼちぼち歩きやっと5合目まで来たら自衛隊さんが休憩していました。自衛隊の登山訓練らしいが、大山で出会うのははじめて。

                                                          自衛隊の訓練か。

           

                             黙々と歩く。軍靴にアイゼンを着けていた。

         

                            7合5勺あたり。ゆっくりとしたペースでした。

       

 6合目から7合目あたりにかけてスキーヤーとボーダーがそれぞれ牡丹さわと草鳴社さわへ滑り込む準備をしていました。雪は、まだ幾分堅そうでしたが・・・。

  それにしても天気は思わしくない。昨日の天気予報は半日ずれていたらしい。この日大山は、午後遅くから良い天気になりました。下界もそうだったらしい。

 頂上で準備を整えて出発。ピッケルを持つのは本当に久しぶりです。何か「山に来た~っ」という実感が湧いてきました。ただ、縦走路の見通しは悪いのでせっかくきちんとしたカメラを持ってきたのに使いようがない。縦走路は予想通り昨日の縦走者たちがしっかり踏み跡を残しておいてくれていた。ラクダの背でちょっと緊張する。ここは、手をついて慎重に越す。あとはほとんど問題なし。ルンルン気分でとまでは行かないが間もなく剣が峰峰に立つ。周囲がよく見えないので高度感はあまりない。

              縦走もほぼ終わり一休み。しかし、天気はパッとしない。

   

                     ユートピア小屋が何とか見えます。

  

                          屏風の頭と墓場尾根

  

  小滑りあたりから滑ることにしたがガスってよく見えない。しばらく板を担いで下りることにした。すると、間もなく天気は回復する。もう1時間早ければいい写真も撮れたのに・・・。天気予報の馬鹿たれが・・・。

                 この写真は、三姑峰の基部あたりです。

   

   落石はまだ始まっていませんが間もなくでしょうか?そういえば、振り子沢もきれいな斜面が続いていました。この次天気が良い日に滑れれば最高かもしれません。

  

                         振り返ってみれば・・・。

 

  沢の下部まで滑り、下宝珠へ登り返す。人気のない静かな山歩きです。途中、ビンデングの調子が悪くなりツボ足で登りました。

                         大神山神社の雪ずり。重たそうな雪です。

  

 今年の大山の雪は、多いようですね。おかげでいろいろなコースを楽しめそうです。雪解けの早い大の沢や1の沢などは今が「旬」でしょうか? 3月に入れば雪解けが進み、落石や雪崩の危険が出てきます。気温の高い日は特に注意が必要でしょう。ヘルメット着用も考えておかないと。

 縦走路はいまのところ安定しています。アイゼンにピッケル、それにザイルがあれば万全。この日、逆縦走のご夫婦にであいました。宝珠尾根経由で登ってこられたらしいが、このコースも結構大変だ。振り子沢や剣沢を滑るのに一番いいルートはどれだろう。 元谷を詰めて、上宝珠尾根に上がり、小滑りを登るコースがあるけど、上宝珠に登る斜面の雪崩も怖い。そう思いながらもこのコースはよく利用する。朝早い内に行動することが一番か。

 

 


大山1の沢 滑降

2014年02月26日 | Weblog

 2月24日(月)

 前日より良い天気が続いています。前日の日曜日は、お年寄りの会があって出かけることが出来ずじまい。有り難いことに早めに終わったので二日酔いにはならず体調はまあまあ。最近受けた健康診断で高血圧と高血糖値で早く精密検査をしてもらいなさいと医者から注意を受ける。不摂生のたまものと反省している。まもなく詳細な結果が出るのでそれを見て病院か?

 南光河原駐車場横手から夏山登山道へ。最近ようやくここにトレースが出来た。

                           左手下が駐車場。雪は多い。

       

                      2合目。今日はショートスキーで挑戦です。

       

                  すっきりと晴れて久々に見る素晴らしい天気。

      

                  こんな日が続けば良いのだが。山陰は所詮山陰か・・・。

      

 

                草鳴社沢。結構迫力がある。もう少し雪が緩めばいい。

      

               ほれぼれとするような上天気。空気が澄んで視界はくっきり。

         

                    8合沢。 もう少し緩めばここもいい。  

    

       弥山沢上部。カメラマンが縦走者をねらっていました。この日、縦走者を多く見かけました。

    

         弥山沢。今年の目標の一つです。ザラメの時が良いのだが、暖かくなると落石が怖い。

    

          別山からトレースがありました。誰かが登攀したようです。昔はよく登ったものだが・・・。

    

                板を取りに下降。写真中央右手の岩陰あたりまで落ちていました。

   

  頂上で一休みして足慣らしをしようと左の板を付けはじめました。左の板を着けたとき、何かの拍子で右の板が2の沢よりの谷へ滑り落ちました。一瞬の出来事でした。頂上の真後ろの方面はのぞいただけでも怖い。それでもと思い、必死で少し下りて見ると板が見えます。見物人が止めろ止めろいうのでとりあえず頂上まで引き返す。どうしたものかとウロウロしたがあきらめて下山しようかと思う。しかし、今日はアイゼンがあるので、これを着ければ下りられるのではないかと考え直し再度挑戦。ピッケルは無いので、スキーストックを頼りに後ろ向きで一歩一歩下りる。雪は柔らかく、アイゼンにまとわり着いて苦労する。昨年の2の沢登攀を思い出すが、あのときはピッケルもあったし、なにせ登りだったので気分的に楽だった。しかし、今回は下りなので少々やっかい。ストックなど全く役に立たない。少し下りては下をのぞき、少し下りては上を仰ぎ緊張の連続。冷静に見れば、そんなに危険なことはないと思われるが、内心は穏やかではない。

                             これは何の跡でしょう。

   

 だいぶ下りて一息ついた時、変な文様が現れる。蛇が歩いた跡のようで変だなあと思う。これは私のショートスキーが転がり落ちた跡です。下の方に愛用のスキー板が見えて来ました。一歩二歩と声を出しながら10歩で休み下りる。そして無事確保です。

             必死でたどり着いて写真を一枚。不安定なので写真にならないが。

      

 左下は足跡でその上はストックを握っいた手の跡です。規則正しいのは緊張している証拠。

         

                やっと頂上が見えて来ました。やれやれの一時でした。 

      

   いよいよ1の沢へ。右が横手口沢へ。左が1の沢。どちらも滑るにはいい沢です。1の沢は、途中に木が無いのが特徴。道路まで滑れるのがいい。横手口沢からのトレースがありました。     

      

        やっと滑ることが出来ました。滑るのは初めてのコースですが良い気分です。雪が溶ければ侵入禁止ですよ。

    

                       1の沢全景。滑りごたえがありました。

     

                                       振り返って。

            

                   無事に帰りました。この板にはだいぶんお世話になりましたがそのぶん愛情もあります。

             

 翌日は、大山縦走と剣沢滑降です。今日はここまで。

 

 

  


大山 三の沢へ

2014年02月16日 | Weblog

 なぜか週末にならないと天気も回復しない。今日(16日)は天気は良さそう。前日早く寝たので良い具合に目が覚めた。久しぶりに我が家で朝食を摂り7時に出発する。 桝水スキー場のパーキングに8時過ぎに着いた。大山寺経由で行こうと思っていたけど槙原駐車場あたりからものすごい渋滞。途中でUターンして桝水スキー場側へ回る。さすが大山スキー場は日曜日には混雑する。

 駐車場でゆっくりしすぎたので、スタートが9時になった。今日は、セミファットの板で行く事にした。雪の状態を見てのことだけれどたまにはこの板も使わないといけないから・・・。桝水スキー場を横に見ていざ3の沢へ。しばらくツボ足で歩けるかと思っていたのだが雪は以外に柔らかい。すぐにシールを貼る。先行者が居るらしくスノーシュウとシールの跡があった。

  横手口沢 三名くらいの跡があった。ここから頂上までは結構きついのだが・・・。

 

 いつもの道を歩くが、先行の足跡はこれとは違って近道を行っている。はじめて気づいたことだが、桝水から鏡ヶ成方面の道は、今は新しい車道を行くのだけれども、雪が積もると旧道が姿を現す。先行者は、ほんの一部だけれどこの旧道を利用していた。大山ことをよく知っているのだろう。ちょっと近道をして行くと間もなく横手口沢(大の沢と1の沢の間)の入り口に着く。トレースは横手口沢に入っていた。ここで、横手口からやって来たスノーシュウの男性に会う。

  横手道を歩いてきたらしい。ブナの林の中に入っていった。

 

 一の沢、二の沢と歩き、二の沢の道路沿いに少し進んだところからブナの林に入る。三の沢上部に出るにはこの方が近道となる。だいぶバテてきて、三の沢が現れるまでが長かった。やっと三の沢上部の砂防ダムが見えて来た。

                 今日は誰もいない。しずかなものだ。

  

    下界は天気でも、山は良くない。時折陽が差すていど。

 

 休み休みでダムの麓まで来てびっくり。近づくまではよくわからなかったが、ダムの真ん中あたりが雪に埋まっていて歩いて乗り越えることが出来るのだ。この砂防ダムは、かなり巨大なものなのでこんな状態になっているのを見るのはははじめてのこと。ダムを正面から乗り越えて、やっと槍尾根の基部に達する。ここで昼食。久しぶりにお湯を沸かしカップヌードルを食べるがなぜか少しもうまくない。

 この砂防ダムはかなり巨大なものなんだが。なぜか中央部が雪で埋もれていた。

 

 荷物を置いて槍尾根に向かう。ただ、今日は尾根までは登らずに途中までで帰ろうと決めていた。昨年の春、出雲の妹尾さんと来たとき大雪崩れに遭遇していたので幾分慎重になる。白い雪の斜面は、曇り空だと凹凸やら雪の表面などの様子がわからない。

 時折雲間から陽が差す。槍尾根までだいぶありそうだ。三の沢を見晴るかして。

 

 この辺りから雪の状態に変化がでる。表面に積もった雪と下にある堅い雪とがしっくりせず進む度にずれ落ちる感じ。おまけに小石や小さい雪の塊がコロコロと落ちて来る。潮時だと感じたのでここから帰る。

                     うまく滑れるかな?

 

 巾広の板なので雪は柔らかいがなんとか滑れる。調子が出た頃には堰堤まで下りていた。この中央を下りブナ林に入る。林の中は緩斜面がつづき気分はいい。

          森閑としたブナの林。一人で滑るにはもったいない感じもする。

  

  帰る頃、天気も良くなる。 一の沢にはまだ雪がしっかり着いている。この沢はなぜか今まで滑ったことはない。今シーズン、ぜひともアタックしたい。

 

                      行きの跡と帰りの跡です。

  

 いつもの場所で休憩。今日は客も多い。桝水に滑り下りて車まで。スキー場の雪は少しべたついていて滑るにはおもしろくなかった。

  

  2月もなれば、どこか春めいた感じがする。横手道や桝水正面登山道、大の沢、横手口沢などトレースが見られた。これから急速に雪解けが始まると思われるので、天気の良さそうな日にはなるべく出かけてみたい。