5月2日(月)、敦賀港01時発のフェリーに乗る。船は、荒れ模様の日本海を一路北に進む。大きな船だが今回は波による揺れが激しく船酔いの乗客も多い。こんな時は、ただ毛布をかぶって寝るに限る。ウロウロしていると酔いやすい。素人はなぜかいすに座ったり、本を読んだりするから余計酔いやすい。翌朝と言っても同じ日なのだが、やはり朝から揺れがあり食事の放送にも食欲が湧かないに。おかげで、酒もあまり飲まないですんだ。 夕刻、苫小牧港に着く。いつもの道の駅に車を止め車中泊。やはり天気は良くない。
3日(火)、早めに旭岳温泉に向かう。車も少なく、伸びやかな道路を飛ばす。旭岳に近づくにつれて道路に雪が出てくる。夕べ降り積もったらしい。春の陽気とザラメ雪を期待していたがここはまだ冬ということ。期待が裏切られ憂鬱になる。8時前後に旭岳温泉ロープウエイ駐車場に着いたが、車が三台ほど停まっているだけでやけに静まりかえっている。ロープウエイは9時からなのでまだ客は集まらないようだ。
今日は、縦走のための下見で出来れば旭岳の頂上まで登ってみようと思っていたのだが・・・。
ザックにシールをしのばせ、スキーを担いで一番のロープウエイで上の駅まで行く。こぬか雨と言うべきかこぬか雪と言うべきか、視界がない。山の方は全く見えずまさに冬山そのものなので登るのはあきらめてスキー遊びに切り替える。こんなこともあろうかとロープウエイは一日券を買っておいたのは良かった。ゲレンデは、ホワイトアウトではないが下が良く見えず、三半規管が麻痺したようでうまく滑れない。2~3度転んで何とかしたの駅まで到着。それでも、2度、3度と滑っているうちに幾分慣れてきた。午前5回、午後5回ほど滑り富良野の白銀荘へ移動。
吹上温泉白銀荘で温泉にはいる。600円でした。ここの駐車場で車中泊、駐車料は無料。なぜ無料かというと、冬場は外のトイレが使えないからだそうです。おまけに、テント場は積雪。雪の中にテントを張ればいいのだが、そんな人間は一人もいない。夜10時までは開けておくのでトイレは白銀荘の中を利用してくださいとのこと。夜、雨とも雪ともつかない小さな粒のようなものが降る。
4日(水)、早朝から起きるが雨模様。天気は悪い。それでも板を担いで出かけるメンバーはいる。ほとんど視界は無いのに良く行くなと感心する。せっかくのGWだから無理を承知なのだろう。
三段山へ出かける人達です。
こんな条件では滑ってもおもしろくないから今日は観光です。富良野の後藤純男美術館(http://www.gotosumiomuseum.com/)と旭川にある井上靖記念館を見学。いままで、後藤純男という絵描さんは知らなかったがこれは自分が無知なため。知る人ぞ知る日本画の大御所、今の日本画を代表する人物だそうです。その絵がまた凄い。いやはやびっくり仰天とはこのことです。また、井上靖が旭川で生まれたとは知りませんでした。これもまた無知のためです。彼は、旭川で生まれて間もなく静岡県伊豆市に移っています。そういえば、百名山行脚の折、天城峠の手前に井上靖の家がありました。
5日(木) 三段山スキー
真ん中の斜面が三段山のスキーコースです。左上が頂上。奥は、富良野岳。この写真は、翌6日の前十勝岳からのものです。
天候不順のため、富良野岳から旭岳への縦走の夢も消えてしまいどうしようかと迷ったあげく、とりあえず三段山へスキー登山をすることとしました。白銀荘のすぐ前に登山ルートあり。シールを着けて歩く。三段山のいわれは分からないけど、多分頂上まで三段になっているのではないかと思う。
皆さん良く頑張っておられます。
続々と登って来ます。 なぜか人気の山のようです。
頂上です。天気はあまりよくありません。しばらく視界が良くなったのをチャンスに滑り込む。
帰りは早い。昼過ぎには白銀荘前に。結局、三段山へは登り2時間ほど、下りは30分程度か?。帰ってから温泉に入り、その後富良野市まで買い出しに出る。午後天気は回復し、素晴らしい青空が・・・。
中央左が富良野岳。右手は前富良野岳。
あまりにも良い天気になったので、買い物の帰りに凌雲荘まで行って見ました。凌雲荘は、白銀荘から歩いて1時間半ほどの所にあり富良野岳への登山口にあります。当初、ここから旭岳まで3泊4日の縦走を予定していたのですが・・・。
こんな天気が3日続くことを期待しての北海道でした。残念無念。
白銀荘に帰りすき焼きで一杯やる。もうろうとして、十勝岳辺りが夕陽に染まるのを車から眺め明日を待つ。