山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

 大雪・十勝山系スキー 三段山 前十勝岳 旭岳 (その一)

2011年04月30日 | Weblog

 5月2日(月)、敦賀港01時発のフェリーに乗る。船は、荒れ模様の日本海を一路北に進む。大きな船だが今回は波による揺れが激しく船酔いの乗客も多い。こんな時は、ただ毛布をかぶって寝るに限る。ウロウロしていると酔いやすい。素人はなぜかいすに座ったり、本を読んだりするから余計酔いやすい。翌朝と言っても同じ日なのだが、やはり朝から揺れがあり食事の放送にも食欲が湧かないに。おかげで、酒もあまり飲まないですんだ。 夕刻、苫小牧港に着く。いつもの道の駅に車を止め車中泊。やはり天気は良くない。

 3日(火)、早めに旭岳温泉に向かう。車も少なく、伸びやかな道路を飛ばす。旭岳に近づくにつれて道路に雪が出てくる。夕べ降り積もったらしい。春の陽気とザラメ雪を期待していたがここはまだ冬ということ。期待が裏切られ憂鬱になる。8時前後に旭岳温泉ロープウエイ駐車場に着いたが、車が三台ほど停まっているだけでやけに静まりかえっている。ロープウエイは9時からなのでまだ客は集まらないようだ。

 今日は、縦走のための下見で出来れば旭岳の頂上まで登ってみようと思っていたのだが・・・。

           

 ザックにシールをしのばせ、スキーを担いで一番のロープウエイで上の駅まで行く。こぬか雨と言うべきかこぬか雪と言うべきか、視界がない。山の方は全く見えずまさに冬山そのものなので登るのはあきらめてスキー遊びに切り替える。こんなこともあろうかとロープウエイは一日券を買っておいたのは良かった。ゲレンデは、ホワイトアウトではないが下が良く見えず、三半規管が麻痺したようでうまく滑れない。2~3度転んで何とかしたの駅まで到着。それでも、2度、3度と滑っているうちに幾分慣れてきた。午前5回、午後5回ほど滑り富良野の白銀荘へ移動。

          

 吹上温泉白銀荘で温泉にはいる。600円でした。ここの駐車場で車中泊、駐車料は無料。なぜ無料かというと、冬場は外のトイレが使えないからだそうです。おまけに、テント場は積雪。雪の中にテントを張ればいいのだが、そんな人間は一人もいない。夜10時までは開けておくのでトイレは白銀荘の中を利用してくださいとのこと。夜、雨とも雪ともつかない小さな粒のようなものが降る。

 4日(水)、早朝から起きるが雨模様。天気は悪い。それでも板を担いで出かけるメンバーはいる。ほとんど視界は無いのに良く行くなと感心する。せっかくのGWだから無理を承知なのだろう。

                                三段山へ出かける人達です。

        

 こんな条件では滑ってもおもしろくないから今日は観光です。富良野の後藤純男美術館(http://www.gotosumiomuseum.com/)と旭川にある井上靖記念館を見学。いままで、後藤純男という絵描さんは知らなかったがこれは自分が無知なため。知る人ぞ知る日本画の大御所、今の日本画を代表する人物だそうです。その絵がまた凄い。いやはやびっくり仰天とはこのことです。また、井上靖が旭川で生まれたとは知りませんでした。これもまた無知のためです。彼は、旭川で生まれて間もなく静岡県伊豆市に移っています。そういえば、百名山行脚の折、天城峠の手前に井上靖の家がありました。

 5日(木) 三段山スキー

 真ん中の斜面が三段山のスキーコースです。左上が頂上。奥は、富良野岳。この写真は、翌6日の前十勝岳からのものです。

 

 天候不順のため、富良野岳から旭岳への縦走の夢も消えてしまいどうしようかと迷ったあげく、とりあえず三段山へスキー登山をすることとしました。白銀荘のすぐ前に登山ルートあり。シールを着けて歩く。三段山のいわれは分からないけど、多分頂上まで三段になっているのではないかと思う。

                             皆さん良く頑張っておられます。

 

                      続々と登って来ます。 なぜか人気の山のようです。

 

          頂上です。天気はあまりよくありません。しばらく視界が良くなったのをチャンスに滑り込む。

 

 帰りは早い。昼過ぎには白銀荘前に。結局、三段山へは登り2時間ほど、下りは30分程度か?。帰ってから温泉に入り、その後富良野市まで買い出しに出る。午後天気は回復し、素晴らしい青空が・・・。

  中央左が富良野岳。右手は前富良野岳。

 あまりにも良い天気になったので、買い物の帰りに凌雲荘まで行って見ました。凌雲荘は、白銀荘から歩いて1時間半ほどの所にあり富良野岳への登山口にあります。当初、ここから旭岳まで3泊4日の縦走を予定していたのですが・・・。

 

                 こんな天気が3日続くことを期待しての北海道でした。残念無念。

 

 白銀荘に帰りすき焼きで一杯やる。もうろうとして、十勝岳辺りが夕陽に染まるのを車から眺め明日を待つ。

 

 

 

 

 

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春のボッカ訓練

2011年04月23日 | Weblog

桜前線の北上と共に、スキーヤーも残雪を求めて北に流れます。自分も、中国地方大山エリアから北海道へ向かう予定です。今年のゴールデンウイーク前後は大雪山系のスキー縦走。そのため体力作りとして、しばらくはボッカ訓練に専念します。

       第一弾 吾妻山一周  4月17日(日)晴れ      

                       大峠~広島県民の森~吾妻山頂上~大膳原~大峠

 大峠の駐車場に車を停めスタート。ザックにはスキー板を着け、兼用靴で歩く。アスファルト道路にガチャガチャと足音が響く。広島側の池の原に着いたがだいぶバテていた。カラスが寄ってきてこちらの様子を伺う。

                       

               吾妻山の頂上付近にはわずかに残雪が。雪は短いがスキーを着けて何とか遊べた。

                   

 荷は重く(25㎏)、体もまだ慣れないせいか大膳原から大峠まで結構きつかった。やはり兼用靴で歩くのは疲れる。

     第二弾 大平山~澄水山  4月20日(水) 曇り~晴れ

 松江から加賀に抜けるトンネルの入り口横からスタート。大平山を経て澄水山までの往復。途中、道路工事が始まっていました。兼用靴で歩くのは止める。当然、スキー板も外す。断然楽だ。

                    

     第三弾 朝日山  4月21日(木) 晴れ

                      古浦海岸側の石段を登る。西の峰から東の峰へ。山桜が満開でした。

                    

     第四弾 出雲北山  4月23日(土) 午後から出かける。午後は晴れ。

                                            

 康国寺近くの駐車場から歩く。旅伏山からの眺望は抜群。出雲平野に流れる斐伊川を見ていると何か神話の昔に帰ったような気がする。

               旅伏神社                                      旅伏山頂上      

                    

                             この風景は、悠久な時の流れそのものです。

   

         第五弾 三瓶山全山縦走 4月24日(日)

 三瓶縦走は、東の原から女三瓶~男三瓶~小三瓶孫三瓶と歩く。リフトも動いていたけど今日は乗らない。風が強く寒い日でした。女三瓶では人影もまばら。しかし、男三瓶ではさすがに賑わいがあります。小屋はほぼ満員。暫し休もうと思いのぞいて見たがあきらめる。

               

                               頂上より。鈴木さんの別邸が・・・。

 風が笹の原を揺らしながら吹き抜けていく行きます。良い風景です。                    

 

 孫三瓶まで休み無く歩き疲れる。ここで遅い昼食を摂る。子三瓶と孫三瓶の間を風が吹き抜けていく。笹の原っぱが風によって揺れ動くのを見ているとなぜか時間を忘れそうです。

          

 食事を終え、ザックのベルトや肩の紐の長さを調整する。こうして担いでみて驚いた。体に良くフィットすると荷がすっかり軽くなったように感じられる。これなら、もう5㎏ぐらいは担げそうだ。適正な調整で思わぬ効果が出るものだと感心しながら元気に下山。8時20分にスタートして、13時25分帰着。

 帰りに波多の萬寿湯にはいる。運良く貸しきりでした。

 

 

      

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大山 間の沢(横手口沢)滑降

2011年04月13日 | 大山を滑る

13日(水)快晴。

 昨日、出雲の妹尾さんから大山の雪はまだ大丈夫と聞く。それではと出かけてみる。目標は間の沢(正式名は横手口沢とのことです)。大の沢(0沢)と1の沢の間にある沢です。今年一度向かったけれど、条件が悪そうなので大の沢を滑った。今日はチャンス。それにしても最近歩くのがきつい。5合目あたりまでは特にだが、心臓がパクパクいってすぐに息が切れる。

                  6合避難小屋 まだ隠れています。今年の雪の多さの証か?

               

最近、松江のアウトドアー菊信さんや出雲の妹尾さんなどが、7合5勺の標識下辺りから滑ったと聞いていたので少し気になっていたが、この沢は、よほど雪の多い年ではないブッシュが出て滑れない。しかし、今年は違う。

      出だしはきつそうです。おもしろそうだけど今日は止める。この沢は草鳴社谷と呼ばれています。

             

          道標のさらに上、8合辺りからも沢(牡丹沢)が延びています。こちらが長そうです。ブッシュがあって下がよく見えません

          

            こちらは、いわゆる8合沢。元谷側です。一番迫力があります。今年はまだ滑っていないのだが・・・。

          

                          別山沢は、下部が落石で埋まっています。今年はもうダメ。

          

     間の沢上部。頂上からは一部板を外し歩きます                        大の沢上部。まだ雪がある

             

             ジャーン。ついにやって来ました。左下に見える沢は1の沢。今日は貸し切りで滑れます。

    

 これは、私の愛用の板。長さ163㎝、重さ1.5㎏(締具も着けて)。 ビンディングは最新式でスキーアイゼンも着く。先端の穴は、シールをセットするためです。軽くて扱いやすい山スキーです。松江のアウトドアー菊信(http://kikunobu11.exblog.jp/)で買わされた(?)ちなみに、もう一本の山スキー(これはショートスキーです)は、1,2㎏です。山行によって使い分けています。

   

                   途中雪が切れていました。板を着けたまま隣へトラバースです。

  

                 あっという間もなく滑り終わりました。とはいえ、このコースは大山では長いほうです。

 

 きちんと横手道に出ました(写真右手の雪道)。桝水~鍵掛峠間はもう雪はないようですが、土砂崩れで通行止めでした。車が入れば、3の沢を越えて振り子沢へ行くのが容易になります。

         

              沢によっては、まだまだ滑れそうです。雪はザラメで板が良く回る。おもしろいように滑れます。

   板を滑らせ、横手道を通って大山寺の駐車場まで帰りました。途中雪が切れているところもありました。

 

 

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 大山 振子沢と剣沢

2011年04月04日 | 大山を滑る

 早や4月。そろそろ春スキーのシーズンです。立山では、16日からアルペンルートが開通とのこと。今日、4月3日岡山のテレマーカー津島さんや出雲の半テレマーカー鈴木さんなどに誘われてまた大山へ。剣沢は、今期すでに滑っていたけど振子沢は初めてです。大山寺スタートで大山寺に帰るコースをとる。

  元谷は、中宝珠辺りから落石が始まっています。

                       

 皆さん元気で黙々と歩く。行儀の良い団体なら一列で歩くものだが、このグループは体力に任せて我先にと進む(?)。上宝珠尾根が見えて来ました。今日は、写真正面の雪壁を登る。基部でアイゼンを着けていたら、右手大滑りの方から落石あり。これからのシーズ、怖いのは落石。暖かくなるとこの稜線からも落石はあるので要注意です。今回の上宝珠への登りは、気温も低くトレースがしっかりしていて昨年より楽に登れました。

 

                            次々と尾根に到着。第一関門突破。

                 

                         次に小滑りの難関が待っています。暫し休憩します。

    

 この日の天候は、曇りのち晴れ。小滑りを登る頃少しガスって風も出る。しかし、皆さん快調に登られました。

         

           何か亡者の行進のようですが、間もなく風もやみ太陽が顔を出す。いよいよ振子沢へ。

 

                                    テレマーカーたちの華麗な滑り。

                         津島さん                                          山本さん

            

                                        秋元さん

                        

  この方は、スキーではなく歩き専門。アイゼンワークになれておられました。急斜面でもサッサと歩いておられ感心しました。我々が滑ったところを最初から最後までついて歩かれました。 旦那さんより体力があるのでは・・・?      

         

                        山スキーはダイナミックでシャープな感じがします。滑るのは出雲の植田さん。

     

                          しばらく滑ってしばし休憩です。天気も回復。(セピア調にしてみました)

                    

 

 振子沢を一本滑り、途中から登り返す。2本目の準備ですが、山本さんは早くも飛び込みました。鈴木さんは一人で、別コースです。

 

  •                  

 

                   

  この後、ユートピア小屋から三鈷峰寄りに良さそうな斜面を見つけ、剣沢に飛び込む。かなり急な斜面があり幾分緊張するが皆さん満足そうでした。 

    

                   今回の参加者ではただ一人の女性スキーヤー。見事な滑りです。

         

      

     

 剣沢は、三鈷峰からの落石が始まり、今シーズンのスキーは終わりのようです。石を踏んで、板がだいぶ痛みました。

  剣沢下部から下宝珠に登り返し、大神山神社横から金門を抜け、大山寺の後ろを通って南光河原に出る。良い時間に駐車場までかえりつきました。(3時30分過ぎか?出発は9時頃でした。)

 

 

 

 

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