山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

大山を滑る キリン峠

2011年03月30日 | 200名山・300名山

3月26日、奥大山スキー場駐車場に車を停めてキリン峠を目指す。この日は、天候の変化が激しく晴れ間が出たかと思うと曇りだし、急な降雪があったりと2転3転でした。鍵掛峠まで車が入るとの情報を得ていましたが、行って見るとゲートは閉まり最近降り積もったらしい雪が道路をおおっていました。駐車場からシールを着けて歩き始める。

登山口まで30~40分掛かっただろうか。

 

 樹林帯に入り、しばらくは素晴らしい天気でルンルン気分でしたが、キリン峠へ登る尾根に取り付いてしばらくすると烏ヶ山辺りに怪しげな雲が現れ、間もなく雪。

 

 先頭を交代しながら何とか峠に着く。天気さえ良ければもっと槍尾根側に登れたと思うが、慎重第一の植田さんの意向でここで板を着ける。

 

 雪質は、パウダーとまではいかないまでも結構気持ち良く滑れた。出雲の妹尾さんはテレマーク。滑りは優雅です。

 鈴木さんは、今日もショートスキー。思いのままに軽快に滑る。

 植田さんは、自分と同じ山スキーだが、技術は遙かに上です。残念ながら写真が撮れませんでした。なにせ、アッという間に滑り降りるのだからカメラを準備する暇もありません。

 この日は、もう一度登り返して、結局2本滑ることができました。まだ陽も高いので、鍵掛峠まで散歩です。鍵掛峠近くで道路の補修工事をしていました。ゲートさえ開いていれば、もうここまで入れます。

 

 この後、鏡ヶ成の国民宿舎の風呂(日帰り入浴 500円)に入り疲れを取り、夕刻奥大山スキー場の駐車場に帰る。テント泊のつもりが「トイレ泊」となりました。 

翌27日快晴。

大山夏道から頂上へ登り、岡山のテレマーカー2名と頂上で合流し、間の沢を滑る予定が結局大の沢に変更。テレマーカー2名の素晴らしい滑りを見せてもらいました。写真を撮っておけば良かった。この次、また機会があれば撮らせてもらいたいと思います。

 私は、ひどい二日酔いで頂上まで登るのがやっとでした。間の沢をのぞいたら結構な迫力があり、ぐずぐずしていたら、鈴木さんがさっさと大の沢に姿を消すので慌てて追いかけたものです。この日はとにかく滑るような状態ではなく、半死半生と言った感じでした。酒は、翌日のことを考えて飲むものですね。

 皆さんは誰も快調のようで・・・。

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大山元谷に遊ぶ  3月19日(土)

2011年03月21日 | 最近の大山

 土曜日は晴天。気になっていた大山弥山沢の下見に出かける。自分としては早く出発した方だがこの日は、アウトドアー菊信さんはもっと早かったらしい。8時ちょっと前に大山寺南光河原の駐車場に車を入れる。駐車場はきりきりでセーフでした。

 この季節、大山寺から大神山神社を経て元谷に入るのは何十年ぶりか?

 

 踏み跡がしっかりしているので歩きやすいが若い人はさすがに早い。新しい元谷小屋といってももうだいぶん古くなった。古い小屋が懐かしい年頃になったようだ。右の写真は、クマの穴ではありません。れっきとした雪洞です。小屋のすぐ横にありました。

                      

  とりあえず弥山沢の下部まで登りました。右上に別山の岩山が覆い被さって良い気持ちではありません。尾根の両側より小さな雪崩が頻発して出始めました。11時頃。遙か上は弥山からの縦走路ですが、幾分雪庇が出ていました。沢の雪は途切れることなく続いていて尾根から滑るのは可能か?

 

 すぐ横の尾根を誰か登っています。落石に関してはこちらの方が安全です。この日は、中の沢の方にも登攀者がいました。

 

 振り返ればも元谷の堰堤まで絶好のスロープが続きます。アイゼンを出して登る準備をしていたら、こぶし大の石ころが落ちてきたのでこれ幸いにスキーに履き替え帰ることとしました。

  

 弥山尾根の単独行者はだいぶ登りました。しかしまだまだ頂上は遠そうです。

 こうして見ると大山もなかなかのものです。北壁基部から滑るのも気分が良い。

  

 右手が別山。この日も登攀している者がいた。その横が弥山沢。頂上からの縦走路付近に雪庇が出ています。これをピヨンと飛べば後は一気のように見えます。どうだろう?大山最高の山スキーのコースではなかろうか。

 

 夏道の方の尾根にも多くのパーティがつながっていました。中央の沢が別山沢、その隣が8号沢、そしてその隣が7号沢です。別山沢と7号沢、8号沢は下部で合流します。滑っておもしろいのは8号沢です。但し幾分危険。別山沢は幾分短いし下部が狭まって雪崩や落石の危険が大かもしれません。

 

 

 

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大山縦走と剣沢(谷)滑降 3月13日(日)快晴

2011年03月13日 | 大山を滑る

3月12日(土)、岡山のテレマーカーの津島さんから大の沢を滑ろうとのお誘いがあったが急に行けなくなり、今日13日(日)一人で行くことにする。但し、目標は大の沢ではなく、縦走と剣沢滑降だ。 5合目あたりまでなぜか時間がかかった。5合目の標識は、頭が少しだけ出ているだけだが、一月前もこんなだったように思う。下界では雪解けは早いが、山では小刻みに降り積もっているらしい。

 5合目にて。

 

 7合目付近。快晴にて視界良好。

 

 7合5勺から。好天日曜日なので多くの登山者が。頂上小屋で井田さんに出会う。彼は古い管理人で最近また復帰したとのこと。小屋に積もった雪を除いていました。小屋の煙突の入り口も埋まっていましたがもう入れると思います。

 

 左8合沢シュプールが見えます、右別山沢。

 

 別山沢です。立山の沢を彷彿とさせる。

 

 弥山沢を登ってきた登山者。ザイルを使用していました。弥山から写す。

 

 縦走路から見る三つの沢。右から1の沢、2の沢、3の沢。

 

 縦走者。剣が峰方向からの写真。結構迫力がある。スタンスははっきりしているがバランスとリズムが必要か?。荷物が重いと危険です。右奥が頂上。

  

 槍尾根。右手が3の沢。

 

 天狗ヶ峰から地獄谷方向の斜面(東壁)。近年、ここを滑る人もいる。下部で振り子沢と合流する。右手が槍尾根。

 

 振り子沢にはシュプールがありました。天狗ヶ峰を下った辺りで元谷から登ってきた男性に会いました。あまり大山の様子を知らないらしく剣が峰まで行きたいが自信がないのでここから引き返すとのこと。元谷から大滑りを詰めて上宝珠に登りさらに小滑りを登ったらしい。

 

 小すべり上部でスキーを着ける。上部の雪質が不安定なのでしばらく降りてから滑り始める。穏やかな斜面が続く。

 

 剣沢のスキーは、ここで終わる。シールを着けて下宝珠まで登り返し大神山神社横を滑り南光河原の駐車場に帰る。大神山神社の参道に「スキー禁止」の立て札がありました。参道を避け杉林の中を金門に出て、大山寺の裏を通るルートをとりました。剣沢から約1時間要した。

 

 スキーを担いでの縦走だったが、自分の板はごく軽いので問題はなかったがスタンスは一歩ずつなので緊張する。ピッケルは持っていたがストックを頼りに歩く。両側が切れ落ちているのでストックを身体の前に置く。正に日本一の痩せ尾根だ。

 9時にスタートして、3時30分帰着。登りに3時間ちょっと要した。雪質は一定ではなくザラメには少し早い。樹林帯の根開けがそろそろ始まったようだ。この時期、大山のブナ林の中を歩くのも良いものです。森閑とした静寂に包まれ畏敬の念を感じます。今年は久しぶりの大雪です。日頃歩けないところや滑れそうもない斜面などアウトドアーの対象となっています。 

 

 

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雪の大山 野田ヶ山 3月5日

2011年03月07日 | 最近の大山

 3月5日(土)、朝から素晴らしい天気です。今日は雪の野田ヶ山への再挑戦です。昨年トライしたものの途中でギブアップ。今回、心強い同伴者を得てやる気満々。必ず頂上に立つという強い気持ちで出発しました。

 いつものように香取のバス停前ちょっとしたスペースに車を置き農場の際(すぐ右手下には大山寺に通じる道路が雪に埋もれています)をシール登高です。豪円山や国際スキー場が手に取るようで、何かの大会があるらしくしきりに放送が聞こえてきます。いく段かの農場の草地を越えるとやっと尾根筋に入り、間もなく河床からの夏道とぶつかり、後はこの夏道沿いに進むわけですが何せ深い雪の中、目印らしきものはあまりなくGPSと大体の感じで進む。   

                      やっと尾根に入りました。しばらく行くと河床からの夏道にぶつかる。

                     

 間もなく、スノーシュウのトレースを発見。これで歩くのが楽になりました。しかし、この後について行ったのが間違い。足跡は野田ヶ山の方へと続いていたので当然頂上まで行けるものと思っていたら手前のピークまででした。本来のコースは、このピークを避けて、沢を渡ったあたりから沢沿いに詰めるのが正解。いわゆる大曲の沢の大休側を詰めることになります。ピークでは先着の方が写真を撮っておられて話を聞くと、このピークには何度も登っているとのこと。スタート地点は、我々とは違い香取農協の方からのようでそちらからが近い言っておられましたが地図で見るとかなりの距離(甲源流に入る岩伏別れ方面からか)。

 このピークから野田ヶ山へ直接登るのは難しそうなので、沢の上部をトラバース気味に回り込み野田ヶ山を目指す。斜度もきつくなり少し登っては休み、また少し登っては休むの繰り返し。これで大いに疲れる。間もなく頂上と思われる辺りで雪庇を踏み抜き転落。一瞬、雪崩を誘発したのではと思ったが、2~3mで止まった。登り返すとすぐに頂上です。やれやれでした。

  野田ヶ山頂上からの展望。右手に三鈷峰、中央奥に剣が峰と弥山。ユートピア小屋から素晴らしい雪面が続きます。左手の尾根は振り子ヶ山から野田ヶ山に続く尾根。アウトドアー菊信の藤田さんは3月の積雪期に、上宝珠からユートピア経由でこの尾根を歩き野田ヶ山から香取に下り、川床経由で大山寺に帰り着いたとのこと。1日で抜けるには大変なことです。  

           

                   出雲のテレマーカーの妹尾さん。背景は甲ヶ山と矢筈ヶ山。

                                

 

                             圧倒的な迫力。いつ見ても良い眺めです。

     

                                  烏ヶ山の方面です

                

                            やや重ための雪でしたが、快適に滑り下る。

                

               

                途中また、スノーシュウの跡にぶつかりしばらく追っかけたが帰る方向が違うのに気づく。

              

 野田ヶ山の頂上からスキーで下ったが、あまり調子に乗ると下りすぎることがある。いったん板を着けるとはずのが面倒になりどうしても無理な行動を取るが、シールの付け替えのこまめな対応が必要と反省する。小さな尾根がいくつかありシールを外したままのスキーで移動するのは無理。帰りにもとても体力を消耗した。

 この日は、香取の展望駐車場で幕営。大いに飲んで眠る。夜半外に出ると満点の星空。オリオン座はもちろんサソリ座までも見えた。念願の野田ヶ山に登れ疲れた割には満足の山行だった。翌6日は雨模様、ゲレンデスキーのつもりだったが止めて帰ることにした。

 コースタイム  香取駐車場 8時50分   野田ヶ山頂上 13時40分  下山 16時40分

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