山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

2010年200(300)名山九州編(その3)英彦山、背振山、多良岳

2010年07月31日 | 200名山・300名山

 2010年、200名山九州編の仕上げの予定でした。先般の続きを完成させようと勇んで出かけました。初めて訪れる山に登るとき、いつも気になるのが登山口と駐車場。事前に調べているつもりでもいい加減なことが多いので現地についてからウロウロすることがよくある。登山口の近くに温泉施設などがあり、そこの電話番号が分かっていればナビを利用できるのだが、そうでない場合は困ることがある。
 7月24日(土) 英彦山 1199m
修験道の山として出羽山、大峰山と並んで有名な山でもある。ただし、出羽山(出羽3山・月山)、大峰山は日本100名山に入る。
 英彦山近くの施設を調べると、英彦山青年の家がある。この電話番号(0947-85-0101)をナビに入れて我が家をスタート。後はナビの案内するままに行けば、英彦山近辺に到着するから駐車場などの詳しいことはそこに着いてから調べることにする。中国道を順調に進み、2時30分頃英彦山の麓に着く。
 英彦山登山は、一般的には「銅の鳥居」からスタートするが。この場所がはっきりしない。時間的にも余裕がなかったので「別所」の無料駐車場に車を入れる。すぐ前には交番もある。交番の前を進むと銅の鳥居から続く参拝路の表参道とぶつかるが、この少し手前に有料駐車場がある。1時間300円(?)。 後で分かったが、英彦山参拝のスタート地点となる「銅の鳥居」付近にも駐車場はあった。ただし、これは有料。すぐ横にスロープカーの乗り場があり広い駐車場もある。スロープカーを利用すると、歩かずして神社前に着く。最近参拝路の長い石段を歩く人は少ないらしい。

                 少々見ずらいですが・・・。左上に別所P。
       
         正面の石段を登ると登山口の標識があります。
            
       
        

             水場あり                        南岳から見る英彦山頂上
                   


                         千年は優に超す鬼杉
              
                   
                        銅(かね)の鳥居
              
 3時過ぎから登り始める。途中ポツリときたがかまわず進む。約1時間30分ほどで中岳に着く。北岳から登ってきた年配の方に出会う。頂上へはこちらからが近いようです。往路を引き返す予定だったが何となく南岳に登り、鬼杉を見物する。帰りちょっとした失敗で道をまちがえて遠回りする。舗装道路まで下り歩いていたらしゃくなげ荘という温泉のある宿泊所前に出た。なおも進むと、スロープカー乗り場前に出て、キョロキョロしていたら何と「銅の鳥居」のすぐ横にいることに気づく。ここからながい石段を歩いて別所駐車場に帰る。4時間ちょっと掛かった。しゃくなげ荘で温泉に入り、夕食を済ませ大分自動車道まで車を走らせる。高速のSA泊。

 25日(日) 背振山 1055m
 ナビで背振山頂上にセット。この横着がいけなかった(?)。背振ICで高速を下り、ナビの案内にまかせて進む。どんどん進むと、背振頂上まで・・・キロの標識。あれ~と思ったがもう遅い。結局車で頂上まで上がる。
 椎原から椎原峠を経て背振山への道を歩くつもりでしたが・・・。ナビは田中方面からの道をえらびました。
 

 頂上です。後ろは防衛省の施設。


 背振山とそれに続く山尾根には、防衛省の施設が点在しています。



 背振山登山が、背振山ドライブになってしまいました。しょうがないので次の山多良岳に向かいます。
 多良岳 983m
 多良岳へは、国道207号線の長崎街道を進み、道の駅多良を少し過ぎた辺りから山手にむかう。多良岳の標識よりも中山キャンプ場への標識が目に付く。登山口は中山キャンプ場の中にありました。

       登山口 右は経ヶ岳へ                登山口駐車場。すぐ下がキャンプ場
                 
 
 
           途中の水場                       急に立派な石段が
                 

        なぜか人気の山です                   向こうに見えるは経ヶ岳か
                   

 多良岳983mと並んだ形で経ヶ岳1076mがあるが、経ヶ岳は300名山に入っていない。なぜだろう?特にこれと言った特徴のある山とは思われません。考えられることは、交通の便がいいことと、草花かもしれない。それにしても、この日の多良岳は大賑わい。大行列でした。おかげでゆっくり登ることができましたが・・・。
 多良岳を終えて、今日3つ目となる雲仙岳を目指す。 (その4へ) 

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2010年 200(300)名山北海道編(その2)ニセコアンヌプリ、狩場岳、大千軒岳

2010年07月13日 | 200名山・300名山

 さんざんな目にあった余市岳だったが、次の山、ニセコアンヌプリに向かう。この山も南西斜面が、一大スキーリゾートとなってしまっている。近年、スキー仲間の鈴木さんと昆布温泉のホテルに泊まりニセコスキーを楽しんだが、あのとき、リフトを利用して頂上を目指すパーティーがいた。そんなことを思い出しながらニセコパノラマラインを走る。国民宿舎雪秩父という変わった名前の温泉に入る。古びた宿舎だが露天風呂がよかった。汗をながした後、登山口まで移動する。
                                     五色温泉郷 左のホテルの上に登山口と駐車場が
                  

 登山口は、五色温泉郷にあるのでここの温泉に入ってもよかった。霧が出始めて何とも言えない雰囲気となる。整備された駐車場とテント場があり、車が1台停まっていた。その横で、若者が一人でホルモンを焼いていた。自分も、これからコンロ持参としようか。
 近くのホテルから、カラオケの歌声が・・・。周囲は霧。山は見えない。今日も一日が静かに暮れていく。明日の天気はどうなるだろう。
 7月6日。晴れ~曇り。ニセコアンヌプリ 1308m
                  
 早朝晴れ上がっていたのでしめたと思ったが、徐々に雲が出始めて来る。夜明けと同時に登っていたら良かったと、反省する。6時45分スタート。登山靴は濡れているので、今日はズックで歩く。ザックはナップサックとして雨具と水、それに簡単な行動食。登るにつれてガスって来る。
                             頂上小屋が見えてくる
                   
 8時頂上着。眼前に見えるはずの羊蹄山の勇姿はなく、霧と静寂が。誰もいない頂上で、なぜか久しぶりにゆったりした気持ちになる。「すべての頂には安らぎがある」とは、誰かさんの言葉だが、今日は素直にそんな気分になった。

                頂上です
                     

 下山後、すぐ下のホテルで入浴。すっきりしてから次の山、狩場山へと向かう。狩場山へは、道の駅「よってけ島牧」の道路を隔てた反対側の道を山手に入ればいい。
                   
 
途中に温泉あり。また、日本100名瀑、賀老の滝がありその入り口に広い駐車場とトイレがある。
                   
 滝はあまり関心ないが行って見る。まあまあの滝などといえば失礼かな?。遊歩道が整備されているので誰でも楽くに歩けるのはよい。滝見物の後、自動車に帰ったが、駐車場に入った途端、ブヨの大群に襲われる。足が黒くなるほどの群れだ。靴下を履いていなかったのが失敗の元。虫除けスプレーを出す間もなく数カ所刺される。かゆいのなんの。気が狂いそう。かゆみ止めの薬を塖りたくる。この季節、山で肌を出すのは良くないと改めて実感する。
 狩場山の登山口を確かめて、道の駅まで引き返す。夜をこの駅の駐車場で過ごすことにする。蚊やブヨがいなくて安心。夕暮れの海岸を歩く。塩の香と海風。繰り返す波と広がる海原。ハマナスとハマヒルガオが美しい。
                           
 ここは日本海。これで、太平洋、オホーツク海と3大洋をまわったたことになる。
 車に帰ると明日登る山に霧がかかり始めていた。
                      
                          明日登る 山に夕霧 海にはまなす

道の駅の駐車場には、いろいろな地方の車が止まる。めずらしいことに、島根県の方から話しかけられた。驚いたのは、松江市西川津町とのこと。我が家の近くではないか?夫婦で車旅行。北海道へはよく来られるそうだ。車旅行になれた方は、ひと月やふた月は平気で過ごされるようだ。

 7日、早めに登山口へ移動する。しかし、もうすでに2台の車が。単独の男性と、年配のご夫婦が話し中。間もなく二組とも山へ入って行かれた。
                 
 
 彼らに遅れること20分。いざスタートと思った瞬間。腰に着けたクマ避けスプレーが暴発。飛沫が体にかかる。このスプレーの恐ろしさはよく知っているので、一瞬恐怖が走る。シャツを脱いで濡れタオルで体を拭く。とりあえずの処置だ。シャワーでも浴びればいいのだが・・・。引き返そうかとも思ったが服を着替えて登ることにする。道は木々におおわれ日差しはない。一合目、二合目と登るうちにスプレーのかかった辺りがヒリヒリと痛みだす。我慢するより仕方がないのだが、自分の馬鹿さ加減に腹がたってしょうがない。何でこうなるのと、思いながら登る。

       頂上はまだ見えない                     左奥が頂上です

                

                  6時40分にスタートして、9時40分頂上着。

                  
 先行3名が休んでおられたがご夫婦の方は間もなく下山。単独行の方に大千軒岳の様子を聞く。クマ騒ぎのため単独での登山は危ないと警察の方に諭されたとのこと。登山道にクマの糞が散らばっていたとのことなどを聞く。登山口は、松前の方がいいらしい。男性も下山をはじめたので一人になる。

      花の時期は終わって                        イワイチョウの群落   
                  
   
 この山も、花の時期は終わったらしく期待していたお花畑もひっそりとして何だか秋のような雰囲気が漂う。これから夏を迎えるというのに。

     イワイチョウ                    フギレオオバキスミレ
  

        シラネアオイ              ミヤマキンポウゲとシナノキンバエ     

  

                                 これはくまの糞です

  

 千走川温泉で体を洗い松前町へ向かう。途中、江差町の江差追分会館を見学する。民謡で有名な江差の町も、かっては鰊漁で賑わった町だ。江差追分は、北前船などを通して全国各地に広まったようだが、民謡の追分の原点が、長野県の山奥だったとは・・・。長野県の地図を見ると浅間山と上信越自動車の間あたりに「追分」という地名がある。元は馬子唄か木こり歌か知らないが、とにく水が海に流れ込むようにして広まっていったらしい。
 夕方、道の駅「北前船松前」に着く。海に面した道の駅で、すぐ近くに松前城が見える。明日、ここから大千軒岳に向かうことにする。   

 8日、及部川沿いに進む。途中から舗装も切れるが道はしっかりしている。しかしいつまで経っても登山口に着かない。クマの糞を見る。やっと登山口に着いたがここは旧登山口とあった。登山口にあるボックスの登山届けを見るに誰も記入していない。ここから登る人はいないようだ。なおも進むと、やっと登山口。駐車場もある。 準備を済ませスタートは7時。
                 

              
 クマ避けの鈴、笛それにスプレーは、北海道の山では必需品。ただし、スプレーを持った人は見かけない。昨日、狩場岳でクマ避けスプレーは高価なので、虫除けスプレーを持っていた人がいたと聞いた。
                 
 登るにつれて道も細くなり、朝露で靴とズボンの裾がびっしょりと濡れる。見晴らしのよさそうな尾根に着くが雲が多く遠くは見えない。しばらく行くと、クマの糞。はじめはポタポタで、最後は山盛り。笛を吹きながら歩く。
 8時10分頂上に立つ。ほぼ同時に、反対側から単独の男性が。千軒から4時間掛かったとのこと。
  
                                                                イブキトラノオの咲く頂上
              
 
 松前口はゲートが閉まっていたそうだ。昨日の午後の話なのだろう。せっかくの頂上も、視界がない。単独の男性は、写真も撮らずすぐに下山された。最近晴天が続かない。頂上からの眺望に恵まれないのは残念だ。9時10分、駐車場着。眠くなるほど長い林道を、松前まで帰る。
 この日は、松前城を見学。下界は意外と好天。
                       
                        松前城は海の城 カモメ飛び交う
                              
                                
松前城にあった歳三の写真

       

 これで今回の北海道山行は終わった。カムイエクウチカウシ、神威岳、ペテガリ岳は、もっと天気が安定する8月頃に再挑戦しよう。
 この日は、函館に寄り、五稜郭を見学。立待岬で、啄木の墓にまいる。夜は、道の駅「なとわ・えさん」に車を停める。津軽海峡を隔てて、かすかに見えるのは大間の港か。
      

                                   啄木の墓カら函館を望む

        
 
 9日。今日は苫小牧港から帰松。時間的な余裕があるので昭和新山と洞爺湖を見物。店屋の主人が、昭和新山には登ることができると言っていたが、本当だろうか?。

       昭和新山                     洞爺湖   
 
        
  

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2010年 200(300)名山北海道編(その1) ニセイカウシュッペ山、余市岳など

2010年07月12日 | 200名山・300名山

 2010年6月26日夕刻、小樽港着。いつものように札樽自動車道に車を走らせる。明日登る山は、ニセイカウシュッペ山1883mで300名山の一つ。

 砂川SAで夜を明かし、翌27日早朝、登山口へ。燃料を気にしながら走る。昨日、小樽で給油しとけば良かったのだが、高速のSAで給油できると思ったのが間違い。北海道のSAは閉まるのが早いのだ。(このことは知っておいた方がよい) 登山口は上川町から網走方面に少し行った国道273号線から林道に入るが、途中ゲートの鍵を開けなければならない。ナンバー式の施錠があり、事前に上川中部森林管理所上川事務所(0165-2-2001)にナンバーを聞いていたのだが、先行者が開けていてくれた。(北海道の林道にはよくゲートがあり、施錠してあることが多いので要注意) 登山口にある駐車場には車が数台。誰も出発した後だ。急いで準備をして、7時30分スタート。

                     

 晴れてはいるが幾分雲もある。道ははっきりしているし、途中途中に標識がありルンルン気分で歩けるのがいい。9時過ぎ、もう下山してくる人がいた。単独の女性。たいしたものだと感心する。 稜線から雪を頂いた大雪の山々が見える。

                      

 この辺りから、高山植物がチラホラ顔を出す。進行左手にニセイの頂上が見える。もうしばらくの辛抱だ。先に登った人たちの姿も見えてくる。 行く手に大槍が立ちはだかるように迫ってくるが、道はこの腹を巻くことになる。

                      

 9時40分、頂上着。高曇りだがよしとしなければいけないだろう。大学生らしき若者3名と出会う。どこやらの方へ縦走するそうだ。 

                      

                      

                      

    ハクサンイチゲ           ウコンウツギ            チングルマ                                  
          

 写真を撮りながら下山。11時50分駐車場まで下りる。先に登った人たちが帰りの準備をしていた。帯広の山の会のメンバーとのこと。この方たちとは、層雲峡温泉で再び出会うことになった。 給油のランプのともり始めた車でスタンドをさがす。冷や汗をかきながら何とかセーフ。給油を済ませ温泉に向かう。先ほどの帯広のメンバーと出会い、山の話をする。

 今回のメイン、カムイエクウチカウシ山(カムエク)、神威岳、ペテガリ岳についての朗報はない。沢、クマ、ゲートの鍵などいろいろ困難が予想されるようだ。それに、明日からの天気模様は良くない。 今夜の宿は、しほろ温泉(道の駅)とする。昨年利用した温泉です。今日2度目の温泉につかり夕食をとる。疲れていたので早々に車に入る。
 
 28日、天気の心配もあるのだが、とにかくカムエク登山口まで下見がてらに行くことにする。帯広市を過ぎ、道の駅「なかさつない」で休憩。途中で洗濯をすませる。昨年やはり下見がてらにやってきところなので気分的には余裕がある。地方道111号線をどんどん進む。北海道い真っ直ぐな道が続く。札内川園地やピヨウタンの滝を横目に進むとゲートにぶつかる。車はここまでしか入らない。車を停めて七の沢まで歩いてみる。

                              七の沢出会い

                   

                   

                       札内川ヒュッテ(ゲートのだいぶん手前

                               

 以前は、この七の沢まで車が入ったそうだ。巨大な蕗の中からクマでも出てきそうな雰囲気。川の音を聞きながら歩くこと1時間20分。やっと七の沢出会いに着く。カムエクの登山はここから始まる。周りの様子を確かめて帰る。車まで引き返す途中、釣り師に出会う。釣果はなかったそうだ。彼もクマよけの鈴と笛をぶらさげていた。山は、天気さえ続けば明日にも登ろうと思っていたが、無理は禁物。なにせ一泊か二泊を覚悟しないといけないから2日間の晴れ間がほしい。 気分転換に襟裳岬を見物に行く。

                               岬が見えてきた

               
                                     
                   

                    島倉千代子と森進一の歌碑

               

                                            

                    

                      日高山脈は海の中に消える

               


 明日29日、大学時代の友人落合君とアポイ岳のキャンプ場で落ち合うこととした。アポイ岳は、200名山でも300名山でもないが、花の種類が豊富な山として有名です。麓のキャンプ場はよく整備され、すぐ近くに温泉もあります。今日と明日は、ここにテントを張って旧友と一杯です。

                    

                               アポイ岳遠景
                    

 29日曇り。落合君が来るまでにアポイ岳を登っておこうと朝6時キャンプ場をスタートする。登山口には、相変わらず熊注意の看板。

                               クマ避けの鐘
                     

                    
標高の低い山だと馬鹿にしていたが意外にきつい。それでも、8時15分頂上着。遙かに襟裳岬がかすむ。花の時期はもう過ぎていたけど、いくらか残り花を見ることができた。 
    
          頂上への尾根                    振り返って

  


                            頂    上

               

            アポイアズマギク              エゾコウゾリナ                      
 
                  


            エゾルリソウ                  キンロバイ
                 

12時テント場まで帰り、アポイ山荘の温泉へ。風呂上がりに、ビールの大ジョッキを飲んだら飲み過ぎのせいか気分が悪くなった。テント場に帰ると、落合君がライダー用のテントを張っているところだった。夕刻アポイ山荘で食事。

 30日、天気は下り坂。雨がぱらつきそうなので早々にテントをたたむ。山はあきらめ岬巡りと決める。落合君と別れて霧多布岬へ。名前の通り霧多布岬は霧の中だった。岬の下は太平洋。波の音が聞こえた。

               

                      
                

                       

                 
 途中、あやめが原を見物したりしながら道の駅「スワン44ねむろ」に着く。雨降る。

 7月1日。今日も天気は良くないらしい。朝から雲が多い。春国岱という湖・湿地帯を見物して納沙布岬へ。天気が良ければ北方の島々が見えるのだが残念。ゆでたての花咲ガニを喰う。一匹三千円近くしたが美味かった。

               
       
               

               

この頃より雨が降り始める。自転車で旅行している若者を見かける。確か昨日泊まった道の駅でも見かけたが、雨の中さぞ大変だろう。
 知床半島は、100名山の羅臼岳登山以来となるが、斜里町側しか知らなかったので今回は羅臼側を見物する。道の駅「知床・らうす」で時鮭定食を食う。分厚い鮭の切り身が焼いてあった。道の駅には、北方の海の幸がどっさり。特に、花咲カニがひときは目を引く。天然風呂「熊の湯」で汗を流し、知床半島の果てを見に行く。車道は途中まで。そこから先は歩きとなるが、もう一般人の行くところではない。まさに冒険の世界。半島の突端まで一日はかかりそうだ。時々冒険者がいるようだが、しっかりした準備が必要だろう。山や崖を巻いたり、時には泳いだりしなければいけないとのこと。クマに出くわすことも多いという。しかし、魅力的だ。機会があれば歩いてみたい。

                       びっくりするほど簡素な温泉
     
               
                       
                        前はオホーツク

                

                            車はここまで

               
              

 夜は、知床峠の駐車場で泊まる。相変わらず霧。眼下に広がる素晴らしい景観もなにもあったものではない。漁り火でも見えないものかと目をこらしたが、すべては霧の中。あきらめて静かにやすむ。

                
 2日。斜里町の博物館を見学して、一路宗谷岬を目指す。途中、海岸線に群れ咲く美しい風景を見る。原生花園だ。夕刻、道の駅「さるふつ公園」に着く。朝に知床峠を出発して、夕刻猿払。途中休憩などもあったが、一日の移動距離はこんなものか。道の駅には、キャンプ場もありよく整備されている。温泉も食堂もある。キャンパー用のトイレが素晴らしくきれいなのにはおどろかされる。今夜は、テント泊。

                

 3日。天気は幾分回復してきた。宗谷岬につく。最果ての地だが、観光ずだれをした感がある。間宮林蔵の像と歌碑「宗谷岬」があった。歌碑に近づくと歌声が・・・。ただし、ダ・カーポのものではなかった。野寒布岬に寄ってから近くの温泉に入り、今日もひたすら車を走らす。天気も回復してきたようなので明日は山に帰ろう。余市岳が近い。近いと言ってもかなりの距離。道の駅「おびら鰊番屋」で鰊定食を食う。なかなかのものだった。「番屋」を見学する。海岸縁に銅像があるので行って見たら松浦武四郎のもの。この人も大変な人物だ。留萌で洗濯をする。コインランドがみつからず苦労する。若い頃、駅前の寿司屋で一杯やったことがあったので行って見たら、寿司やではなくなり食堂になっていた。夕暮れ迫る中、道央自動車道に入り岩見沢SAで夜を迎える。

 4日。今日は余市岳登山。余市岳の麓にはスキーリゾート「キロロ」がある。登山口へは、ホテルの横の車道から入るのだが、ゲートがしまっているのでここから歩くことになる。

                   
なぜか蚊が多い。早々と下山者に会う。この人、頭からすっぽりと蚊避けの網をかぶっていた。事情をよく知った人なのだろう。1時間ほどで登山口へ。ここから山道に入る。近くにリフトもあるが、今は休み。

                   
この頃から雷鳴を聞く。またも天気は下り坂のようだ。あえぎながら尾根に出て新道と交差する。新道は、途中までリフトを利用するらしい(?)。彼方にリフトの終点が見える。


                    
                    
                         頂上とまちがえそうです

                       
                     
          11時40分頂上着。新道から登ってきたらしい団体さんが食事中。

              

 相変わらず蚊がいるので簡単なエネルギー補給の後下山とする。新道との分かれ辺りから雨が降る。間もなく本降りとなり、道が小川のようになる。おかげで蚊はいなくなったがものすごい雨。雨と汗でびしょ濡れになりながら必死で下る。谷川沿いの登山道が水に沈みそうで心配。やっと谷川まで下りる。水は濁り、水量も増えてはいるがまだセーフ。山手側から小川のように水が落ちて来るのを避けながら何とか登山口まで下り、山小屋の下で雨宿り。間もなく雨も小降りとなる。濡れた靴下を絞っていたら、また蚊が出始める。13時30分下山。雨はすっかり止んで青空。 蚊と雨の余市岳だった。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                         

 

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