山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

大山の沢を滑降する(その3 別山沢) 

2009年03月29日 | 大山を滑る
 

09年3月29日(日)、大山へ。 先週、振子沢を滑り、今年のスキーはこれで終わりかなと思っていた。その後天気は崩れどうも大山は雪の気配。山の様子見を兼ねて大山へ向かう。できれば8合沢を滑りたいが・・・。

 大山寺駐車場は積雪。思いの外積もったようだ。駐車場は無料となっていた。 



 日曜日のせいか登山者も多い。雪はしっかりあり何とか滑れそう。夏道から素晴らしい雪面が見える。スノボーの若者も見える。倉敷からとのこと。



 頂上小屋は姿を現していたが雪はまだまだ多い。新潟から来たという男性に会う。鳥海山の話を聞く。鳥海山では、4時間ぐらい歩いて、30分くらいで滑り降りるとのこと。日本海も見えるから、さぞ爽快なことだろう。



 頂上で一滑りして雪質を確かめる。雪は少々引っかかる感じだが悪くはない。滑りながら8合沢へ向かうと・・・。
 なんと別山沢にシュプールが・・・。頂上で一緒になった岡山のスキーヤーがここを滑るというので、8合沢はやめて私も滑ることにする。こんなチャンスはそう無いだろう。初めて滑る沢だが今日は下まで雪がつながっているとのこと。







 出だしは斜度も適当にあり、まずまずといったところ。雪にもうまく乗れターンも快調。写真は岡山のスキーヤー(テレマーカーではない)。


 別山沢は、下部がロート状に狭まるのでここの通過が要注意。上部が狭い8合沢とは逆だ。両沢とも下部で合流する。
 気をつけなければいけないのは、雪崩と落石、それに雪の量。雪が少ないと、下部の雪切れることがある。今日はしっかり雪に埋まっていて安心だ。一休みしていたら、ボーダーの若者が滑り降りてきた。 





 別山沢全景。期待の薄かった今年の大山だが、思わぬ収穫があった。一体、いつまで滑れるのだろうか?




 北壁のど真ん中、大屏風と子屏風の間にトレース。2名のスキーヤーが挑戦中とのこと。さぞいい気分だろうがいくまでがきつそうだ。一度は滑ってみたい斜面なのだが、落石と雪崩が怖い。いい条件の日に挑戦しよう。今年はどうかなあ?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大山の沢を滑降する(その2 振子沢)

2009年03月22日 | 大山を滑る
 3月20日、大山寺とやま旅館泊。翌朝、元谷から上宝珠を越え、小すべりを詰め11時過ぎに尾根に立つ。天気は上々、雪はザラメ。滑るには申し分なく、きつかった登りの苦労も汗とともに消える。

 元谷出合いにて 北壁にはまだまだ雪。




 上宝珠取り付き辺りより 



 春の北壁 別山が美しい



 鈴木さん



 三島さん





 小すべりの登り 



上宝珠への取り付き辺りでアイゼンを着ける。その年の雪の状態にもよるが、上宝珠尾根へは幾筋かの雪の斜面がある。どの斜面を登るかは、その時々の様子を見て決めることにしている。今日は、ローソク岩(昔ローソクのような形をした岩峰があったが今は無くなってしまった)の横辺りから雪壁に取り付く。暖かいと落石の心配があるのでいつも気を遣うところだ。かすかに落石の音を聞く。北壁のどこかからだろう。
 急斜面を登るには、ピック付きのストックがあると心強い。本来なら、ピッケルを使用する場面だろうが・・・。尾根筋には灌木があるのでスキー板がからまり、最後の最後がいやらしい。何とか尾根にはい上がる。Sさんも、Mさんも真剣そのもの。
 尾根伝いに2名の登山者がやってきた。聞くと中宝珠からとのこと。我々のことを何と思っただろうか。
 上宝珠からは、小すべりを登る。落石が頻繁にあるので右寄りに登る。今日は滑るに良さそうな雪面となっていている。アイゼンもよく効く。先週はバリバリの状態で滑るには少々怖かった。
 何度も息を継ぎ、やっと登り切る。ここまでくるといつもホッとする。一息入れているとユートピア小屋方面から縦走者が数名やってきた。大荷物の縦走は苦労するだろう。
 



 いよいよ振子沢へ



 油断大敵



烏も見えてきた



 テレマークターン




 地獄谷にて ここからキリン峠へのきつい登り返しが始まる




 キリン峠にて もう登りはない。後は楽しい滑降が待っている



 キリン峠からの滑降点(その1)どちらに滑り込んだらいいのかな ?





 キリン峠からの滑降点(その2) こちらは緩斜面 ?




 今日もまだ、振子沢にはしっかりと雪があった。何組かのパーティに出会う。どの組も、鍵掛峠下の駐車場からスタートしているらしい。鳥越峠を越え、地獄谷へ下り、あとは延々振子沢を登るコース。元谷からのコースとどちらがいいのかわからないがこちらからだと危険は少ない。
 来年は、このコースに挑戦してみるのもいいかもしれない。
 キリン峠からやや鳥越峠方向に滑る。出だしは急だが、この斜面が今回一番楽しかった。ザラメ雪が滑るのに理想的な状態だったからだろう。思いのままに滑り駐車場前で板をはずす。全員大満足で帰路につく。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国地方のオートルート(その4)

2009年03月17日 | オートルート
 3月15日、鏡ヶ成から大山寺までスキーを担いで縦走を始める。先般、下蒜山からここ鏡ヶ成までをやっているので残りの部分をクリヤーし、一応中国オートルートをつないでみたいと思ったからだ。
 8時鏡ヶ成をスタート。昨夜降った雪が駐車場で10センチほどあったろうか。 山に入るにつれ雪も深くなる。新小屋峠への道はまだ閉鎖され雪も多そう。ゲート前に車が止まり、数名が登山の準備をしていた。どうも新小屋峠から烏を目指すようだが、私はカーラ谷左の尾根を目指す。
 今回もショートスキー持参だが、新雪のシール歩行には向かないのが欠点。板が短いため先端が雪に埋もれ余分な力が加わるからだ。山の条件にあわせ道具を使い分けるのは難しいことだと痛感する。
 しかし、今日はまだツボ足で充分歩ける。杉林を抜けると視界が開けてくるが、適当に歩いていたので少しばかり余分な時間を浪費した。赤い目印テープが見つかりホッとする。後はこの目印を忠実に追うことにする。
 振り返るとまだ雪を残している鏡ヶ成スキー場が一望される。その向こうに、先週苦労して歩いた山々が・・・。
 雪の烏ヶ山に登るのは十数年ぶりだろうか。以前は、年末の大晦日に登り、日の出を見ることにしていたので、数年間通った。元日の頂上で、いつも同じメンバーの人たちに出会ったが、彼らは今でも山を続けているだろうか。その折、朝日に染まる大山の話を聞いたが、息を飲む美しさとのことだった。いつかそんな大山の写真を撮りたいと思う。私はその後、年末は富士山に通うことにしたので烏ヶ山には長い間ご無沙汰だ。
   
 カーラ谷の雪は深そうだ  

                           
 

尾根筋で唯一のテント場付近より、眼前に最初のピークが姿を現す。

 

 意外なリッジ。以前はこれほどでは無かったようだが。

 

 展望が開けてくると頂上は近い。まず手前のピークに取り付く。ブッシュにスキー板が引っかかり登りづらい。数年前の地震によってできた崩壊地点を乗り越える。手前のピークに立つと、眼前に烏ヶ山の主峰が現れる。幾分荒れた感じのするやせ尾根を渡るように越し、最後の岩場に手をかける。いよいよ頂上だ。

 
     頂上は深い雪

                                
      頂上より
 
 

 一息入れていると、どこからか人の声。見ると新小屋峠から登ってきたらしい人たちの姿がカーラ谷上部の尾根に見える。頂上まではまだだいぶありそうだ。
 鏡ヶ成を9時にスタートして、頂上到着は10時40分。だいぶ時間がかかったがこんなものだろう。
 写真を撮り終え、直ぐに烏ヶ山のトラバースにかかる。今コースの中でも課題となる一つだが降りてみなければわからない。
 夏道は雪で埋まっているのでおおよその見当で灌木を頼りに雪の中を下る。柱状の巨大な岩峰を横に見る辺りからトラバースだ。雪の付き方は十分とはいえないが、アイゼンは効きそうだし、ホールド代わりになるブッシュもある。慎重に渡る。滑ったら終わりだろう。なぜか冬のジャンダルムを思い出す。あそこのトラバースもスリルは満点。
 息をこらしてカニのように横へ移動するとロープが現れる。このロープをつかんでホッ一息。難場を終えたと喜ぶのもつかの間、激しくえぐられたようなガレ場が現れる。ほんの1~2mなのだが、これは以前にはなかった。ロープがかなり下の方に渡されているが、そこまで降りることはとうてい不可能。ただ、雪をかむった木の枝がたれさがっているのでこの枝をつかみながら渡ることにする。冷や汗ものだ。

     冷や汗もののトラバース。このコース要注意の箇所だ。 
                     
   

     一息ついて 遙かに船上山方面への山脈

 

 蒜山方面もはるかに
 
 

 カーラ谷上部

 

 烏ヶ山を越え、尾根伝いに進む。まもなく、以前から気になっていた広い雪の斜面の上端に出る。ここで初めてスキーを付ける。幾分クラストしているが思い切って滑り込む。斜度も適度にあり、いい斜面なのだがあまり下部まで滑るわけにはいかない。登り返しが大変だからだ。たぶんまっすぐ滑り下れば駒鳥小屋の下辺りに出ることになる。
 ここは斜滑降気味に滑り尾根に戻ると、鳥越峠はもう近い。尾根筋を細かいターンを繰り返し鳥越峠に到着だ。

    良さそうな斜面だが・・・ 

                        
 

    唯一滑降できた斜面を遙かに

 


 峠からしばらくツボ足で登り、途中からシール登高に切り替える。突然スキーで滑った跡や、シールの跡などが現れる。どうも振り子沢をやった人たちのもののようだ。キリン峠に立つ。青空をバックに槍ヶ峰が美しい。キリン沢の雪はだいぶ減っているが、槍尾根末端から鍵掛峠方向に流れる沢はまだ滑降可能か?。

      キリン峠より                                 
 

  キリン沢の雪は少ない

 
      
 キリン峠から槍尾根に登り、三の沢の景観に見とれる。まだまだ滑れそうだ。アイゼンの跡も見える。ただ、槍尾根は崩壊が激しく、道ははっきりしない。雪がたっぷり着いている時期はいいのだが、今日は歩くに中途半端だ。案の定、道を間違えたり、妙な溝に入ったりで苦労する。天気がいいからいいものを、ガスっていたらどうだろう。
 槍ヶ峰の下の道らしい跡を登り切り、やっと尾根に立つことができた。剣ヶ峰から天狗ヶ峰への雪のスロープが素晴らしい。今日は逆縦走をする気はないから天狗峰を下る。

       三の沢 
                                 
 

        大山縦走路はナイフのよう 

 

 
 振子沢へ上部にスキーヤーの跡。私は、小すべりから剣沢に滑り込むが、雪面が堅くしばらくは斜滑降で安全下降。ユートピア小屋の少し上から、滑った跡が見えるのは、小すべりを敬遠したからだろう。

        振子沢                                  
 

        剣沢より

 
        
雪の安定した辺りから、最後のすべりを重ね、三鈷峰下の小石の散乱するガレ場を下る。下宝珠の沢との出会いで板をはずす。

         剣沢の落石

 

 5時30分、大山寺に到着。とやま旅館泊。
 これで一応、下蒜山から大山寺までを縦走したわけだが、スキー縦走にはほど遠い状態だった。雪が無ければしょうがない。日本オートルートにしても、スキーを担いで歩くことがほとんどだからこんなものと思うしかない。
 翌日は、親切な宿の奥方に鏡ヶ成まで送ってもらう。よかった、よかった。
    
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国地方のオートルート(その3)

2009年03月13日 | オートルート
 下見をしたものの、雪解けの早さにオートルートをあきらめかかっていた頃の3月5日、裏大山キリン峠へいってみた。奥大山のスキーに車を止めスキーを担いでスタート。思いの外、雪が多いのに驚く。
 しばらく車道を歩き鍵掛峠手前からスキーにシールを貼り歩き始める。キリン峠から見晴らす山々は雪を残し、スキー可能な様子だ。もしかしたら、オートルートはまだ可能かもしれないと感じる。

 写真は、キリン峠から鳥越峠



 意を決して3月10日、オートルートに挑戦。1泊2日で大山寺まで抜けようとと犬挟峠に車を停める。しかし、裏大山との残雪の違いはなんだろう。

 

 雲居平で一息入れて、下蒜の急な登りにかかる。頂上間近の一番急な登りは部分的に雪を残しているが、キックステップで登る。

 

 蒜山は、下蒜からの眺めが一番ではないかと思うが・・・。遙かに大山山塊が雪を残し美しい。明日、あそこ行くことができるだろうか。少し不安にもなる。

 

 下蒜から中蒜にかけてしばらくスキーが利用できそうだ。スキーは担ぐものではなく滑る道具だ。雪の残る斜面を選んで滑るが、夏道からそれたためスキーをはずして藪こぎのトラバースとなる。やれやれだ。
 雪もたっぷりあれば楽しい滑降が期待できる中蒜への下り。フングリタワまで歩く。

 

 下蒜から上蒜に向かうにしたがって雪も増えてくる。山の位置関係のせいだろう。中蒜の登りは結構な残雪。

 

 下蒜から中蒜間は結構長い。上蒜から中蒜を振りかえる。

 

 中蒜頂上からスキーを履く。写真左の雪面に滑り込み幾分スキーを楽しむがすぐに雪も切れる。

 

 

 蒜山最後の登りをがんばり、上蒜の頂上にたどり着く。しばらく歩いた後、オロガタワへ向かって滑り込む。ここも途中で雪が切れるのでスキーを担ぐ。

 

 オロガタワの道標は朽ち果てて何も読めない。ここよりアゼチへの登りになるのだが道が二つに分かれ、どちらにも赤い布きれが見える。とにかく今来た道の延長をまっすぐに登る。ものすごい藪こぎとなった。何の因果でこんなところを登らなければならないのだろうかと、自問自答する。

 

 アゼチへの登りの藪こぎでくたびれはてながらも頂上に達する。そろそろ時間が気になり始めるが今日中に鏡ヶ成まではと思う。



 アゼチから上蒜を振り返って(上の写真)。アゼチ頂上付近(写真下)

 

 アゼチからの皆ヶ山。皆ヶ山まで達すれば後は何とかなるだろうと思ったのが大間違い。そろそろ天気も下り坂。時折ガスで視界を遮られる。

 

 皆ヶ山からオオナメラ(なぜこんな名前なのか知らないが地図にそう記してある)までは雪もありすぐに着くはずだったのだが、調子よく滑っていたらとんでもない方向に迷い込んでいた。ガスが晴れて愕然とする。オオナメラへのコルが左手はるか上方に。尾根を一つ間違えてかなり下の沢まで降りてしまっていた。スキー板を引きずりながら延々と登り返す。6時30分、今日はここまでとあきらめテントを張る。夜小雪がぱらつく。ブランデーをちびりちびり、ラジオを聞きながら食事を済ませる。靴の間から雪が入ったせいか靴下が湿っぽい。象の足を持ってきてよかった。それにしても最高級の靴なのだがこのメーカーは・・・。
 
 

 寝過ぎたため朝の出発がおそくなった。テントをたたみ8時スタート。オオナメラ頂上から宝珠山、さらに烏ヶ山が見える。鏡ヶ成は近い。頂上からのスキー利用を考えたが昨日の失敗もあり、藪の中をしばらく下ってからスキー滑降。写真は鏡ヶ成方面からのオオナメラ。
 
 

頂上右の急なブッシュを下るが、下から見ると頂上からスキーで回り込んで下れそうだ。今日までのコースの中で一番が、このオオナメラからの下りだろう。 
しばらく滑った後、宝珠尾根へと登り返す。烏ヶ山も間近に迫る。まだ雪はありそうだ。

 

 宝珠尾根近くから振り返るとオオナメラ、皆ヶ山、二俣山が見える。11時に鏡ヶ成に到着。

 

 結局中国オートルートは鏡ヶ成までであきらめる。今日中に大山寺までいけそうもない。体力・気力とも喪失した感じ。国民宿舎からタクシーを呼び引き返すことにする。幾分心残りだが、それでも未知の部分がクリアーでき山の様子がわかっただけでも成果だ。
 来年こそは決着を着けよう。

 中国オートルートなどと命名したこのルートだが、雪さえあれば本当にすばらしいコースだと思う。日本オートルートにはない野趣たっぷりのおもしろさがあり、これから残雪期の人気コースになるような気がする。
 オロガタワからアゼチ、皆ヶ山、さらにオオナメラ、鏡ヶ成までの間に人の足跡があるのには驚かされた。やはり山好きの人たちが歩いているということだが、スキーの跡はなかった。
 途中、鏡ヶ成の国民宿舎を利用すれば1泊2日で大山寺まで抜けられると思う。しかし、これも天気次第、雪次第といったところだ。ゆとりを持って、ゆっくりと楽しくやるには2泊ないし3泊が適当だろう。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大山の沢を滑降する(その1 大沢・おおのさわ)

2009年03月03日 | 大山を滑る

 夏道より。今日はどこでも滑れそうだ
 


  冬が終わりを告げ、春の息吹を感じる頃、大山の沢は山スキーヤに最高のゲレンデを提供してくれる。
 車の中から、或いは駐車場から、或いはゲレンデのリフトから眺める雪を頂いた大山。その頂上付近から一本の滑降ラインを引いてみる。そして、そのラインを滑り下る。
 思っただけでも胸が高鳴る。スキーを担ぎ、あえぎながら頂上を目指す人たちの思いは誰も同じだ。
 幾分危険をともなう頂上からの滑降だが、ワンターンにかける心身の緊張と充実はゲレンデでは決して味わうことができないものだ。
 幸いなことに、山陰にはこんな素晴らしい滑りをt提供してくれる山、大山がある。標高こそ1711mと富士山や槍穂などに比べると低いのだが、約1000mの高度差を一気に滑り降りる素晴らしさは少しもひけをとらない。
 大山に雪が積もると、いつもそわそわする。もう滑れるのでは、もういいのではと気になって仕方がない。今期も、早々とスキーを担いで頂上を目指したのが1月20日だった。しかし、雪の状態がよくなく、頂上付近はカリカリ、中腹はモナカと楽しむにはほど遠い状態。残念だが今の自分の技量では無理。6合までスキーを担いで降り、ややモナカ気味の斜面を元谷へ滑り込む。
 

そして28日。久しぶりの快晴に誘われ頂上を目指す。



 頂上小屋は雪の城




大沢(おおのさわ・ゼロ沢上部を見る)
 

 
 堰堤は雪の下



この日の大山はどこからでも滑れそうな様子。どこからやろうかと考えながら頂上を目指す。八合沢もしっかり雪が付きおもしろそうだ。とにかく頂上まで登り様子を見ることにする。
 雪の多い時期は、普段は滑ることができない大沢(ゼロ沢)の滑降が可能となる。この沢は日当たりがいいから雪解けも早い。また下部の堰堤が顔を出すのも早いから滑るチャンスを逃すことが多い。
 間の沢などは最高だろう。間の沢とは、大沢と一の沢との間にある沢のこと。正式な呼び名はないのでこのように呼んでいる。米子道の大山IC辺りから見ると桝水の直ぐ後ろ近くにあるのが大沢で、その右側に長く流れている沢が間の沢。
 この沢を滑り降りると大山環状道路と小鳥の散歩道がぶつかる辺りに出る。

 この日は、大沢を滑ることにする。頂上付近で2,3度スキーの感触を確かめて沢に滑り込む。弥山頂上から一気に滑り込むことのできるのがこのコースのいいところだ。すぐに狭まってくる沢を、右手にトラバースすると一気に視界が開け、その景色に圧倒される。この感触はこのコースの醍醐味の一つだが、とにかく広大な雪の斜面の中にポッンと置き忘れられたような気分にさせられう。
 斜度もあるから、技術的な問題は無くても心が圧倒されて恐怖感におそわれる。
私の場合の山スキーは、この恐怖感との戦いでもあり、このときの感覚が逆に何とも言えない。
 桝水のゲレンデをちらりと見ながらターンを繰り返す。最初の堰堤までが一つの区切りとなる。予想通り堰堤のほとんどは雪に埋まっている。雪の少ないときにはぐるりと回り込まなければいけないがこの日は真ん中を滑る。
 多少ブッシュの出た沢を下ると小鳥の散歩道に出る。後はビンンディングをフリーにして大山寺まで滑り歩く。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国地方のオートルート(その2)

2009年03月02日 | オートルート
 大山と烏ケ山

 

前回、中国地方のオートルートの概略を記したが今回はこのルートについてもう少し詳しく記してみる。
 日本オートルートにしてもそうだが、年々の自然条件によってかなりの違いがあるのはいた仕方ない。
 日本オートルートは、立山は室堂をスタートし薬師岳、黒部五郎岳、三俣蓮華岳とつなぎ、西鎌尾根を槍ヶ岳へとたどって上高地へと下るルートであり、山スキーヤーあこがれのコースだ。
 普通4泊から5泊で抜けられ、5月連休は途中の山小屋の営業が始まるのでテントか山小屋利用、あるいはこの両方を利用することもできる。(小屋の営業は事前に確認しておかないといけない)
 私が始めてこのルートに挑戦したときは、天候の影響もあり太郎平小屋で2泊することになった。(難ルートなので十分な余裕をもって望みたい)

 では、中国オートルートはどうだろう。まだ実践していないので確かなことはいえないが大体3泊ぐらいでやれるのではないかと思う。ただし、テント利用と宿泊所利用ではだいぶ違ってくる。
 
第1案(テント利用) 
   1日目 犬挟り峠~蒜山三座~オロガタワ(泊)
   2日目 オロガタワ~皆ケ山~鏡ケ成(泊)
   3日目 鏡ケ成~烏ケ山~キリン峠(泊)
   4日目 キリン峠~槍尾根~大山寺
 弟2案(テント利用)
   1日目 犬挟り峠~蒜山三座~皆ケ山(泊)
   2日目 皆ケ山~鏡ケ成~烏ケ山(泊)
   3日目 烏ケ山~キリン峠~槍尾根~大山寺
 第3案(宿泊所利用)
   1日目 犬挟り峠~蒜山三座~鏡ヶ成(休暇村宿舎泊)
   2日目 鏡ケ成~烏ケ山~キリン峠~槍尾根~大山寺 
 船上山まで伸ばすとなれば、これにもう1泊加わる。

 3泊ともなれば多分15㎏前後の重量が予想されるが、これを担いで歩き、滑ることになる。
 このコースは途中のデポも考えられるので、地の利のある人はそれぞれに工夫してみるのもいいかもしれない。
 なお、第3案の宿舎所の利用は、よほどの天候に恵まれて軽装で飛ばしに飛ばした場合のことで、よほど体力がなければ無理かもしれない。
 ちなみに、私の夏の体験から言うと、蒜山三座を15㎏~20㎏を担いで往復するのに約8時間かかった。夏と冬とでは、条件も様々に異なるもののスキーの長所が発揮できれば意外なタイムになるかもしれない。
 今日は下見にとアゼチから皆ヶ山を目指す。なにせ上蒜山と鏡ヶ成の間を歩いたことが無いので不安。一応下見をしておこうと思ったから。

 中央やや左に皆ヶ山。右にアゼチ峠とアゼチ山 



 


 皆ケ山頂上(2月7日) 

 

 アゼチより見る皆ヶ山(2月7日)

 

 皆ヶ山から見る上蒜山



 皆ヶ山から見る烏ヶ山。手前に擬宝珠山からの尾根が見える。



 快晴の上蒜スキー場からシールにてスタート。オロガタワからアゼチに登る予定だったが、小川を渡る折対岸にスキーを投げたら、ライトのビンディングがポキリと折れたので仕方なく途中の尾根から取り付くことにする。
 雪のしまりも良く、アイゼンなしでも快適に登ることができた。アゼチの頂上から皆ヶ山まで縦走し、アゼチ峠から沢沿いに来た道へと帰る。滑れないのが残念だったが、初めてアゼチに登れてよかった。
 これで、上蒜から鏡ヶ成へのおおよそのルートを直に見ることができた。後はトライするだけだ。





















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする