山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

伯耆大山 2月12日

2023年02月13日 | 最近の大山

2月11日  

前日の夜から南光河原の駐車場泊。夜9時頃に着いたが、ほぼ満車状態。かろうじて空きを見つけて入れた。この後次から次と車はやってくるがあきらめて出ていく。みんな県外者のようだけど、どこに駐車したのだろう。

 私が到着した時、北壁登攀をした人たちのパーティーが帰ってきた。だいぶ手こずったようだ。 翌朝3時ころからぽつぽつ頂上を目指す登山者がスタートを始める。日の出を見るのは別にして、遠くから登りに来た人たちの日帰り組か?

 自分は、急ぐ必要もないし、スキー登山だからあまり早く行動する必要はない。 それでも、酒は控えめにして早めに寝るが、なぜかたびたびトイレに起きた。空には星が瞬き、月も出ていて穏やかな天気だったが、朝方少し冷え込んだらしい。

 早朝にもかかわらず、駐車場には人の姿はない。車で来た登山者は、もうほとんどが出発していた。7時ころから、他の駐車場からや宿泊関係の登山者の姿が増えて来る。

               2月12日 5合目あたり 右手上部に多くの登山者がゴマ粒ほどに見えます。

      

 快晴だがスキー登山の雪質ではなかった。この日も遭難があったようです。ヘリが飛び回っていた。

                            6合目 にて

                     

                       

                              救助の様子

        

 6合目の避難小屋前から救助の様子がよく見えた。そのため、ここで30分以上留まることになる

 上の写真を拡大してみたら、救助者と事故者の2名が吊りあげられている。一人は担架のようなものにくるまれて・・・。一人を救助してしばらく、再びヘリの到来。どうも2名の怪我人がいたらしい。6号沢か7号沢に滑り込んだボーダーか?下部の樹林帯での事故か。

 この日は、雪質は滑るにはよくなかったと思う。ただし、事故者は朝早めにスタートしているから自分のように遅く出発した者にはその事故の時点での正確な雪の状態はわからないが。

                        9合目あたり 今日はとにかく人が多い。

             

 雪質が安定していれば、写真左手の沢にも滑り込むこともできる。ただし、下部は狭まっているし、落石の危険もある。ヘルメット着用のこと。

 

                                                          この写真には、何が見えますか

               

 弥山尾根を登る登攀者たちの群れが見えます。中央あたりの峰に点々と続いている。また、右手上部には、ほぼ登攀を終えた人たちがいます。

 この尾根登り、とにかく体力勝負です。遅いパーティーは早朝から取りついて、夕刻に抜け出ても、下山すれば夜の8時、9時になる。それから、車で帰宅すればどうなるか? 明日の出勤には影響大でしょうね。

 

               大(ゼロ)沢              やっと帰り道まで降りました。

             

 スキーは、頂上からおおの(ゼロ)沢を滑り下り枡水スキー場の上部を抜けて駐車場まで。上部の雪はガリガリの部分あり。下部は非常に重たい雪でした。快適に滑れたのは、ほんのわずか。特に下部の樹林帯で大苦戦。最後は、板を外して歩くが、思うように歩けない。雪が柔らかすぎる。

 小鳥の散歩道に到着した時、内心ホッとした。滑るより歩くほうが断然長い今日の大山の山スキーでした。

 

 

                                          

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大山で遭難 南壁2の沢 

2023年02月02日 | ちょっとそこまで

2月1日の山陰中央新報に大山での遭難が報じられていました。遭難場所は、大山南壁2の沢。大山南壁も北壁も急峻な上に積雪があり、この時期に挑むのはほんの限られたクライマーたちだけど、最近ではスキーヤーやスノボーたちの愛好者もいるようです。冒険心旺盛な人たちだ

 ましてや今の時期にこの壁(沢)を滑るのは、よほどの経験者でも躊躇する。遭難者は、スノボーを担ぎ上げて弥山の頂上から延びる尾根まで上がり、登ってきたところを滑り下ったときに雪崩に巻き込まれたようです。

                   2月1日 山陰中央新報より

             

 上の写真真中のは新聞社の記事にあるもので左と右手の〇はわたしが追加でしるしをしました。左手のまるは、一の沢最深部。真ん中は二の沢分岐点、右手は三の沢です。二の沢は、左沢と右沢に分かれます。

 一の沢の最深部は、弥山頂上から覗いて見られたらわかると思うけど、滑っても途中からひき返さないといけなくなります(その下は崖)。

 以前、岡山の高名な登山家・クライマーの方が滑っておられるのを見かけました。しかし、途中から板を担いで上がってこられた。下部は、ハーケンとザイルがなければ抜けられないはずです。ここは、自分もまだ登ってはいないので、残雪期か秋ごろに一度挑戦してみたいとは思っています。

 二の沢は、奥が分かれいてどちらも砂防ダム(堰堤)があります。左沢も右沢もあまり人の入らないところなので大山の秘境といったところ。秋の日などは森閑としていて山に入った気分になります。

 左沢は、残雪期に一度だけスキーを担いで登ったことがあります。三月か四月か忘れましたが、この時はなぜか枡水側の一の沢へ滑り下りました。たぶん、二の沢下部にデブリがあり滑る気がしなかったからだと思う。雪質もよくなかったし、やはり雪崩が怖かったからかもしれない。

 この度の遭難は記事によると、この二の沢の左の沢を登って稜線まで上がり、そこから滑り下ったようですが遭難場所がかなり下部なので少しおかしいような気もします。他にスノボーの人の装備も気になります。(スコップ、ワカン、アイゼン、ピッケル等はどうだったのか?)。3人パーティーのうち2名が大怪我、他の一人が救助要請をした模様。こんな沢で、雪崩に巻き込まれて助かったとは信じられない感じです。ほとんど滑り降りてから雪崩に遭ったのかもしれない。

 この時期大山の沢で滑れるのは、元谷側では6号沢、8号沢(弥山沢?)あたり。ただし6号沢以外は下部の雪崩に大注意。雪が落ち着いてからにしたいですね。枡水側は、大雑把に言えば、正面登山道の右手(夏道より)の新ズリと呼ばれる沢。8合の石室より少し夏道側より入る。    ここは、すぐに2つに分かれるが、右手を滑ったほうがいい。左手は、下部でブッシュに悩まされる。日本海を眺めながら爽快です。また、滑り終わってから車まで帰るのに近い。

 ゼロ沢(大の沢)、横手道沢、1の沢もいい。

 ゼロ沢の雪が解けるのは早い。下部はやはりブッシュに苦労する。この沢で雪崩に遭ったという話も聞いた。枡水スキー場近くに出る。

 横手口沢と1の沢は、上部で分かれる。どちらもいいが、どちらも帰りの歩きは長くなる。

 体力のある人は、3の沢から槍尾根まで詰めて、来た道を滑り下るのもある。また、もう少し頑張って、振り子沢や剣谷もあるが行くのが大変だし、帰るのもつらい。それに地形を熟知していないと大変なことになる。今の時期は進められないし、残雪期になってからでも危険はいっぱい。

 まあ、冒険が目的の遊びならそれもいいかもしれない。

 最近の大山は雪もたっぷりありスキー場の雪質もいい。しかし、近年スキー客は少なくなったようだ。枡水原のスキー場などは、平日はナイターで昼間は土曜日と日曜日らしい。事前に調べていかないと困ったことになる。

 遭難のあった31日は、久しぶりに大山スキー。5時間券(4,000円)で11時ごろから3時ごろまで滑った。ゲレンデも荒れていなかったので気持ちよく滑れた。しかし、やはり山スキーのほうがおもしろいけど天候などの条件もありなかなか行けない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする