山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

大山 地獄谷

2016年05月14日 | ぶらり

 地獄谷とは、名前は凄いが冷たくてきれいな水が流れるいい谷です。振子沢の下部で、駒鳥小屋の前あたりから下、大山滝あたりまでをさすのだろうか。残雪期、振子沢へ入る同じコースを進む。途中、バードウオッチングの人たちがカメラを据えておられた。このあたりのブナ林は、一部ネマガリタケが生い茂っている。今がその季節でもあるが、人影はなかった。鳥越峠で一服して、駒鳥小屋へ下りる。

 だいぶ傷んできたけど、まだ充分使える。この日、入り口の扉が開いたままになっていた。中に入ったら、小鳥が1羽出られずにバタバタしていた。私を見て、出ようと必死だったが、運良く出口がわかったらしく飛び出ていった。この小屋にあるノートを見るに、時折ではあるが利用者はいるようだ。。ただし、自分は使ったことはない。テント泊の方が良いので・・・。

                            

 谷へ下りて、久しぶりに地獄谷を歩く。

                

                                 季節的に水量は豊富です。

             

                                   あちこちにウドが生えている。                          

             

                                    これは、ヤマシャクヤク。

           

                        帰りが大変になるので、ここのあたりから引き返す。

             

                             槍尾根。もう夏モードといったところです。

            

                                   雪のアーチが涼しいです。

                

                                       出会った花など。

               ユキザサとチゴユリ                                      ムシカリ    

                 

               ハウチワカエデ                                これは大きくなったコシアブラの葉。

                   

                     サンカヨウは、もう時期を過ぎていました。何とか残花の写真を撮る。

                

 春の名残の地獄谷。夏は近いと感じました。夏山開きの話題も、そろそろかなあ・・。

 

  

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連休スペシャル 3  秋田駒ヶ岳・乳頭山への下見~月山

2016年05月12日 | ぶらり

 八甲田大岳登山を終え、移動。黒石ICから東北自動車道に乗るのだが、田舎風なソバ屋さんがあったので寄ってみる。ソバは当然地元の粉を使っているが、良かったのは山菜の天ぷらです。田舎ならではの大盛りの天ぷらは、コゴミ、フキノトウ、コシアブラとたっぷりと盛られていてこれが450円。

 コシアブラは、最近山菜の仲間では大変人気の高い食材で、ホテルなどでは高級食材として扱われている。いつか、山登りの途中でホテルを利用した折り、夕食にコシアブラの天ぷらが出てきた。それをボーイさんが、これはコシアブラというものですよ、とわざわざ説明されたのを覚えている。滅多に手に入らない高級なものだと言いたかったらしい。

 そのコシアブラを腹一杯に食べ、苦みのあるフキノトウの天ぷらも頂いて、何だか始めて東北らしさを感じた。この日は、道の駅「雫石あねっこ」で泊。温泉つきの道の駅なので車が多かった。

 5月5日

 天気はあまり良くない。登山は出来そうにないので下見がてら秋田駒ヶ岳をめざす。この山は、花の山として有名です。岩木山頂で出会った男性から、秋田駒ヶ岳に登る別の登山道があり、そこに素晴らしいお花畑があると聞いていたので調べておきたかった。

                         一般的な登山口はまだは入れない。

             

  交通規制があります。但し、夜は入れて、この奥にマイカー用の駐車場がある。売店やトイレもある。昼間に出る時は、係の人が誘導してくれます。

          

                               未知のルート?

             

 十丈の滝を経て頂上へ達するコースを見つけて入ってみた。4㎞くらい手前まで車が上がったが、道は狭く途中石ころが落ちていた。あまり進めたくないコースだが、奥の駐車場から延びていた登山道の様子はわからない。

 この後、乳頭山登山口に移動して秘湯孫六温泉で汗を流す。

                               雨に煙る孫六温泉

          

 雨も降り始め、傘をさして温泉へ。露天風呂は一杯だったので、内湯に入った。ここの温泉は、古くて、簡素でやや狭い。

                           こちらは、黒湯。すぐ近くにある。

          

 孫六温泉と黒湯温泉は、どちらも乳頭山への登山口・下山口となっている。 以前来たときも、天気は悪かった。秋田駒ヶ岳も乳頭山も、再度良い時期に訪れたい。

 今日は、何処も天気は悪い。仕方がないので月山へ行くことにする。スキーが出来ればいいが・・・。

 5月6日 

昨日夕刻に、月山スキー場についた。今日は朝から素晴らしい天気です。スキーヤーも続々と集まってきた。リフトは、八時からなので、待ちきれず歩いて行くことにした。

         正面中央に見える雪の峰は、姥ヶ岳。頂上あたりに、湯殿山への分岐がある。

                

 まず、姥ヶ岳を目指して直登する。ルートはいろいろだが、これがわかりやすい。トレースもあった。

                     姥ヶ岳頂上あたりからリフトの終点を見る。 ゾロゾロと登って来ます。

                   

  

 歩いてここまで、1時間30分くらいかかったか?リフトならここまで、40分くらいだろうか。

                   中央やや右手あたりが姥ヶ岳の頂上。夏道が見える。

   

                        登った。ここまで来ればしめたもの。

    

                               バックは鳥海山

        

                      頂上からしばらくは、雪が切れるところあり。

    

                   ここから本格的に滑る。とりあえず、姥ヶ岳辺りまで。

              

                       リフトを利用した人もここまでは頑張るらしい。

       

                         反対側に、湯殿山の鳥居が見えます。

                           

                                         

                                           豪快なスキーが楽しめるのも月山の魅力だ。          

           

  

 そして、無事帰りました。ザラメ雪なので滑りやすかった。歩くことは多いが、充実感があり、ゲレンデスキーとは比較にならないほど楽しい。

          

  6時過ぎにスタートし、10時頂上。下山は12時30分でした。運良く好天に恵まれた。しかし、翌日は雨。天気は下り坂になった。

                                                            以上で、連休スペシャルは終わりです。

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連休スペシャル 2 八甲田山

2016年05月10日 | ぶらり

 5月3日

 岩木山麓の桜林公園で目覚める。結局ここで二泊したことになる。今、弘前城で桜祭りをしている。昨日山から下り、洗濯ついでにぶらりとしたがものすごい人出でした。駐車場など近くにないのであちこちの広場に臨時の駐車場ができていた。弘前城がなぜこんなに人気なのだろう。まあ、松江城も国宝になってからだいぶ人気が出ているらしい。

 岩木山から八甲田まで、さほどの距離はない。50~60㎞ぐらいだろうか。酸ヶ湯温泉をのぞいて見たが、ここも大賑わいで入る気もしなくなり八甲田一周ドライブに変更。酸ヶ湯温泉から谷地温泉までは道路際にかなりの積雪があり、立山を思い出させたがやはり立山には叶わない。谷地温泉は、日本3台秘湯の一つだそうです。ここから、高田大岳に登る事ができる。以前、出雲の山仲間と八甲田山を滑った折、の谷地温泉に滑り降りたことがある。

 谷地温泉には入らず、ぐるりと周り八甲田温泉まで行きここの風呂に入ろうとしたらこの日はお休みでした。以前、職員の旅行で、ここの温泉に入った記憶があり良い温泉だったという思い出がある。

しかたないので、雪中行軍遭難記念碑まで行く。

                 谷地温泉                             八甲田温泉

                

                                   遭難記念碑                 

             

 このあと、八甲田ロープウエイにのって山頂駅まで行ったみたが、天気は下り坂らしく風も強くて寒い。そうそうに、酸ヶ湯の駐車場まで帰る。

          酸ヶ湯温泉のすぐ上にあり、キャンプ場もすぐ前にある。雪の上に3張りほどテントがあった。

                

 酸ヶ湯から、八甲田大岳へ登るのに2つのルートがある。一つは、酸ヶ湯温泉のすぐ左横に登山口が有り、もう一つは、この駐車場の道路を隔てた反対側にある。明日、どちらから登ろうか。どうも天気は良くなさそうでやる気もなくなってきたが・・。

 5月4日

 朝早くから目が覚めて、雨は降っていないからとにかく登る事にした。ルートは、以前出雲の仲間(鈴木さんと妹尾さん)と歩いたルートをとることにする。 スキーは出来そうにないので今日も登山靴で。雨対策は必要そうだ。

         登山口に登山者が。この写真は、下山したおりに撮ったもの。小雨がぱらついています。

            

 5時30分にスタート。この時は曇り空で、雨も風もなかった。トレースを追い樹林帯に入ると、要所要所に目印があり、幾分気も楽になる。途中、用を足して本格的に歩くと、見覚えのある所へ出た。

             

樹林帯から、沢に入りそのまま詰めると仙人岱と呼ばれるだだっ広い所に出る。ここには、避難小屋があり、昨日泊まったという2人組とすれ違う。八甲田大岳は、避難小屋とは反対側にある。

 この頃からガスが出始めて、頂上はもちろん、トレースもはっきりしない。大体の方向は確認出来るのでとにかく上を向いて進む。最後に、ハイマツ帯にぶつかり往生したが、すぐに抜けられてホットすると、何とすぐ目の前に登山道を発見。登山道の下部は雪に埋もれて見えなかったが、上部は雪が飛ばされていてむき出しの状態。

                   山頂は何も見えない。写真を撮って即下山。

      

  山頂は風が強かった。下山間もなく、小雨も降り出す。仙人岱まで下り今し方来た道を急ぐ。雪解けが激しく、足下が崩れて川の中にはまりそうになった。 樹林帯まで帰りホットして歩いていたら見覚えの無いところへ出てしまい、頭が混乱する。向こうに建物の屋根らしきものが見えるがどうも酸ヶ湯温泉の建物とは違うようでオロオロする。実際は、この建物が酸ヶ湯温泉でしたが・・・。それで、何を思ったのか、建物と反対方向へ下ると道路へ出てしまった。結局は、スタート地点より少し上方の地点へ出てしまった。そして、道路を少しばかりさがると登山口に着いた。 9時15分でした。 

                  酸ヶ湯温泉。前と後ろでは姿は違う。  駐車場は今日も一杯。       

            

 早い下山だったのでとりあえず谷地温泉に行き秘湯に浸かる。ここは、3種類の湯がわき出ていて、それぞれ効能も違うそうです。まずぬるい湯に入り、次にすこし熱めの湯に入る。そして、上がり湯をかけて終わり。

 次の山を目指す事にするが天気が良くない。最初の予定では、この後早池峰、秋田駒ヶ岳、乳頭山だ。早池峰と秋田駒ヶ岳は花で有名。写真を撮りたいという思いもある。乳頭山は、前回登った時は雨模様で何が何だかわからなかったので、晴れの日に登り直しをしたい。

 

 

 

 

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連休スペシャル 1 岩木山(その2)

2016年05月10日 | ぶらり

 5月2日

 いよいよ岩木山へ登る。残雪期、このルートから登るのは初めてなのでスキーは止めることにした。そのぶん、歩くのが楽になる。兼用靴と登山靴との違いは大きい。

 しばらく歩くと、雑木林に入り登りとなる。足下にカタクリの群生を見ながら先を急ぐ。1時間くらい登った頃、雪が現れ樹間に岩木山が姿を現す。

             

     ルートは、手前の雪の斜面を回り込む。この日は、少し登りすぎてしまった。右手の白い頂が目指す頂上だ。

              

 トレースがあるのでルートはお任せといったところ。ただし、今日のように天気が良くて視界があれば心配はないが、ガスって来るて視界不良となると慌てることがある。初めてのコースを登る時には磁石や地図を持つことは大事だが、上手に使えないと意味がない。つまり、日頃から使い慣れていることだ。GPSは便利だが、これも慣れておかないと生命に関わることになる。また、凄く荒れた天気ではうまく使えない事もある。(吹雪かれると、画面が小さいので見えない。目も開けられないくらい吹雪かれて見ればわかる。)

 だいぶ登って後ろを振り返ると、誰か登ってくる。この辺りから、白神山地や八甲田山が霞の彼方に浮かんでいるのがよく見えた。

      

 下の写真は、翌日写したもの。岩木山全景がよくわかる。雪があれば、リフトでスキー場の上まで上がり、そこから樹林帯を歩いて行くそうです。そうすると、左手の山(鳥海山)の下あたりに出て、そこを廻り込むと沢に出る。この沢を登りきったあたりに小屋があり、頂上へはこの小屋の岩場に付けられた道を行く事になる。

  手前の山が鳥海山、中央に本峰岩木山、奥に餓鬼岳。この日、頂上からスキーが使えました。つくづく後悔する。 

          

 鳥海山と岩木山本峰との間あたりに山小屋があるが、ここからは当然見えない。津軽岩木スカイラインを行くと8合目まで車やバスで行ける。ここからさらにリフトがあり、リフト終点から山小屋までは近い。だから、そちらからだと1時間ほどで頂上に着く。以前、自分はそのコースから登っているが、何か後ろめたさを感じていた。

 良い調子で山小屋に到着。鳳鳴ヒュッテという名前がついている。ここから頂上への登路は、 風で雪が飛ばされているのでよくわかる。振り返ると津軽岩木スカイラインの終点駐車場が眼下に見える。

           

                   右上あたりに、リフトの終点も見え誰か登って来ます。

           

                          奥宮が雪に埋もれて鎮座している。

           

 穏やかな登山日和でした。ただ残念なのは、春がすみのせいなのか遠くはよく見えない。それと、スキーを持ってこなかったことです。岩手から来たという男性もスキー板を持ってこなかったことを悔やんでいた。

                          別ルート(下山路)への標識 

          

 登り約3時間、下りも道草をしたのでやはり3時間ほどでした。これで、やっと本当に岩木山に登った気分になりました。

                                          もうすぐ頂上です。頑張って。

                  

                     帰り道で出会った花。  カタクリとイチゲの花

               

 

         

 下山後、百沢温泉につかり、桜林公園でもう一泊することにした。明日は、八甲田へ行く。

 

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連休スペシャル 1 岩木山へ

2016年05月09日 | ぶらり

 月30日

9時に松江発。中国道~舞鶴道~北陸道とつないで夜7時10分大潟PAまで。夜、車中にて雨音を聞く。移動日だから雨はあまり関係ないのだが・・・。

 今日は早5月。一月が経過するのが早い。今日の雨降りは予報通り。なぜか象潟を通るときはいつも雨。

 「象潟や 雨に西施が ねぶの花  (芭蕉) 」  象潟PAで西施像を見る。 芭蕉は、奥の細道の旅でここ象潟に寄っている。それは、当時、このあたり一帯が今のような陸地ではなく、多島海の様な状態だったようで、西の松島とも言われているほど風光明媚な所だったそうです。句の中で、傾国の美女とも言われる西施を持ち出したのがいい。雨に濡れる合歓の花の美しさを際立たせている。

                            

 ここに寄るのも何度目になるだろか。最初は、鳥海山登山の折に寄っている

 雨は止み、天気も良くなってくる。今日も延々10時間以上の運転でした。やっと青森県に入り、弘前市を横に見ながら岩木山神社へ到着。登山道は、この神社の横を入った奥にある。

                  

 

          

 岩木山神社の奥にある桜林公園。丁度桜は満開。ここにテントを張っていた人が数組いた。登山口は、ここを進むとある。

          

             中央の白く雪をかむった山が岩木山山頂あたり。スキーはどうしようかと悩む。

          

                   頂上まで4時間とある。周囲を散歩してから車に入り休む。

           

 ここまでくるのに2日かかった。これで天気が悪くなれば泣きたくなる

 明日の晴天を信じて眠る。

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