山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

大山1周 逆打ち(その3)

2021年07月26日 | ちょっとそこまで

 23日は5時30分にスタートする。大体のテントはまだお休みのようだった。昨夜遅くまで話し声の聞こえたお隣さんもひっそりとしていた。テントの撤収にはあまり時間もかからない。東の方角木々の間にやけに赤いものが見えた。最初は何か看板の色かとも思ったが、なんと太陽です。こんなに赤い色の太陽は今まで見たこともない。それだけ空気が澄んでいるからだろうか?きょうもいい天気になりそうだ。

 朝からザックは担ぐことになるが水と自販機のドリンクだけは詰め込んだ。腹の足しになるものは昨日の朝から何も入れていない。ただ、体は元気なので計画通り大山滝を目指す。

 昔の道は川沿いにあったけど、今は新しく作り直されていて少し高いところを行くことになるが、間もなく川の音が聞こえる。眼下に見覚えのある橋が現れた。急な下りを橋の袂まで。この橋を渡るのも何十年ぶりだろうか。足下に透き通った清流が流れている。しばらくして大山滝に着く。この滝は、もともとは3段滝だが、いつの頃からか2段となり、その2段もだいぶなくなりつつある。水の流れによる浸食作用のなせる業だ。

  ここでしばらく休む。間もなく2人連れの釣り師がやってきた。そう若くはないようだけど結構な恰好をしていた。こんなところで釣れるのだろうか?釣り師たちが先にスタートした。その後を追うようなかたちでこちらもスタートする。ただ、釣り師たちは途中から谷川のほうへそれる。間もなく大休口の看板が出てくる。これから大休峠(小屋)までひたすら登ることになる。道はしっかりしているから迷う心配はないが登りはきつい。この道は、古く江戸時代頃からあるようです。大山寺にお参りするためにつけられた道だといわれています。そういえば、途中に地蔵さんがあった。

  何度休んだか忘れたが、何とか大休峠までたどり着く。途中、2度ほど山水を飲んだ。大休峠近くの水場も懐かしい思い出がある。峠の小屋で40分くらい休んだ。パラパラと登山者の姿が見えた。ここから川床までは下りとなる。最近では残雪期に来ているが、あれも4,5年前のことか?。

  川床までの下りもきつかった。標識ごとにへたばって休む。荷物を担いでいるからへたばるのも早い。それでも瀬音がしてきて川床が見えてきた。ここからはアスファルト道路に出るから担ぐことから解放される。  

                                                        

                                                             

 ここまで来ればもう遭難の心配はない。舗装道路をザックを引っ張りながら歩く。途中何度かスキー場を横切ることになるが、今は雪がないので様子も違う。中の原の自販機でジュースを飲む。急に豪円山方面からガスが出始めた。天気は下り坂なのか?

 さすが大山寺は人も多い。懐かしい横丁を抜けてメインストリートに出たが、途中理観院の宿坊は草ぼうぼうになっていたのには驚いた。後継者がいなくなったからだが、諸行無常といったところか。かって若かりし頃、この宿坊では何度もお世話になったものだ。

 とにかく、無事駐車場着。13時30分ごろだった。

 23日のコースと時間

  5時40分 キャンプ場スタート ~ 6時30分 大山滝 ~ 7時15分 大休口 ~ 9時10分 大休峠(大休憩) ~ 11時30分

 川床 ~ 13時30分 大山寺

 今回は四国遍路を想定しての歩き訓練だったが、ボケてきているせいか忘れ物もいろいろあった。四国遍路では、街中を行くことが多いからお金さえあれば大体のものは何とかなる。一番の問題は、泊まる場所、つまりテントを張る場所だ。今、ネットでテント利用の歩き遍路を調べているところ。

 スタートは、10月ごろになりそうだ。それまで体力づくりに精を出そう。

                                                 大山逆打ち 終わり 

  


大山1周(逆打ち) その2

2021年07月25日 | ちょっとそこまで

 一向平キャンプ場には、4時30分に着く。昔の面影など全くない。数十年前に大休峠を越えてここを通ったことがあるのだが、その時周囲は畑が広がっていてリンゴの花が咲いていたのを覚えている。そのあと、どのようにして帰ったのか全く記憶がない。多分、ここから3本杉まで歩きバスに乗ったのだろう。

 今回は、ここから大休峠を越えて大山寺までの予定だが、食料を忘れて来ていたので大山寺ま行けるのか自信がなかった。3本杉バス停まで4キロほどだからバスに乗り、近くの駅まで行って汽車で大山口まで行き、またバスに乗り替え大山寺へ帰ろうかとも考えた。この日は、朝食を摂ったきりで昼も夜も食はなしだ。自販機でカロリーのありそうなドリンクを飲んでエネルギーを補充していた。 

 テントを立てても、食い物がないので何もすることがない。周囲の見物がてらの散策も、足が痛いのでままならぬ。ただ、酒だけはザックに隠れていたのでちびりちびりやってみるが、どうもうまくない。そのうち横になり少し眠ったらしい。

 外は、いろいろなメンバーがそれぞれに夕食をはじめていた。日が落ちて暗くなるとぽつぽつ明かりがともる。ラジオをつけるとオリンピック関係の放送が入った。それで暇をつぶして10時過ぎごろ就寝だが、1グールプだけ何やら話しに夢中で寝ようとしないのは困ったものだ。アルコールが入っているらしい。まあ、こういう環境ではなかなか興奮して眠れないのかもしれない。それにしても話声はよく聞こえた。

 近年、アウトドアーブームとは聞いていたが、これほどまでとは知らなかった。ここのキャンプ場など人はあまりいないのだろうと思っていたが、ほぼ満杯の盛況ぶりにはあきれた。もっといい場所(?)がありそうなものだろうが・・・。大山寺周辺のキャンプ場は、大山寺の下山キャンプ場、枡水キャンプ場、鏡ケ成キャンプ場、船上山キャンプ場などある。設備がいいのは、今のところ鏡ケ成だろう.

自然が豊かなのはやはりブナ林のなかにある下山キャンプ場だ。ただし、ここは現在改修中で来年までオープンしない。

 一向平キャンプ場には、サウナもありシャワーもある。しかし、どうも自分にはしっくりこない。もう少し頑張って歩き、大山滝近くでテントを張ったほうがよかったような気もしたが、明日の予定が立たないのでとりあえずここでテントを張ることにしただけのことなのだ。翌朝起きた時の元気具合でこれからのコースを決めることにした。

                                                        汚い看板だが、何とかわかるでしょう。一向平キャンプ場から川床までの案内です。

                                 

右手下あたりがキャンプ場で左上が川床。

 


大山1周 逆うち

2021年07月24日 | ちょっとそこまで

いよいよ夏本番。7月22日は海の日、23日はスポーツの日。オリンピックの開会式もある。梅雨明けということもあり、天気は安定してきた。

そこで、1泊2日で大山1周だ。

 先般の大山1周は、大山寺~船上山~3本杉~地蔵峠~鏡ケ成~御机~鍵掛峠~枡水~大山寺と回った。今回は、このコースを反対に回るが、一部コースの変更をする。 途中コースを変えて山越えを入れる。地蔵峠と3本杉の間にある一向平(いっこんがなる)キャンプ場で泊まり大山滝~大休口~大休峠~川床~大山寺とした。

 つまり、大山寺~鍵掛峠~鏡ケ成~地蔵峠~一向平キャンプ場~大山滝~大休峠~川床~大山寺となる。

 前日大山寺の駐車場で車中泊、翌朝5時30分スタート。まずは枡水を目指す。朝も早いこともあるが、しばらくは大山の西側を歩くことになるので日陰が続き涼しくて気持ちがいい。枡水で一休みし、1の沢、2の沢、3の沢を横に見ながら鍵掛峠まで。ここから見る南壁はいい。御机までは下りだが、ここから本日の関門となる鏡ケ成までの上りが始まる。日陰も少なくなり道にできる樹影を求めながら歩く。烏ケ山の向こうに大山頂上(弥山)が少しだけ顔を見せる。鏡ケ成は近い。

 本日は、水は持たない。コース途中途中に自販機があるからだ。ただ、食堂はない。鏡ケ成キャンプ場には、自販機はないので近くにある国民宿舎(ホテル)のフロントで飲み物は手に入れた。食堂でもやっていればここで食事もいいのかなと思っていたが、コロナのせいか食堂はやっていない。

 近くの木陰で昼食とするが、ここでとんでもないことに気づいた。あまりにも馬鹿げていて、このブログに乗せるのがためらわれる。どうしようかと迷いながらそれでも進む。途中、養魚場にある食堂に入ったら、「今日はもうおしまい」といわれガックリ。日陰の少なくなった道を太陽に照らされながら歩きやっと地蔵峠着。足のほうもだいぶくたびれてきたが、しばらくは下りとなる。途中からキャンプ場への道に入る。後2キロちょっとで到着だがこのあたりから休む回数も増える。

 一向平キャンプ場はかなり以前にはなかった。何年か前に整備されている。最近では「サウナ」などが整備されて人気もある(?)。ここから、大山滝までがここのメインだ。くたびれ果てて到着した。テント場の手続きでは、もう満杯でテント場はないといわれたときはちょっと困った。しかし、1ケ所だけ空きが見つかりホッとする。自前のテントを張って泊まるだけのことだが4,200円を請求される。

                                                     (つつく)