山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

自転車こいで その2

2012年10月30日 | Weblog

  10月26日(金) 

秋たけなわ。久しぶりに自転車を引っ張り出して出かけました。目的地は、美保関灯台のある地蔵崎。ビュッフェの「カレーライス」の味も気になっていた。ここのカレーを司馬遼太郎も食ったそうです。

 美保関町まで、約2時間。アップダウンに幾分くたびれた。ここから、灯台の駐車場まで最後の昇りです。アジ子釣りを見物してから一気にこぎ上がる。

              

  フランス人技師による設計。日御碕灯台と兄弟(姉妹)関係。どちらも同じ所から切り出された石を使っているそうです。 美保関灯台の方が古い。

              

  灯台ビュッフェでカレーを食べ、コーヒーを飲む。確か、カレーが900円でコーヒーが400円。暇なときに時々訪れるけど、いつも静かでいいところです。残念ながら、隠岐の島は見えません。

       

               

                            与謝野鉄幹・晶子の歌碑

       

                 地蔵崎 わが乗る船も 大山も 

                               沖の御前も   紺青のうえ  (右手 鉄幹の歌)

 さすがに著名な歌人だけあってうまく詠んでいます。紺青(こんじょう)とは、紫色を帯びた青色のことで、ブルシャンブルーと呼ばれるそうです。このたぐいの人物は、本当に良く言葉を知っていて感心します。

        地蔵崎の釣り場に下りて見ました。急な岩場の登り下りがありちょっと危険な場所があります。

      

  それから3日後、今度は七類港まで車で行って、ここから自転車を下ろして雲津まで。途中、諸喰港に寄ってみたら、こんな物が立っていました。

      

 「のんのんばあ」とは、少年時代の水木しげる(本名・武良茂)の家にお手伝いに来ていた「景山ふさ」という老婆のこと。境港では神仏に仕える人を「のんのんさん」と呼び、ふさは拝み屋の妻だったため「のんのんばあ」と呼ばれた。のんのんばあはしげる少年にお化け妖怪の世界を語って聞かせ、後年の妖怪漫画家・妖怪研究家への素地を作ったとも言える人物である。のんのんばあは1933年(昭和8年)に肺結核で死去した。

                                                                           (    これは、ウキペヂアからコピーしたものです )

 「くもづおおはし」まで行って引き返す。このコースの登りはかなりきつい。以前は、途中休まず行けたが今回はだめでした。体調が悪かったのか、日頃の不摂生がたたったのか、さほどの距離ではないのにとにかくバテた。

          

        きついけど、静かで良いコースです。途中の港は人気もなくてわびしい感じがしますが、これがまた良い。

          


平成24年 200・300名山   有明山

2012年10月19日 | 200名山・300名山

 有明山は、北アルプス表銀座コースの入口、中房温泉は有明荘の裏手から登ることができる。以前、ここを通った折り、有明山からの下山者らしき人を見かけたことがある。近くにいい山がたくさんあるのに、こんな山を登るも者もいるのだなあと思った。中房温泉は、燕岳を目指す登山者で賑わうが、有明山は静かでしかも険しい。玄人好みの山かもしれない。

 鉢盛山を終えた足で、中房温泉を目指す。安曇野市を抜け中房川沿いに進む。道は以前に比べると、幾分良くなったようだが渓谷沿いはどうしようもないらしい。途中、サルの群れが山ブドウの実をしきりに食べているのに出くわした。写真を撮ろうと思うも、道幅が狭く対向車の心配もあってやめた

  10月12日(金)  有明山 2268m

                                        駐車場奥の登山口とポスト 右奥はヘリポート

                  

  朝、準備をしていると車が一台やってきた。単独の登山者で、さっさと山に入って行った。 こちらは、なんだかせかされたような気持ちになり朝食もそこそこに出発する。途中、道を間違えたという若い男性に出会った。「滝」の方の道に入ってしまい、行き止まりになって引き返してきたそうだ。頂上への標識が、少し隠れ気味になっていたので間違えたらしい。しばらく一緒に歩くが、先に行ってもらうことにした。急なのぼりが一段落すると、今度は道は険しくなる。ロープやはしごが現れる。。

                     頂上に近づくにつれて岩場が出始める

        

           要所要所には、ロープやはしごがあるので特に問題はないが少し緊張する。

        

                      7時10分スタートで、頂上が10時05分。

        

    先行していた登山者。左の若者は、最近槍ケ岳でバイトをしていたそうです。右の男性は、200名山に挑戦中。

        

                              北岳山頂の祠

       

 有明山の頂上は、北岳、中岳、南岳があり北岳が一番標高が高い。中岳はこの裏手からすぐ着いた。最初、ここで終わりかと思っていたらまだ奥があった。行ってみると祠があり、先行していた男性が写真を撮っておられた。それで、ここで終わりかと思ったら、まだ奥があるといわれさらに奥へ行ってみる。

        はじめは、ここで終わりかと思いました。2番目の祠です。この奥にまだ2つ祠があった。

      

 一番奥まで行ったがみはらしは良くない。なにせ、今日もガスが湧き視界なし。こう毎日眺望に恵まれないと、「なんのために登っているのだろう」と思いたくなる。 頂上でしばらくお話をしてから下山。13時35分でした。有明荘で風呂に入る。今回の山行計画では、餓鬼岳も登ることにしていたが、山頂での天気がここずっと悪いのでやめにした。餓鬼岳は、確実に晴天で、眺望に恵まれるときに登りたい。夕刻、梓川SAにつき、今日はここで車中泊とする。 

 翌13日、朝霧が出ていた。天気が良くなる兆候かもしれない。後ろ髪を引かれる思いだったがとにかく帰ることにする。このたびの山行は、結局9座となってしまった。鋸岳、入笠山、天狗岳、御座山、諏訪山、経ケ岳、鉢伏山、鉢盛山、そして有明山である。このうち、テント泊は鋸岳での1回だけ。後で思うに、きつかったが思いで深い。

 最近、重荷を担いでのテント泊を避け、少々長くても日帰りをすることが多くなった。安平路山、池口岳、大無間岳、笊ケ岳などがそうである。これらの山は、朝早めにスタートすれば日帰りは十分可能です。ガイドブックにあるコースタイムは、有明山で出会った若者によれば、「おじいちゃんタイム」だそうで、かなり余裕を持って書かれているらしい。しかし、テント泊となれば、このタイムは現実的となる。

 100名山、200名山、300名山などの名山めぐりは、山頂を踏むことが絶対条件だが、山頂を踏みさえすればいいので「山の面白さ」など二の次になってしまう。数なをこなすことばかりが優先されてくるので、そのうち何かむなしさを感ずるようになる。馬鹿らしくも思えるので、名山めぐりなど早く終えてしまいたくる。こうなると、ますます数をこなすことが主になって天気が良くても悪くても、とにかく頂上を踏みさえすればよくなる。これは、山登りであっても、山登りではないような気がする。・・・最近特に思います 

 

 


平成24年 200名山・300名山(経ヶ岳・鉢伏山・鉢盛山)

2012年10月17日 | 200名山・300名山

  昨日、諏訪山を終えぶどう峠を登り返して中央高速に向かう。それにしても、この峠のカーブの数は男体山へ向かういろは坂と良い勝負だ。後ろからオートバイがひたりと着いてくるので勢いカーレースのようになってしまった。南相木村に出て車を停め、御座山の写真を撮ろうとしたが相も変わらず雲におおわれて姿を見ることが出来なかった。夕暮れ迫る国道299号を経て、中央高速に乗り諏訪湖SAで車中泊とする。

  経ケ岳・・・・・・・中央アルプス最北の山。

 翌10日、早めに起きて経ヶ岳登山口仲仙寺を目指す。

  伊那ICで下り、権平衛街道を しばらく行くと右手に仲仙寺の標識を見る。標識に従って進むと仲仙寺駐車場です。

     駐車場。右の建物はお寺と関係ない               ここを詰めると右手に登山口

               

 7時20分、 針葉樹箆林の中へと進む。登山道はしっかりしているが足元は笹が生えている。季節によっては、朝露でびっしょりになることだろう。9時に5合目に着き一息入れる。ガイドブックによれば、この山は長丁場になるらしい。途中、水場もない。

                   8合目。まだ天気は良かった。このコースで唯一眺望の効くところです。

       

 「望郷」とあります。後ろに回ってみたら競歩大会の記念碑でした。この山では、毎年競歩大会が開催されているようです。

                        伊那の街並がみえますが、徐々に雲に覆われてきます。

       

                                 9合目。石仏がありました。

       

                          頂上です。 天気の加減もあり眺望はありませんでした。

       

  11時20分 頂上。14時30分下山。ただただカラマツ林の中を歩いていた感じです。晩秋はカラマツの紅葉が美しいことだろう。

    

  下山後、近くの温泉「みはらしの湯」に浸かる。建物は立派だったがソバはうまくなかった。腹が減っていたので大もりを注文したら、「1人前」が2つ出てきたのには驚いた。残すのも悪いので必死で食べて出る。

  伊那ICから中央高速で塩尻の道の駅「小坂田公園」を目指し夕刻到着する。広くて立派な道の駅だ。各地から集まったそれぞれの車が思い思いに停まっている。夜をここで過ごす車だ。キャンピングカーにボックス系の車。普通乗用車タイプに軽乗用車などいろいろあるが、それぞれに忙しそうでした。旅の目的はそれぞれ違う。しかし、大かたは旅自体を楽しんでおられるようです。人には、「放浪(さまよい、流れる)」にあこがれる遺伝子が隠れているようです。

 その日本的代表(有名人)は、西行法師か?

         

 10月11日(木) 晴れ 鉢伏山 1928m

 鉢伏山は、高ボッチ高原の一角にあり車で登れる山。「高ボッチ高原」を目指していくと終点に鉢伏山荘があり、その横に駐車場がある。有料で500円也。

                       鉢伏山への登り途中から見た山荘と駐車場

    

 「北アルプスの大展望。車で誰でもが登れる山」と銘打ってある山だ。駐車場に着くと間もなく、山荘のご夫婦が車で登ってこられた。500円を払いスタート。平日なので人影はない。高原の中にゆったりと伸びる道を行く。

                            のんびりとした感じの鉢伏山

      

                    晴れてはいるが今日も雲は多い。バックは美ケ原

     

                                北アルプスもご覧のとおりです

      

                                                   美ケ原 王ケ頭

           

 鉢伏山・高ボッチ高原が、美ケ原や霧ケ峰・車山ほど有名ではないのは花の数量によるものだろう。車山にコロボックス小屋を経営しておられる手塚さんが、「ここは人も多いが花も多い。一見の価値はありますよ」と言っておられたのを思い出す。しかし、北アルプスなどの眺望においては、こちらに軍配が上がる。

  鉢伏山荘でコーヒーをいただき、ご主人としばし話しをして下山する。今日は、時間的にも余裕があったのでコインランドリーを探して洗濯をする。

  明日は、鉢盛山だが役場でゲートの鍵を貰わないといけない。とりあえず、波田町役場(0263-92-3001)へ電話で予約をしたが、山に関して注意を受けた。道路がよくないらしく、パンク、落石、転落、車の交差、それにクマのことなどなど。いやなことばかりを聞いて少し暗い気分になった。ロードマップを見ていたら、鉢盛山への登山道がもう一つあるらしいと気づきそちらを視察することにする。この登山道は、朝日町にあり頂上まで歩く距離は短そうです。

 ところが行ってみると、確かに登山口はあるものの通行止めです。役場に電話で問い合わせると、今季はもう入れないとのことでした。シーズンなら、こちらがだいぶん近そうです。近くに、キャンプ場や温泉(間登男の湯)もありました。

 あきらめて、今日のねぐら道の駅「風穴の里」へ移動する。ここは、徳本峠への入り口となる島々に近い。

                                  風穴の里  左手奥の方に「風穴」があります。貯蔵庫として利用されている。

    

  この道の駅は、上高地に近いためひっきりなしにバスや自動車が入ってくる。特に、大型バスが大ぜいの観光客を乗せてきて休憩所・トイレ代わりに使っていた。ねぐらを確認してから波多町の役場支所に行き鍵を受け取る。

 10月12日(金)  鉢盛山 2446m

 島々の少し松本寄りから林道へ入る。道は黒川渓谷沿いにつけられていて入り口付近には採石場があった。しばらく進むとゲート。キノコ採りの車だろうかすでに1台止まっている。ゲートを開けて車を入れ、もう一度閉める。

      

  役場でだいぶんおどかされていたので慎重に進む。幾分悪路もあったが大したこともなく安心する。30~40分も進むと駐車場が見えてきました。

                                これは、帰りに写した写真。

        

  ここが登山口だが、車高の高い車なら波多町の避難小屋前まで行けそうです。

      

         写真にある「P」の駐車場まで車は入らない。最初の進入禁止のマークのところが駐車場です。

 7時05分、スタートする。林道を2時間ほど歩くことになる。途中で、藪の中に「鉢盛山」への標識を見たがこれは廃道らしい。

                         8時50分 波田町の避難小屋に着く。

       

  いよいよ登山開始だが、林道歩きで疲れた。雲が出始めて気温も下がってきた。最近、いつもこのパターが続く。よく整備された道なので迷う心配はない。黙々と歩く。途中、朝日町からの道にぶつかりさらに登ると「権現の庭」に出る。

                                      権現の庭

                

 朝日町の避難小屋が見えると頂上は近いが、こちらの避難小屋は名前ばかりといった感じです。

 頂上には、祠が3基祀ってある。それぞれ、波多町、朝日村、木祖村のものらしい。(現在では、町村統合で松本市に入っているか?)

          

   10時10分、頂上。天気は良くない。波田町側に展望所があったが何も見えなかった。ここは、北アルプスに近いから天気さえよければ展望もいいはず。残念です。

                       波田町の避難小屋前で見つけた花 オミナエシ?

    

  、波田町避難小屋前が11時10分で、12時45分に下山。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


平成24年 200名山・300名山(御座山・諏訪山)

2012年10月16日 | 200名山・300名山

 御座山(おぐらやま)も諏訪山もあまり聞き慣れない山だ。天狗岳を終えて一路御座山へと向かう。天気は下り気味なので、八ヶ岳連峰のただ中に居ながらその姿は見えない。ナビに導かれるまま、くねくねと続く道路を行く。途中、自転車をこぐ沢山の人達とすれ違う。このスポーツも山登り以上にきついと思う。延々と続く坂道を、よくもまあこぎ上がれるものだとただただ感心する。

 御座山は佐久の幽䜌(ゆうらん)とも呼ばれる。(らんの文字がないため似た文字を使っています。正式には、䜌の下に「山」がつきます) 幽䜌とは、山が奥深いことを意味している。

 やっと八ヶ岳連峰から離れ、北相木村に入る。登山口がはっきりしないので散歩途中の地元の方を見つけて聞いてみる。「長者の森コース」を進められた。「あれが御座山です」と指を指された向こうに何ともおもしろい形をした山が見える。丁度、漢字で言えば凹の形をしていた。

     

 長者の森は、ぶどう峠の入り口近くにあり、大変良く整備されている。駐車場のすぐ横に、こぎれいなトイレもあり、夜には人に反応して電灯がともる。近くには、様々な施設もあり、宿泊客も多いようだが駐車場には一台の車もない。

 夕刻より雨が降り出し、夜半激しく降る。車の中で雨音を聞くのは少しわびしい気もするが、逆に旅情というか、風情というのかわからないが、たまにはいいものだ。雨は、朝方まで続いていたが何時の頃からかぴたりと止む。

 10月7日(日) 

  良く整備されたカラマツ林の中を歩く。夕べの雨が嘘のようだ。他に人影を見ないのであわてて歩くこともないが、やはり登りはきつい。その内、樹林の向こうに赤い物が見えて来た。何だろうと思っていたら送電の巨大な鉄塔だった。目指す頂上は、まだまだ先のようです。

        

 途中、白岩コースから登って来たという老夫婦に出会う。ご婦人の方が元気そうでした。徐々に登りもきつくなり岩場も現れて、思っていたより厳しい山だということがわかってきた。やはり200名山だけのことはある。昨日、地元の方の話では「1時間ちょっとでしょう」などと聞いていたがこれは全くの嘘で、頂上まで、3時間はかかった。

      

 頂上で、栗尾コースから来たと言う男性に会う。栗尾コースは、南相木村にありここからでは1時間ちょっとらしい。岩のゴツゴツした頂上は、さえぎる物はない。天気さえ良ければ、ガイドブックにあるように八ヶ岳をはじめとして、北・南アルプス、富士山、浅間山、奥秩父等々の山々を見渡せるようです。

              御座山は、なかなかの山でした。「佐久の名峰」の名に恥じません。

               ( 8時05分スタート 11時15分頂上。14時20分下山 )

 御座山を降り諏訪山へ向かう。

 途中、ぶどう峠をこえることになるのでちょっと迷った。以前、両神山へ向かう折、この峠を通った。それでこの妙な名前の峠を覚えていたが、何せ悪路だった。道は狭く、カーブは多い。対向車が来たらどうしようかと常に緊張をして通過した覚えがある。しかし、この峠を通らないとなると大変な遠回りになるので心を決めてぶどう峠に向かう。

 この峠になんでこんな名前がついているか知らないがとにかくカーブが多い。それでも前回の時より道路は格段に良くなり、対向車が来ても心配することはなかった。峠を越えると航空機事故で有名になった「御巣鷹山」への標示が現れ、浜平温泉に着く。

 とりあえず温泉で汗を流し、その後で従業員の方に諏訪山への登山口を聞いた。

                               温泉の近くにありました

                

 この日は、近くの道の駅「上野」に停まる。途中、コンビニを探したがなかったので小さな何でも屋のようなスーパーで買い物をした。御座山も諏訪山も群馬県で、いわゆる上州だが、この辺りは裏上州らしい。大変な「田舎」だが、周りの山々は岩山ばかりでそのそそり立つ様は、なかなかの眺めである。

 10月8日(月)

 7時50分、浜平登山口をスタートする。駐車場から沢に降り、沢沿いに登ることになる。途中、廃屋があり小さなプレートに「登山禁止」とあった。正式な物ではないが、多分登山者に山を荒らされて迷惑をされているからなのだろう。山には、シイタケなどの栽培がなされていた。

           

 沢に沿って進み、流れも消えかかると今度は急な登りが始まる。ジグザグが大きく整備されているが何せ急な登り。やっとの事で尾根に出ました。

          

  尾根伝いにアップダウンを繰り返す。途中、楢原登山口との分岐にぶつかる。こちらの登山口は何処にあるのかは知らない。

          

  後半は、岩場の連続です。ハシゴ、ロープがあり問題はないものの、結構なコースが続く。この点は、御座山と似ている

     

                 頂上かなと思ったら、違いました。見晴らしはこちらが断然いい。

   

 岩場はここを下った辺りで終わる。間もなく登りが始まり樹林の中の踏み跡を頼りに進むと「山の神」が現れ頂上です。

       

 昔の人は、こんな重たい物を良くも担ぎ上げた物だと感心する。ただし、この構築物は、分解できるようになっています。

                             なにも見えないない頂上。

        

 三笠山まで引き返ししばし休憩。ここまで帰る途中、ちょっと道を間違えました。踏み跡がはっきりせず変な方向に入り込むがすぐに正常ルートに戻る。三笠山というはっきりとした目印が見えていたのでよかった。

 帰りにおもしろい物を見つけました。

                    サルの頭骨 登るときには気がつかなかったが・・・。

     

               ( 7時50分スタート 11時10分頂上。14時20分下山 )

 

 


平成24年 200名山・300名山 天狗岳(北八ヶ岳)

2012年10月15日 | 200名山・300名山

 昨日、入笠山を登った後、北八ヶ岳の麓にある唐沢鉱泉(0266-76-2525)に向かう。夕刻、唐沢鉱泉着。駐車場はいくつかあったが、どうせなら登山口に近い方が良いと思い、鉱泉ホテルのすぐ横に入れる。後で分かったことだが、ここはホテル利用者専用だった。それでも、何も言われなかったのは客が少なかったせいだろうか?でも、下山後に、風呂を利用してバッジまで買ったのだから一応「お客様」にはなるのだろう。

 10月6日(土)

 天気はあまり良くない。朝起きたら、隣に車が停まっていて男性が登山の準備をしていた。天狗岳から赤岳へ向かい、またここに戻ってくると言っていた。一泊二日の予定とのこと。

                                登山口近くから唐沢鉱泉を見る

             

 7時50分、スタート。ちょっとのんびりだが今日はこれで良い。針葉樹(ツガやシラビソ?)の林の中につけられた道をゆっくりと登る。鋸岳のような緊張感は全くない。時々、後から来た人に追い抜かれるがこれはしょうがない。いけないのは、少々下痢気味だったこと。確か、4回ほど脇道に隠れた。

                              西天狗の頂上近くから振り返って

         

                                 西天狗頂上 9時  バックは赤岳

         

                                        東天狗を見る

         

                                  東天狗から黒百合ヒュッテを見る

         

                                     硫黄岳から赤岳方面

         

                                  根石山荘と南八ヶ岳

       

 根石山荘から箕冠山を経て夏沢峠に下り、さらに硫黄岳への登り。夏沢峠で八ヶ岳は、南と北に分けられるが、天狗岳はそのほぼ中間に位置することになる。

                                        紅葉始まる

       

 この日は、東天狗まで行って引き返す。13時30分、唐沢鉱泉に帰り着き風呂に入って汗を流す。この頃、体調も良くなった。記念バッジを買って次の山(御座山)へ向かう。

 * 天狗岳へは、渋ノ湯からのルートもある。こちらの方が草花は多そうです。時間的にもやや短いか?途中に黒百合ヒュッテもありゆっくり出来そうです。ただ、唐沢鉱泉は「日本の秘湯」に入っています。


平成24年 200名山・300名山(鋸岳・入笠山)

2012年10月14日 | 200名山・300名山

 早くも10月に入ってしまった。下界にいると何かと野暮用があるのでとにかく出かけることにする。とりあえず鋸岳を目指すが、何座登れるかはわからない。今回は、10座登れればいいだろう。

        早朝松江を発ち、午後遅くに南アルプス林道北沢峠へのバス発着場に着く。横に仙流荘(温泉)がある。

        

 南アルプスに入るには、ここからバスに乗り北沢峠を目指すのが普通。鋸岳へは、この前を通過して、戸台大橋を右に見て戸台の橋本旅館前まで行くと駒ヶ岳登山口の標識があるので、さらに進むと河原に出る。ここが、駐車場兼鋸岳登山口となる。

                 河原の駐車場 仙丈ヶ岳・鋸岳への登山口(これは、帰りに撮した写真)

             

 この日、河原には3台の車があった。1台はキノコ採りの車でした。夕刻、下山者があり話を聞くと、バスに乗らずに中沢峠まで歩き、翌日仙丈ヶ岳に登り、旧道を歩いて帰ってきたそうです。道の様子も聞けて大変参考になった。仙流荘の温泉に入りに行く前、橋本旅館に寄ってみた。おばあさんが一人おられたが、営業はしていない感じでした。でも、事前に頼んでおけば泊めてもらえるようでした。お茶を頂きながら、賑わいのあった昔の話を聞く。南アルプス林道が出来るまでは、ここが登山口であり、基地でもあったそうです。今は廃れてしまったが、それでも、年末は大勢の登山客が詰めかけるとのこと。

 仙流荘で汗を流し河原まで帰り夕食。静かな夜が過ぎました。

 10月4日(木)

  6時20分スタート。河原の道を行く。砂防ダムが3つあり、ここまでは右岸(上流から見て)を歩くことになる。3つめの砂防ダムを越えると河原の中程に目印の赤いテープが見えるのでそれを目指して進む。程なく左岸を歩くことになる。帰る時に気づいたが、「河原の中を流れに沿って歩けば迷うことはない」ということ。出合いまでは、石ころの転がるだだっ広い、緩やかな登りが続きます。

                          駒ヶ岳が見えています。 (これも帰りにとった写真)     

        

                          角兵衛沢出合い。 北沢峠へは、ここをさらに詰めます。

          

                          対岸の様子 中央左手に鋸岳への登山口があります。

           

 いよいよ本格的な登りが始まる。樹林帯の中に着けられたテープを追いながらひたすら登る。途中、前日にテント泊をされた男性とすれ違う。

  樹林帯を抜けると大岩壁が現れます。実は、この岩壁の下にテント場がありました。登るときこの岩壁に圧倒され、落石の恐怖も手伝ってとにかく早く抜けることばかりを考えていたのでテント場を通過してしまう。

                      右手木立の奥に素晴らしいテントサイトあり。水もある。

     

 今度は、ガレ場が現れ歩くのもいっそうきつくなります。大岩下の岩小屋がなかなか現れない。おかしいなと思いながらヨロメイていると突然目の前にテント場らしきものが現れました。

                  疲れていたのでここにテントを張る。以前、誰かがテントを張ったらしい。

       

 頭の上に落石の確率がありそうなテント場です。すぐ横に、しずくが垂れていてハントを置いておいたら、30分ほどで6割くらい溜まりました。

          

 テント場着が、12時15分。テントを張り終えカメラ片手に頂上を伺うと、コルが見える。ガレ場・ザレ場を15分ほど登ると角兵衛沢のコルに着く。大岩のテント場からでは1時間40分とあるのにおかしいと思いながらとにかく頂上まで登る。

                14時10分頂上2685m(第1高点)  ガスが出ていて眺望なし。第2高点も見えない。

            

  結局、テント場から頂上往復に要した時間は1時間ほど。角兵衛沢のコルに、同じようなテント場が2ヶ所ありました。

                        コルからの眺め。正面に南アルプス林道が見えます。

  

    

                 テント場からの風景。向こうに南アルプス林道が見えます。時々車が見えた。

           

 16時30分頃、周りはガスにおおわれ南アルプス林道も見えなくなる。1合の焼酎が減るのを横目で睨みながらわびしい夕食を終える。明日の朝まで、どうして過ごそうかと心配になる。ラジオを持ってこなかったのがいけない。

                           (いおり)を結びて人境(じんきょう)にあり
 
                         しかも 車馬の喧(かまびす)しき無し
                        君に問う 何ぞ能く爾(しか)るやと
                        心遠ければ 地 自ずから偏(へん)なり

                        菊を采(と)る東籬(とうり)の下(もと)
                        悠然として南山を見る
                        山気(さんき) 日夕(にっせき)に佳(よ)
                        飛鳥(ひちょう) 相 与(とも)に還る
                        此の中に真意あり
                        弁ぜんと欲すれば 已に言を忘る

                                                                               陶淵明 「飲酒」  

                                                   なかなかこんな気分にはなれない。        

 10月5日(金) 

 6時起床する。水がジェットボイルに8割ほど溜まっていた。晴れていたが間もなく雲が出る。くず湯を作り朝食代わりにしてテントをたたむ。

 7時05分 下山開始。8時05分大岩小屋前。やっと見つけた大岩小屋のテント場。快適そうなテント場です。ここなら、テントを3張りは張れそうです。しみ出る水の量も多い。

                  中央黒い辺りに水がしたたっている。手前左下が快適そうなテント場。

         

 9時30分、角兵衛沢の徒渉を終える。12時05分下山完了。快晴となる。帰りに、橋本旅館に寄ったら、おばあさんが薪割りをしておられた。歳は、94歳だそうだ。 水を汲ませてもらって別れる。

 この日は、下山と同時に天気も良くなり暑いくらい。入笠山へ向かう。

 入笠山は、鋸岳からは近い。良い時間に登山口まで行けた。駐車場前から頂上まで30分程度。馬鹿にして登ってびっくり。素晴らしい眺望です。さすが名山。

                                バックは南アルプス。鋸岳が見えて感激

           

                              立派な方位盤。美しいことは日本一か?

           

                           目の前には八ヶ岳が。明日登る天狗岳はどれかな?

          

 中央左に鋸岳が見えます。第一高点と第2高点が角のよう。左に甲斐駒ヶ岳。鋸岳の右手に間の岳、そして仙丈ヶ岳。富士山も見えました。

         

 今回の山行で一番感激したシーンです。この後、天狗岳登山口である唐沢鉱泉の駐車場へ移動する。