昨日、諏訪山を終えぶどう峠を登り返して中央高速に向かう。それにしても、この峠のカーブの数は男体山へ向かういろは坂と良い勝負だ。後ろからオートバイがひたりと着いてくるので勢いカーレースのようになってしまった。南相木村に出て車を停め、御座山の写真を撮ろうとしたが相も変わらず雲におおわれて姿を見ることが出来なかった。夕暮れ迫る国道299号を経て、中央高速に乗り諏訪湖SAで車中泊とする。
経ケ岳・・・・・・・中央アルプス最北の山。
翌10日、早めに起きて経ヶ岳登山口仲仙寺を目指す。
伊那ICで下り、権平衛街道を しばらく行くと右手に仲仙寺の標識を見る。標識に従って進むと仲仙寺駐車場です。
駐車場。右の建物はお寺と関係ない ここを詰めると右手に登山口
7時20分、 針葉樹箆林の中へと進む。登山道はしっかりしているが足元は笹が生えている。季節によっては、朝露でびっしょりになることだろう。9時に5合目に着き一息入れる。ガイドブックによれば、この山は長丁場になるらしい。途中、水場もない。
8合目。まだ天気は良かった。このコースで唯一眺望の効くところです。
「望郷」とあります。後ろに回ってみたら競歩大会の記念碑でした。この山では、毎年競歩大会が開催されているようです。
伊那の街並がみえますが、徐々に雲に覆われてきます。
9合目。石仏がありました。
頂上です。 天気の加減もあり眺望はありませんでした。
11時20分 頂上。14時30分下山。ただただカラマツ林の中を歩いていた感じです。晩秋はカラマツの紅葉が美しいことだろう。
下山後、近くの温泉「みはらしの湯」に浸かる。建物は立派だったがソバはうまくなかった。腹が減っていたので大もりを注文したら、「1人前」が2つ出てきたのには驚いた。残すのも悪いので必死で食べて出る。
伊那ICから中央高速で塩尻の道の駅「小坂田公園」を目指し夕刻到着する。広くて立派な道の駅だ。各地から集まったそれぞれの車が思い思いに停まっている。夜をここで過ごす車だ。キャンピングカーにボックス系の車。普通乗用車タイプに軽乗用車などいろいろあるが、それぞれに忙しそうでした。旅の目的はそれぞれ違う。しかし、大かたは旅自体を楽しんでおられるようです。人には、「放浪(さまよい、流れる)」にあこがれる遺伝子が隠れているようです。
その日本的代表(有名人)は、西行法師か?
10月11日(木) 晴れ 鉢伏山 1928m
鉢伏山は、高ボッチ高原の一角にあり車で登れる山。「高ボッチ高原」を目指していくと終点に鉢伏山荘があり、その横に駐車場がある。有料で500円也。
鉢伏山への登り途中から見た山荘と駐車場
「北アルプスの大展望。車で誰でもが登れる山」と銘打ってある山だ。駐車場に着くと間もなく、山荘のご夫婦が車で登ってこられた。500円を払いスタート。平日なので人影はない。高原の中にゆったりと伸びる道を行く。
のんびりとした感じの鉢伏山
晴れてはいるが今日も雲は多い。バックは美ケ原
北アルプスもご覧のとおりです
美ケ原 王ケ頭
鉢伏山・高ボッチ高原が、美ケ原や霧ケ峰・車山ほど有名ではないのは花の数量によるものだろう。車山にコロボックス小屋を経営しておられる手塚さんが、「ここは人も多いが花も多い。一見の価値はありますよ」と言っておられたのを思い出す。しかし、北アルプスなどの眺望においては、こちらに軍配が上がる。
鉢伏山荘でコーヒーをいただき、ご主人としばし話しをして下山する。今日は、時間的にも余裕があったのでコインランドリーを探して洗濯をする。
明日は、鉢盛山だが役場でゲートの鍵を貰わないといけない。とりあえず、波田町役場(0263-92-3001)へ電話で予約をしたが、山に関して注意を受けた。道路がよくないらしく、パンク、落石、転落、車の交差、それにクマのことなどなど。いやなことばかりを聞いて少し暗い気分になった。ロードマップを見ていたら、鉢盛山への登山道がもう一つあるらしいと気づきそちらを視察することにする。この登山道は、朝日町にあり頂上まで歩く距離は短そうです。
ところが行ってみると、確かに登山口はあるものの通行止めです。役場に電話で問い合わせると、今季はもう入れないとのことでした。シーズンなら、こちらがだいぶん近そうです。近くに、キャンプ場や温泉(間登男の湯)もありました。
あきらめて、今日のねぐら道の駅「風穴の里」へ移動する。ここは、徳本峠への入り口となる島々に近い。
風穴の里 左手奥の方に「風穴」があります。貯蔵庫として利用されている。
この道の駅は、上高地に近いためひっきりなしにバスや自動車が入ってくる。特に、大型バスが大ぜいの観光客を乗せてきて休憩所・トイレ代わりに使っていた。ねぐらを確認してから波多町の役場支所に行き鍵を受け取る。
10月12日(金) 鉢盛山 2446m
島々の少し松本寄りから林道へ入る。道は黒川渓谷沿いにつけられていて入り口付近には採石場があった。しばらく進むとゲート。キノコ採りの車だろうかすでに1台止まっている。ゲートを開けて車を入れ、もう一度閉める。
役場でだいぶんおどかされていたので慎重に進む。幾分悪路もあったが大したこともなく安心する。30~40分も進むと駐車場が見えてきました。
これは、帰りに写した写真。
ここが登山口だが、車高の高い車なら波多町の避難小屋前まで行けそうです。
写真にある「P」の駐車場まで車は入らない。最初の進入禁止のマークのところが駐車場です。
7時05分、スタートする。林道を2時間ほど歩くことになる。途中で、藪の中に「鉢盛山」への標識を見たがこれは廃道らしい。
8時50分 波田町の避難小屋に着く。
いよいよ登山開始だが、林道歩きで疲れた。雲が出始めて気温も下がってきた。最近、いつもこのパターが続く。よく整備された道なので迷う心配はない。黙々と歩く。途中、朝日町からの道にぶつかりさらに登ると「権現の庭」に出る。
権現の庭
朝日町の避難小屋が見えると頂上は近いが、こちらの避難小屋は名前ばかりといった感じです。
頂上には、祠が3基祀ってある。それぞれ、波多町、朝日村、木祖村のものらしい。(現在では、町村統合で松本市に入っているか?)
10時10分、頂上。天気は良くない。波田町側に展望所があったが何も見えなかった。ここは、北アルプスに近いから天気さえよければ展望もいいはず。残念です。
波田町の避難小屋前で見つけた花 オミナエシ?
、波田町避難小屋前が11時10分で、12時45分に下山。