3月12日、ひさしぶりの大山。積雪の多さに驚くが雪質はあまり良くない。1合目辺りで三島さんとばったり。テレマークスキーを担いで、えらい勢いで登って来る若者がいるので先に行ってもらおうと待っていたら彼だった。 適当な所から滑り、その後ゲレンデに行くとのこと。4合目で別れる。 ちなみに、大山夏道の桝水よりの沢は、吹きだまりができるせいか時折パウダー状になるらしい。この沢は、8合目あたりから流れているが、出だしはブッシュも多くかなり急。積雪の多いときでないと上部は滑りづらい。それに、雪崩の危険もありそうだ。うまくすべれば水飲み場の近くに出る。
6合目辺りからボーダーの姿がチラホラ。皆若い。
9合目辺りからものすごい風で引き返してくる人が多い。それでもと思い何とか頂上まで。南風なので寒さはさほどでもないが、とにかく強い風だ。
そんな中、0沢からシールで登ってきたスキーヤーがいたのには感心する。どこを滑るか聞くと、彼もどうしようか迷っている感じ。風の強さが気になるらしい。 桝水方面へ滑るのをあきらめ、7合沢に向かう。途中、別山沢と8合沢を覗く。どちらも雪の状態は良さそうだがじっと立っておれないくらいの猛烈な風にせかされて7合まで下る。2名のボーダーが準備中。
ショートスキーを着けていたら、そんなスキーで滑れますかときた。山岳用ショートスキーの威力を知らない無知なやつの相手などしている暇はないので早々に飛び込む。快適とはいえないまでも、まあまあの雪質のなかを一気に元谷まで。 この日は元谷の河原に入り金門、大山寺経由駐車場まで。
途中、板を外すことになるが・・・。
14日、またまた天気のマークを見て大山に。今日は日曜日のため駐車場は満車。しかたなくいつもの所に車を停める。シールを着けて登る。3合目手前で夏道に入り一休み。今日はなぜか調子がいい。上から声がするので見上げると一人の男性がシールで登るルートについてアドバイス。もう少し回り込むと6合の小屋の横まで行けるとのこと。見た顔だと思ったら、どうもかって山小屋を管理をまかされていた井田君(?)だった。たぶん間違いがないと思うがお互い年をとったせいか昔を思い出せなかった。
7合沢と8合沢の間の尾根を登る登山者。ザイルを着けていた。
7合沢にはシュプールの跡。
ぽつぽつ歩いて登る。6合を過ぎ視界も広がり気分的に落ち着く。今日は雪質もいいようなのであれこれと色気が出始める。8合沢、別山沢も良さそう。本命は間の沢なのだが8合と別山沢にはすごく心が引かれる。
別山沢。下部に少しばかり落石をみるがコンディションは良さそう。
最初のワンターンは幾分度胸がいる。しかし、そのときの緊張感が何ともいえない。 出だしは8合沢の方がが斜度があるようだけどスタート地点により幾分ニュアンスはちがうか?
頂上に着き新しいビンディグのテストよろしく滑ってみる。今日はショートスキーではないけどすごく調子がよい。ターンも思いのまま。ザックを置いて間の沢の上部まで滑ってみる。なんと・・・。雪がない?
間の沢入り口。上部は土が出ている。
頂上小屋を振り返って。
仕方なく頂上まで登り返ししばらく迷っているとスキーを担いだお年寄りとボードをもった若い女性がやってきた。お年寄りの持つスキーのビンディングは何と今日の自分の持つかのメーカーのもの。西日本ではあまり使う人はいないと聞いていたので感激してしまう。しばらくスキー道具のお話をする。こんな時間も楽しいものだ。
頂上より滑る。
お二人は8合沢へ向かうようだったので自分は大の沢を滑ることにしてザックを担いで頂上よりスタート。
大の沢(0沢)入り口。しばらく滑ると狭い溝状になるが前回より雪は多い。
岩塔下部にて。この岩も年々やせ細っていく。後何年くらいもつだろう?
だいぶん雪解けが進んでいるが全くのバージンスノーの斜面を思いのままに滑降する。落石もあるがそれもおもしろい。石は真っ直ぐ転がっていくのでスキーより早い。大の沢の特徴は、8合沢や別山沢に比べ滑る距離が長いということ。ただし、駐車場まで少しばかり時間を要するのが難点か。
滑れるのはこのあたりまで。この日はもうしばらく滑り、後は板を担いで横手道まで藪の中を下る。
横手道は平坦なため、ビンディングをフリーにして歩いたり滑ったりでこれも結構楽しい。スノーシュウより早くて快適。