山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

大山振り子沢 3月30日(火)

2010年03月31日 | Weblog

 

 

   3月30日(火)、素晴らしい天気。最後のチャンスとばかり振り子沢へ。車は奥大山スキー場までしか入れない。ここ2~3日の間にかなりの積雪があったようだ。

 6時30分スタート。ブナ林の中をまずは鳥越峠を目指す。峠への登りはブッシュが出ていて苦労する。峠から滑り込み駒鳥小屋のすぐ横に出て、板を外して地獄谷へ下りる。雪の切れている箇所もあるがまだ大丈夫。ひたすらシール登高。ものすごい天気の下、真っ白な沢の中を歩く。あまりの暑さに辟易した。後で後悔したことは、サングラスと日やけ止めを持って行かなかったこと。

 白いドームの中を歩く感覚に、オートルートの黒部五郎越えを思い出させた。ユートピアへの尾根が見え来くるがだいぶへたばる。小休止の後、板を担ぎツボ足で登る。12時5分、尾根に立つ。こんなに時間がかかるとは予想していなかった。最近積もった雪に足を取られ体力を消耗したからだろう。ラッセルまがいの箇所もあったからしょうがないか。沢の下に人の姿が見える。駐車場で出会った男性らしいが、彼は私より先にスタートしていたがどこでどうしていたのだろうと思ったが、後で聞いたら、原因は鳥越え峠までのルートの取り方にあつたようだ。

 12時30分滑降開始。雪は湿り加減だ。10分ちょっとで駒鳥小屋前まで。地獄谷から鳥越峠までがまたまた苦労。結局駐車場にたどり着いたのが3時。

 新雪の条件もあるが、振り子沢へは元谷から上宝珠尾根に取り付き、小滑りを詰めた方がかなり早いようだ。(危険度についてはどうか?) ただし、帰りの心配をしておかないと大変なことになります。その点、環状道路が開いていれば3の沢入り口に車を置き、この沢を詰めた方がいいかもしれない。振り子沢を滑りキリン峠、または鳥越峠を経てスタート地点に帰れる。

 この時期、奥大山から振り子沢へは自分は初めて。5月の連休頃に、ウド採りに入ることは何度かあるのだが・・・。

 カメラの都合で写真はありません。

 


大山槍尾根・キリン峠 3月19日

2010年03月23日 | Weblog

 大山も表ばかりではない。裏大山や、振り子沢方面もすばらしい斜面を提供してくれる。今日は、裏大山スキー場に車を置いてキリン峠を目指す予定で家を出る。米子道から見る大山もいいものだ。沢に残る雪を心配しながら車を走らせていたら、降りるべきインターを通り過ぎてしまった。結局、蒜山インターまで行く。時間をロスしたが、裏大山は鍵掛峠あたりまで雪が搔いてあり、スキー場から歩く予定がだいぶん助かる。 

 鍵掛峠下の駐車場。雪はたっぷりあった。ちょうど、うら若くない女性がシールでスタートされた。聞くとキリン峠あたりまで行くとのこと。振り子沢の様子を聞かれたが、今年はまで行ってないのでわからないと返答する。

 

 烏ヶ山が青空に映えて、ブナの根開きも始まる。

 

 今日は、買ったばかりのスキーアイゼンを着けて歩いてみたが、雪が柔らかいせいか効きがよくない。途中から、シールも着ける。これで万全。歩きやすくなった。

 キリン峠へ向かうつもりだったが真っ直ぐ沢を詰める。正面は槍尾根。この沢は、昔はこれほどまでではなかったが、いつの頃からか沢らしくなった。名前はないはずだ。この沢に限らず、近年新しく誕生した沢があるので、きちんとした名前をつける必要があるように思う。

 

 ブナ林の中を滑るのもいいものだ。帰りの楽しみ。

 

 この辺りから沢も狭まり、斜度も増す。まもなく落石を見る。板を外し担ぎながら登る。時々石ころがコロコロと。スピードがないので危険は感じないがいい気はしない。

 

 烏ヶ山はいつ見てもいい。遙かに蒜山が。

 

 キリン峠に人影はない。先ほどの女性はどこへ行ったやら?

 

 尾根近くまで登り、板を着け下を見ると意外に急だ。登るときはさほど気にならなかったが雪の下に石ころが多い。少し下ってからスタート。後は軽快に駐車場まで。

 

 振り返って。3の沢もまだ雪がありそうだ。天気に恵まれ快適な一日だった。

   

 

 

 

 

 


大山7合沢と大の沢(0沢) 3月12日と14日

2010年03月13日 | Weblog

 3月12日、ひさしぶりの大山。積雪の多さに驚くが雪質はあまり良くない。1合目辺りで三島さんとばったり。テレマークスキーを担いで、えらい勢いで登って来る若者がいるので先に行ってもらおうと待っていたら彼だった。 適当な所から滑り、その後ゲレンデに行くとのこと。4合目で別れる。  ちなみに、大山夏道の桝水よりの沢は、吹きだまりができるせいか時折パウダー状になるらしい。この沢は、8合目あたりから流れているが、出だしはブッシュも多くかなり急。積雪の多いときでないと上部は滑りづらい。それに、雪崩の危険もありそうだ。うまくすべれば水飲み場の近くに出る。

 

   6合目辺りからボーダーの姿がチラホラ。皆若い。

 

9合目辺りからものすごい風で引き返してくる人が多い。それでもと思い何とか頂上まで。南風なので寒さはさほどでもないが、とにかく強い風だ。

 

 

 そんな中、0沢からシールで登ってきたスキーヤーがいたのには感心する。どこを滑るか聞くと、彼もどうしようか迷っている感じ。風の強さが気になるらしい。 桝水方面へ滑るのをあきらめ、7合沢に向かう。途中、別山沢と8合沢を覗く。どちらも雪の状態は良さそうだがじっと立っておれないくらいの猛烈な風にせかされて7合まで下る。2名のボーダーが準備中。

 

ショートスキーを着けていたら、そんなスキーで滑れますかときた。山岳用ショートスキーの威力を知らない無知なやつの相手などしている暇はないので早々に飛び込む。快適とはいえないまでも、まあまあの雪質のなかを一気に元谷まで。 この日は元谷の河原に入り金門、大山寺経由駐車場まで。

 

 途中、板を外すことになるが・・・。

  

 14日、またまた天気のマークを見て大山に。今日は日曜日のため駐車場は満車。しかたなくいつもの所に車を停める。シールを着けて登る。3合目手前で夏道に入り一休み。今日はなぜか調子がいい。上から声がするので見上げると一人の男性がシールで登るルートについてアドバイス。もう少し回り込むと6合の小屋の横まで行けるとのこと。見た顔だと思ったら、どうもかって山小屋を管理をまかされていた井田君(?)だった。たぶん間違いがないと思うがお互い年をとったせいか昔を思い出せなかった。

      7合沢と8合沢の間の尾根を登る登山者。ザイルを着けていた。              

        

               7合沢にはシュプールの跡。

        

  ぽつぽつ歩いて登る。6合を過ぎ視界も広がり気分的に落ち着く。今日は雪質もいいようなのであれこれと色気が出始める。8合沢、別山沢も良さそう。本命は間の沢なのだが8合と別山沢にはすごく心が引かれる。

   別山沢。下部に少しばかり落石をみるがコンディションは良さそう。

     

 最初のワンターンは幾分度胸がいる。しかし、そのときの緊張感が何ともいえない。 出だしは8合沢の方がが斜度があるようだけどスタート地点により幾分ニュアンスはちがうか?

   

            

  頂上に着き新しいビンディグのテストよろしく滑ってみる。今日はショートスキーではないけどすごく調子がよい。ターンも思いのまま。ザックを置いて間の沢の上部まで滑ってみる。なんと・・・。雪がない?

  間の沢入り口。上部は土が出ている。

  

  頂上小屋を振り返って。

  

仕方なく頂上まで登り返ししばらく迷っているとスキーを担いだお年寄りとボードをもった若い女性がやってきた。お年寄りの持つスキーのビンディングは何と今日の自分の持つかのメーカーのもの。西日本ではあまり使う人はいないと聞いていたので感激してしまう。しばらくスキー道具のお話をする。こんな時間も楽しいものだ。

 頂上より滑る。

  

 お二人は8合沢へ向かうようだったので自分は大の沢を滑ることにしてザックを担いで頂上よりスタート。

 大の沢(0沢)入り口。しばらく滑ると狭い溝状になるが前回より雪は多い。

 

 岩塔下部にて。この岩も年々やせ細っていく。後何年くらいもつだろう?

 

だいぶん雪解けが進んでいるが全くのバージンスノーの斜面を思いのままに滑降する。落石もあるがそれもおもしろい。石は真っ直ぐ転がっていくのでスキーより早い。大の沢の特徴は、8合沢や別山沢に比べ滑る距離が長いということ。ただし、駐車場まで少しばかり時間を要するのが難点か。

 滑れるのはこのあたりまで。この日はもうしばらく滑り、後は板を担いで横手道まで藪の中を下る。

 

 横手道は平坦なため、ビンディングをフリーにして歩いたり滑ったりでこれも結構楽しい。スノーシュウより早くて快適。