仙台から高速に乗り、月山へ。この日スキーは期待していなかったけど意外と早く着いてので一滑りする。
駐車場からしばらく歩くとリフト乗り場だがここまで意外にきつい。 リフト乗り場の終着。
月山の駐車場が眼下に。午後なので空きが目立つ。
リフトを下りてすこしがんばるとロープを利用した原始的な簡易リフトがあるが、歩いて登ることにした。
ここは、姥ヶ岳の頂上近く。大体の人はここから滑る。奥に月山の頂上が見えるが今年は雪が少ないようだ。
ポスターです。
稜線には雪がない。二年前は同じ時期にもっと雪があった。
芭蕉は、陽暦の7月羽黒山から月山に登り湯殿山に下りている。「雲霧山気の中に、氷雪を踏にて登ること八里、更に日月行道の雲関に入るかとあやしまれ、息絶え身こごえて頂上に至れば、日没して月顕わる笹を敷き、篠を枕として、臥して明くるを待・・・。」
雲の峰 幾つ崩れて月の山
この句は、夕刻月山の頂上について月が出た時の様子を読んだものだろう。
左ハ姥ヶ岳へ、右ハ湯殿山へ。湯殿山にはご神体があります。但し、これがどういうものかは他人に語ってはいけないことになっている。月山は信仰のやま。芭蕉もかって此の路を通って湯殿山へ行った。ご神体のある湯殿山は山と言うより地名だ。羽黒山もそうだが、山といえるのは月山だけ。
語られぬ湯殿にぬらす袂かな 芭蕉
この日は、姥ヶ岳の頂上あたりから滑った。
翌日、もうあまり滑る気もしなくなり早々に帰松とする。今回の春スキーは、出だしの岩木山が一番おもしろかった。その次が八甲田、そして月山はいまいちといったところか。
国内は、まだいくつかすべってみたいところがある。利尻山と穂高頂上からと・・・・・。