山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

連休の春山と山スキー その6 月山

2018年05月27日 | ぶらり

 仙台から高速に乗り、月山へ。この日スキーは期待していなかったけど意外と早く着いてので一滑りする。 

   駐車場からしばらく歩くとリフト乗り場だがここまで意外にきつい。          リフト乗り場の終着。

                  

                      月山の駐車場が眼下に。午後なので空きが目立つ。

                   

        リフトを下りてすこしがんばるとロープを利用した原始的な簡易リフトがあるが、歩いて登ることにした。        

                   

       ここは、姥ヶ岳の頂上近く。大体の人はここから滑る。奥に月山の頂上が見えるが今年は雪が少ないようだ。

          

                               ポスターです。

                          

                    稜線には雪がない。二年前は同じ時期にもっと雪があった。

 芭蕉は、陽暦の7月羽黒山から月山に登り湯殿山に下りている。「雲霧山気の中に、氷雪を踏にて登ること八里、更に日月行道の雲関に入るかとあやしまれ、息絶え身こごえて頂上に至れば、日没して月顕わる笹を敷き、篠を枕として、臥して明くるを待・・・。

                           雲の峰 幾つ崩れて月の山             

               この句は、夕刻月山の頂上について月が出た時の様子を読んだものだろう。        

                 

  左ハ姥ヶ岳へ、右ハ湯殿山へ。湯殿山にはご神体があります。但し、これがどういうものかは他人に語ってはいけないことになっている。月山は信仰のやま。芭蕉もかって此の路を通って湯殿山へ行った。ご神体のある湯殿山は山と言うより地名だ。羽黒山もそうだが、山といえるのは月山だけ。

                             語られぬ湯殿にぬらす袂かな 芭蕉

           

                         この日は、姥ヶ岳の頂上あたりから滑った。

               

 翌日、もうあまり滑る気もしなくなり早々に帰松とする。今回の春スキーは、出だしの岩木山が一番おもしろかった。その次が八甲田、そして月山はいまいちといったところか。

 国内は、まだいくつかすべってみたいところがある。利尻山と穂高頂上からと・・・・・。


連休の山と春スキー その5途中下車 ( 青葉城)

2018年05月27日 | ぶらり

  青葉城は伊達政宗の居城。仙台の町を一望に望む高台にある。早朝、高速を下りてナビに導かれて行く。城祉の麓のあった記念館らしき建物(まだ開いていなかった)の駐車場に車をおいて歩く。案内板に導かれて歩くと、すごい石垣にぶつかった。

 青葉城の石垣は、此の城の目玉のひとつだろう。石垣の作り方、組み方は日本の城郭の特徴を現すものだろう。熊本城の石垣は芸術的だが、青葉城の石垣も迫力がある。

                   

                             城跡には伊達政宗像が。

             

                      今は綺麗に整備されて、憩いの場となっている。

              

  石垣の石の加工と積み方は三種類くらいあるそうです。自然石をそのまま積む方法は、松江城などに見られる。石を加工して積む方法はその加工方法によって大きく二つに分けられる。

       

  城は復元されていないが、青葉城は城と言うより大きな屋敷といった感じです。正宗は、若い頃から天下取りの野心があったため、秀吉や家康からいつも疑われていた。そのためか、仙台に移ってからの築城にはかなりの制限があったものと思われる。

                      

                         近くに、土井晩翠の胸像もあった。 「荒城の月」

         

 

   「調べてみました」

     土井晩翠が詞を構想したとされる宮城県仙台市青葉城址、同じく福島県会津若松市鶴ヶ城址、また、当時、リンゴ狩りに訪れた際に立ち寄った岩手県二戸市九戸城址、そして瀧廉太郎が曲を構想したとされる大分県竹田市岡城址、同じく富山県富山市富山城西側にそれぞれ歌碑が設置されている。

                                                                     ウキペディアより


連休の山と春スキー その4 途中下車(早池峰~中尊寺~青葉城)

2018年05月19日 | ぶらり

 

天気は下降気味。次の目的地は月山だが、早池峰に寄ってみようと途中下車をする。早池峰ウスユキソウでも咲いていないだろうかななどと少し期待をしていたが、何と言うことだろう、まだ山開きではなくて道路は閉鎖だ。

 仕方がないので、早池峰山神社に詣り周辺をブラブラしてから中尊寺に向かうことにする。

          

        早池峰ダム。天気はまだ崩れそうにない。                        遙かに早池峰山をみる。

          

 昨年、この頃秋田駒ヶ岳に行ったときもやはり早すぎて登れなかった。よく調べておかないといけません。

  そして、中尊寺。

                本   堂                                         金色堂(建物の中にあります)

            

  金色堂は、連休のせいか人も多い。以前寄ったときは、誰もいなくて写真もとれたが今は禁止となっています。すぐ近くに芭蕉の句碑が。

                    

  高館(たかだち)義経堂。義経や弁慶(?)などが過ごし、そして、西行法師や芭蕉などが足を止めた歴史の土地。

              

 奥に見えるのがそうですが、時間オーバーで中には入れませんでした。ここから、北上川の流れを見たかったのだが・・・。

                

 

                                               三代の栄耀(えいよう)一睡の中にして、大門の跡は一里こなたに有。

                                                秀衡が跡は田野に成て、金鶏山のみ形を残す。

                                                 先、高館にのぼれば、北上川南部より流るゝ大河也。

                                                 衣川は、和泉が城をめぐりて、高館の下にて大河に落入。

                                                泰衡等が旧跡は、衣が関を隔て、南部口をさし堅め、夷(えぞ)をふせぐとみえたり。

                                                偖(さて)も義臣すぐつて此城にこもり、功名一時の叢(くさむら)となる。

                                                 「国破れて山河あり、城春にして草青みたり」と、笠打敷(うちしき)て、時のうつるまで泪を落し侍りぬ。

                                                                                                                  夏草や兵どもが夢の跡

   芭蕉の名文、名句。この夜は高速のSAに車を泊めて、翌早朝に仙台は青葉城に向かう。
  


連休の山と春スキー その3 八甲田(高田大岳など)

2018年05月17日 | ぶらり

  酸ヶ湯温泉の一般駐車場から仙人岱に向かう。スキー板を担いで歩き始めたとき一人の男性から声を掛けられる。何処へ向かうのかというはなしでした。此の男性とは、後に高田大岳を滑り降りた所で出くわすことになる。

                                                       仙人岱へ。後ろの山々は南八甲田。

                              

 駐車場の前の道路を横切りすぐ山に入る。樹林帯の中を踏み跡を頼りに進むと標示板が現れるからそれを頼りに進む。しばらく行くと写真の様な沢に入る。夏場は水も流れているかも知れないが、今は雪に被われていて歩きやすい。登り切ったあたりが仙人岱だ。

 仙人岱から道は三つに分かれる。左は大岳から井戸岳方面。右前方へは小岳から高田大岳。真っ直ぐに進むと雛岳、箒場岱方面。

         仙人岱の避難小屋。彼らは夕べここに泊まったそうです。               避難小屋前から小岳とその後ろに高田大岳。

                                

 天気は良いので迷う事はないが、道は雪に埋もれルートははっきりしない。今日もあてずっぽで小岳を目指す。とにかく雪を拾いながら高度を稼ぐことにする。この日は、小岳を向こう側に巻くことにした。向こう側は一面雪の斜面となっていて頂上へ迷う事はない。

                  左から硫黄岳~小岳~大岳~井戸岳。小岳から滑り込み、高田大岳に登ってから写した写真。

                                             

                  小岳から高田大岳                                  谷地温泉が遙かに

                                                

                                 南八甲田の大パノラマ 。広い広い 。                                                                                 

                                    

 高田大岳頂上はハイマツに被われて雪が見えない。それで夏道を少し下って見たのだがいよいよ視界が無くなってきた。本当は、頂上から藪こぎをすれば良かったとは、後で気づいたこと。かなり下ってからやっと雪が出てきた。そこから板を着けてスタート。雄大な斜面を今日も貸しきり状態だったが、ふと後ろを振り向くと、遙か上の方にスキーヤーの姿が見える。

 あそこから滑れたのかと反省したが既に遅い。 馬鹿なことをしたものだがしょうがない。谷地温泉の近くでスキーヤーに追いついた。此の男性は、今朝であった方で、車で谷地温泉まで来てここから高田大岳を目指したそうです。急斜面ではシールも利かず途中から引き返したとのこと。結局、この方の車で帰りは酸ヶ湯までお世話になった。南八甲田の良さについていろいろうかがった。今度来ることがあれば、南へ入ってみたい。

                                                                                 八甲田終わり


連休の山と春スキー その二 八甲田

2018年05月13日 | ぶらり

   

 岩木山から八甲田へ。

                 八甲田温泉                                     ロープウェイ駐車場

           

 八甲田には、温泉は多いが、一番好きなのが八甲田温泉。酸ヶ湯温泉は有名だが人が多すぎていけない。谷地温泉はあまりにも狭い。

                             朝のロープウエイ乗り場 徐々に車が増えてきます。

                       

                                映画 八甲田のポスター 高倉健さん

               

                                      ロープウェイで山頂駅まで

       

         ロープウェイ終点。少し滑り込み後は歩き。赤倉岳から井戸岳へ向かう。中央やや右が井戸岳で右奥が大岳。

               

 天気は良いし視界も良好。井戸岳を目指して。ロープウェイの頂上駅から皆さん思い思いに散って行く。酸ヶ湯・城ヶ倉方面、八甲田温泉方面、箒場帯コースなどなど。八甲田大岳や高田大岳へは酸ヶ湯から行った方が近いが、途中山小屋泊の人は、ここからスタートする。しかし、1日で抜けられる。

                                    それぞれに準備を整えてスタート。

                    

 井戸岳方面へのスキーヤーは見当たらないが、一度歩いた記憶があるので案内板を頼りにスタート。赤倉岳への登りの道は、いつものように山カンを頼り進む。良さそうな雪面を登ると間もなく雪が切れてハイマツ帯にぶつかる。後ろから着いてきた男性がルートが違うと言って引き返すもかまわず前進。歩きやすそうな所を選び左手に回り込むと崖っぷちに出たが、古いルートらしく踏み跡もある。ここを登り切ると赤倉岳の頂上近くに出た。すぐ右手にきちんと整備された階段があって、スキーヤーが登って来るのが見えた。誰もイヤにゆっくりしている。稜線を井戸岳に向かうが、箒場帯へ滑り込むポイントが分からない。どんどん進んでいると大岳が見えてきて急な下りにさしかかった。見ると、下からスキーヤーの一団が登って来るので暫し休憩。

 リーダーらしき人に道を聞くと、ポイントを通り過ぎていた。

               ここがポイント。                              この奥から滑り込むことになる。

           

                                        写真中央から滑る

   。           

                                         標識をたどって

                     

 

 ここで核心部はおわり。後は、ゆっくりと樹林帯の中を行く。雛岳の裾野を回り込む感じで進むと、案内板があり、忠実にたどり箒場帯の終点田代キャンプ場着。食堂でシャトルバスを待ち、ロープウエイ駐車場まで帰る。シャトルバスは連休の間だけ営業とのことです。

 明日は、高田大岳から谷地温泉へ滑る予定。八甲田温泉で汗を流し酸ヶ湯の駐車場に移動。酸ヶ湯温泉前の駐車場は満杯だが、温泉から少し進んだ所に立派な駐車場があり、トイレもある。雪の中にキャンプ場もある。

                                                                             続く。


連休の山と春スキー その一

2018年05月07日 | ぶらり

  連休の始まる前に出発する。週間天気予報では、4月24日、25日頃は良くないが26日あたりから好天が予想されるということ。それで天気の悪そうな日に移動することにした。 目指すは岩木山だが弘前城の桜見物もしたい。

 松江からだと、青森まで2日かかるから急がないで安全運転に徹する。

 案の状、25日は雨模様。弘前に昼過ぎに着く。うまいことに此の時間帯は雨も上がり傘はいらなかった。お城の近くの駐車場に500円を支払いまずはかの有名な弘前城の桜見物。

 弘前城の特徴は、お堀だ。城のまわりはもちろんのこと、城内にも堀を巡らしてある。

  外堀の両岸には、ソメイヨシノの老木がぎっしりと並び、その姿がみずもに映る。花吹雪の頃になると、みずも一面が花びらに被われて息をのむ程の美しさという。お堀に浮かんだ桜の花びらを「ハナイカダ」とよぶ。

                            外堀の桜並木 花吹雪はさぞ壮観だろう。

           

                      現在のお城は、意外と小さくて可愛らしい感じです。

                  

               古木が多いのがここの桜の特徴。管理が行き届いていて、寿命も長い。

                 

 弘前城は、廃藩置県の後は荒れるに任されていたらしく、それを嘆いた元家臣が桜を植え始め、その後色々あったようですが根気強く続けられて今にいたる。青森はリンゴ日本一(圧倒的)だが、此のリンゴを始めた人ももと武士。リンゴ栽培のノウハウが桜の維持管理に応用されて桜の寿命は大幅に伸びたそうです。

 お城見物を終えて、一路岩木山へ。岩木山の麓に岩木神社あり。その奥に公園がある。ここにも沢山の桜があるが、まだ開花していない。公園からは、岩木山が正面に見える。今年はもうやっていなかったが、スキー場もある。

 スキーの駐車場はガラ~ンとして人の姿は見えない。ここの駐車場に車を置き、二泊した。近くに百沢温泉有り。行ってみたが今日は丁度お休でした。あすは、岩木山登山とスキーだ。

             

  翌日、26日(木) 

 天気が気になり出発が少し遅くなった。どうしようかとグズグズしていたのがいけなかった。その内、登山者の姿を見かけてから俄然意欲がわいてきた。

 頂上めがけて、いざ出発。2年ぶりとなる。

             

 中央あたりが、スタートした駐車場。右の樹林を登って来たことになる。左手にスキー場。 スキーシーズンは、スキーリフトを使って途中まで上がり、そこからあるく。

                 

                      避難小屋有り。ここから頂上まで30分ほどだが・・・。

                

                                      遭難碑 

                    

 天気は良いが風が強い。時折、雪のフィルムが風に舞い上がりキラキラ光る。フィルムとは、雪の表面にうすく張った氷の膜。これが強風に剥がされて空に舞い上がるのだ。写真に撮っておこうかと思ったが、何せ一瞬の事なのでよほどカメラのタイミングが合わないと無理。それにそんな時間も無い。

 避難小屋まで登り一休み。ここから頂上まで30分くらいだろう。まわりに遭難碑がいくつかあった。風は益々強くなり結局ここからスキーをつける。

                         スタート部分は狭いが、すぐに大斜面に出る。

                  

                      この大斜面には誰一人いない。全くの貸し切りで思い切り滑り込む。                                                                  

                    

   ここまで滑り降りてなぜかホットした。やはり一人は緊張するがそれだけやりがいもある。写真の正面右奥あたりからスタートした。

             

 早くも連休第一目標は達成した。途中カタクリの花をカメラに写して下山。この日は、近くの百沢温泉で汗を流す。