年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

奈良へ

2010-11-25 00:00:00 | Weblog
今朝の奈良は良いお天気である。ポカポカ陽気で空には雲ひとつないスッコ~ンとした突き抜けた青空が広がっている。近鉄奈良線の車窓からは、今真っ盛りに色づいた紅葉を生駒の山肌に美しく眺めることができる。
 昨夜は、夜8時過ぎに家を出た。東予港からフェリーに乗るためである。ウィークデイにつき乗客はまばら。それにしても私が京阪神に向かう時は、必ず船を利用する。陸路でバスや車の座席に座ることもなく、JRの座席に座って行くこともなく、航空機の座席に座ることもない。乗船すると真っ先にタオルを肩に掛け風呂に直行する。フェリーのお風呂は最高に気分がよい。サウナありジェット、バブル湯もある。浴槽の窓からの眺めは、漆黒の窓の向こうに街並みの光が目に入ってくる。火照った身体を甲板で夜風に当てて冷やし、薄い頭の髪が乾く頃、船室でゴロゴロ寝そべってエンジンの軽い振動音を感じながら本を読むことを得意とする。邪魔をされない時間帯、一人気ままな自分の時間である。何時の間にか消灯の時間になると寝入ってしまう。
 今回の目的は、毎年恒例の年に一度の墓参りである。早速奈良・西大寺で乗り換えて西ノ京で下りる。近鉄西ノ京駅の目の前に、鑑真上人の唐招提寺を北側に南隣に薬師寺がその塔を見せてくれる。朝日の中、グングン気温も上がっていく。タクシーを拾うこともなく古都の中のお散歩、サンマの母校・奈良商業の庭の紅葉もきれいに紅葉していた。グニョグニョした狭い道路をウロウロしながらお寺の境内に納めている叔父と叔母のお墓に詣でる。墓石に水を掛け線香に火をつけて合掌。どうも気になっているのである。生前随分とお世話になり可愛がってもらっていた人であったから・・・という理由での墓参り。
 歴史の重みを感じることの中で最も大きいものは何か・・・
 平城京遷都1300年、奈良の都は、昔の日本の首都であったこと。ここで数え切れない諍いや笑い声が、街じゅうに溢れ、同じ量の泣き叫ぶ声や哀しみ慈しみを覚えていただろう・・・と容易に想像できる重さか。