年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

滑走路

2018-10-28 00:00:00 | Weblog
 2週間ごとに来る移動図書館バス

  移動図書館バスを探してもなかった萩原慎一郎さんのこの本、本屋を3軒回ってやっと見つけた。

 気になったことの一つに表紙がある。滑走路の表題の絵のこと。最も気なるのはどの空港の滑走路にもついてる標、黒いタイヤの跡。

 
 歌を通して作者が叫びたいのは自由に翼を持って飛びたいことではなかったか
 でも飛び立つ離陸時のタイヤの跡が見つからないことは、どこで飛び立ったのかわからないが着地地点だけはよく分かること。

いつくたびに紙片に書きつける言葉よ羽化の直前であれ

コピー用紙補充しながらこのままで終わるわけにはいかぬ人生

非正規という受け入れがたき現状を受け入れながら生きているのだ

作業室にてふたりなり 仕事とは関係のない話がしたい

夜明けとはぼくにとっては残酷だ 朝になったら下っ端だから

抑圧されたままでいるなよ ぼくたちは三十一文字で鳥になるのだ

非正規の友よ、負けるな ぼくはただ書類の整理ばかりしている

癒えることなきその傷が癒えるまで癒えるその日を信じて生きよ

消しゴムが丸くなるごと苦労してきっと優しくなってゆくのだ

きみのため用意されたる滑走路きみは翼を手にすればいい




 離陸時よりも気にかかることに自分は、・・・どこに着陸すればいいんだろうか、どの場所に降りる、あるいはどこに降りれば安心できるんだろうか・・のこと。着陸する場所にはきっとその跡が付いてると思う。

 しかし萩原さんのこのような歌…誰かのにおいがする・・・山頭火か尾崎放哉か

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