年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

今夜の月は真ぁるい

2013-11-18 21:27:35 | Weblog
 松リハを6時過ぎに出ると東の低い夜空にまん丸のお月さんが雲の間に出ていた。そういえば秋から冬にかけて星がきれいに見えることを忘れておった。見つけにくい秋の大四辺形も見つけることはなかった。でも冬の大三角はいつも見ておきたいと思う。ベテルギウス(オリオン座)、シリウス(おおいぬ座)、プロキオン(こいぬ座)はキラキラと輝やくトライアングルになっている。この何ヶ月か夜、顔を上げるゆとりがなかったことに気がついた。今月下旬からアイソン彗星が肉眼ではっきり見えるとニュースあり。夜空を見上げるこころのスペースを取り戻したいと思う。

 帆船ビクトリアの定期購読者につき本屋に立ち寄る。先日の日曜日に本屋さんから電話があったばかり、忘れておった。ついでに店内をぐるっとまわり、頭の中でリストアップしている本が出ているか見て回るも今日もなし。新刊本のコーナーに高く平積みされていた本があった。元大王製紙会長井原意高著「熔ける」。大王製紙の創業家3代目にあたる。何億もの私的不正借入により逮捕されたニュースがあったのはいつだったろう。
 懺悔録である。自分はこの手の本は買うより立ち読み派。ざ~ッと読んで最後に一番書きたかったのは何か、を探すことになる。で、最後のページに、一番信用できないのは自分自身である…と書かれてあったところに目が留まる。そして帯紙に同じように服役経験があり、推薦人としてホリエモンの言葉が付いている。
「失敗しない人間などいない。 人生は何度だってやり直せる。今はどん底にいる気分であろう井川さんが、これから何を学び、出所後どんな活躍をされるのか、 今から楽しみにしている。」、と。

 今日の私の相談相手は数十億の話ではない。ハラペコお腹を満たすために再三スーパーでパンや食品を盗り逮捕された青年である。彼の話を聴く。自分を理解してくれる家族や友人も会社の同僚や上司もいない。だから相談する人もいない。会社を辞めたのは、仕事のミスがあり上司から殴られたのをきっかけに会社を無断欠勤し、そのまま辞めた。収入がなくなり、そして・・・。出所後の彼の就労についての相談が続く。
 カジノにのめり込み、総額106億8000万円という巨大な金額が、『熔ける』(溶ではなく熔ける=熔鉱炉で融解する事)ことを犯した元会長は、自社関連会社からの借入金により、会社法違反の特別背任罪で逮捕され、懲役4年の実刑判決を受け、現在は喜連川社会復帰促進センターで服役中とか。この本の印税はすべて社会福祉事業に全額寄付するとか。
 どうなんだろう、お金をいくら寄付したところで、一度熔解した自分を容造る鋳型はあるんだろうか・・・





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