年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

空蝉

2008-07-19 22:20:46 | Weblog
 朝のラジオ、ラジオ体操の前の時間、妻が独り言をつぶやきながら懸命に聞き入っている様子。何を言っているのか、聞こうとすると、シッと口元に指を当てて私に黙っててくれとサインを送っている。後でラジオが何を言ってたのかを聞いた。介護の現場の話であった。役所に出す書類が多すぎる、賃金が低いので若い人がすぐ辞める、夫婦二人で介護の仕事をしても収入は一人前くらい、若い人は悲鳴を上げている。家賃の安い市営住宅に入居したい希望者が増えている。もちろん子供なぞ作れる余裕はない。夢がなくすぐ辞めるので職業能力が育たない。一方で介護職につく看護士との賃金格差が激しすぎる。介護職はボランティア精神に頼っているのが現状である、等々、日ごろよく聞く話と同じことをラジオが言っていたとのこと。
 源氏物語の空蝉は、伊予の介(愛媛県)の国守の次官に後妻として嫁いだ女性の寝屋に光源氏が入ったところ、居たのは継娘1人、薄い羽衣一枚残して本人はいなかった、艶っぽい空蝉の段の話。蝉の脱殻を見つけて思い出した。それにしてもミ~ンミ~ンの油蝉の声が聞こえてこない。ジャージャージャーのクマゼミばかり。