年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

鍛える

2005-07-19 00:00:00 | Weblog


2005/7/19 (Tue) 鍛える

 今日も蒸し暑い1日。このところ大江健三郎さんの「『自分の木』の下で」文庫本を読み返している。第1章の「なぜ学校にかなければならないか」から始まる。大江作品は内容はもちろんそれ以上にいいなぁと思うのは文章を丁寧に何度も何度も削りながら作っているので文章がすっきりしていることである。すばらしく無駄がない文章だと思う。大江さんが随筆に書いてあることに,「文章を何度も何度も読み返し削り付け加えまた削り付け加えしながらあたかも鍛冶屋のごとく文章を鍛えていくことが運動選手の日常の練習とまったく同じで即ち自分を鍛えていくことにつながる」という文を見つけたとき私は思わず立ち止まった覚えがある。就職活動期の持ち物である自己PRやら志望動機の書き方なぞはまさしくこれではないかと思う。今,夏の高校野球真っ盛り,選手がノックで鍛え上げられたことと同じように文章を見つめ書き直すことが自分を鍛え上げていくことと似ている・・・と大江さんは言っている。・・・それにしても私のこの文章は鍛えられていない文章だと反省。