玉依姫 様(一四二)
前項(一四一)で、【柱を立てて神を迎える】と述べましたが、この祭祀形態は世界中にあります。ヨーロッパでは五月になると、うら若き乙女らがきれいな民族衣装を身にまとい【五月の柱・メイポール】の周りで楽しそうにダンスを踊ります。
ネパールにはクマリの乗る山車がありますが、これとは別に十五-二〇メートルはあろうかと思われる巨大な柱が立てられます。タージマハール、アンコールワット、トルコのアヤソフィアなどは四隅に尖塔を立てる建築様式ですが、基本形は長野県で行われる【御柱】もおなじです。カナダから北アメリカに立てられるインディアンのトーテム・ポールも祭祀の原形を受け継いでいます。
エジプトのオベリスクはすでに述べましたね。アメリカ映画を見ていると、ホワイトハウスの後ろに、オベリスクが見られることがありますが、これはメモリアル・ポールで、エジプト起源のものではありません。しかし戦没兵士の慰霊のために立てられていることを考えると、エジプトの思想はアメリカはそのまま受け入れているといえそうです。
この柱を立てて神を迎えるのが山車の原点になると考ええます。
前項(一四一)で、【柱を立てて神を迎える】と述べましたが、この祭祀形態は世界中にあります。ヨーロッパでは五月になると、うら若き乙女らがきれいな民族衣装を身にまとい【五月の柱・メイポール】の周りで楽しそうにダンスを踊ります。
ネパールにはクマリの乗る山車がありますが、これとは別に十五-二〇メートルはあろうかと思われる巨大な柱が立てられます。タージマハール、アンコールワット、トルコのアヤソフィアなどは四隅に尖塔を立てる建築様式ですが、基本形は長野県で行われる【御柱】もおなじです。カナダから北アメリカに立てられるインディアンのトーテム・ポールも祭祀の原形を受け継いでいます。
エジプトのオベリスクはすでに述べましたね。アメリカ映画を見ていると、ホワイトハウスの後ろに、オベリスクが見られることがありますが、これはメモリアル・ポールで、エジプト起源のものではありません。しかし戦没兵士の慰霊のために立てられていることを考えると、エジプトの思想はアメリカはそのまま受け入れているといえそうです。
この柱を立てて神を迎えるのが山車の原点になると考ええます。