30018 銅鏡
古代につくられた銅鏡は、中国を起源とする。銅を主原料とし、他の金属の混合がある。おもに錫との合金が多く、その混合率により白銅鏡とよばれるものまである。
その出土状況から分布域は中国、朝鮮、日本。古代エジプトにも出土例がある。
形は円形が主で、表面は磨いて鏡とし、裏面には同心円で囲まれた四、五、六、八などに区切られた内室に、多様の複雑な文様が鋳造されるものが多い、その鋳造文により多様の名称がある。中心部に紐があり、紐を通す穴がある。
上記は銅鏡の共通点であるが、作られた時代、目的、地理等により、大小がある。
次の四通りに大別できる。
1 舶載鏡。
中国、朝鮮などの外国から渡来したもの。
2 □(=ほう。文字なし。にんべんに方)製鏡。
外国で作られたものをまねて(模倣)し、日本でつくられたもの。倣製鏡といってもよかろう。
3 同□(=はん。文字なし。)
外国製にならい日本において同じ鋳型から鋳造したもの。同じ範疇の意から同範鏡といってもいいだろう。
4 和鏡。
文字通り日本で作られたもの。
鏡の作られた目的は、祭祀、種族の権威と象徴、婦人の化粧のためなどが考えられる。
弥生時代、銅鐸文化は中部、畿内、中国と、銅矛(鉾)、銅戈文化は九州とおおむね分布が独立していることを述べた。「銅鏡・銅鐸文化」といい、「銅鏡・銅矛、銅戈文化」という言葉をきかない。
しかし、銅鏡は、銅鐸と、銅矛、銅戈文化の双方に共通し普遍的である。寡聞だがこれに論及した例を知らない。
銅鏡の多くは古墳から出土する。銅鏡は神社に祀るご神体となっている例が多いことと相俟って、同じ鏡が出土する地方は古代におなじ祖先をもつ同盟国だったと言う推理はなりたたないだろうか。
古代につくられた銅鏡は、中国を起源とする。銅を主原料とし、他の金属の混合がある。おもに錫との合金が多く、その混合率により白銅鏡とよばれるものまである。
その出土状況から分布域は中国、朝鮮、日本。古代エジプトにも出土例がある。
形は円形が主で、表面は磨いて鏡とし、裏面には同心円で囲まれた四、五、六、八などに区切られた内室に、多様の複雑な文様が鋳造されるものが多い、その鋳造文により多様の名称がある。中心部に紐があり、紐を通す穴がある。
上記は銅鏡の共通点であるが、作られた時代、目的、地理等により、大小がある。
次の四通りに大別できる。
1 舶載鏡。
中国、朝鮮などの外国から渡来したもの。
2 □(=ほう。文字なし。にんべんに方)製鏡。
外国で作られたものをまねて(模倣)し、日本でつくられたもの。倣製鏡といってもよかろう。
3 同□(=はん。文字なし。)
外国製にならい日本において同じ鋳型から鋳造したもの。同じ範疇の意から同範鏡といってもいいだろう。
4 和鏡。
文字通り日本で作られたもの。
鏡の作られた目的は、祭祀、種族の権威と象徴、婦人の化粧のためなどが考えられる。
弥生時代、銅鐸文化は中部、畿内、中国と、銅矛(鉾)、銅戈文化は九州とおおむね分布が独立していることを述べた。「銅鏡・銅鐸文化」といい、「銅鏡・銅矛、銅戈文化」という言葉をきかない。
しかし、銅鏡は、銅鐸と、銅矛、銅戈文化の双方に共通し普遍的である。寡聞だがこれに論及した例を知らない。
銅鏡の多くは古墳から出土する。銅鏡は神社に祀るご神体となっている例が多いことと相俟って、同じ鏡が出土する地方は古代におなじ祖先をもつ同盟国だったと言う推理はなりたたないだろうか。