行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ゲンノショウコとウド

2022-12-12 20:00:31 | 花,植物
10月下旬の山道に
いろいろなステージのゲンノショウコの果実がありました。


ゲンノショウコはフウロソウ属の多年草、
夏から秋の初め、紅紫色または白色の小さな花を咲かせます。
山道の草むらに、そのゲンノショウコにたくさんの果実ができていました。
その中から、まずは青い果実を。


ゲンノショウコ、
一つの茎に花が2つつくようで、どれも果実が一対となりできていました。
左側の黒褐色は熟した果実、
右側の紅褐色はまだ半熟の果実のようです。


この対は、左側は熟した果実、
右側は裂けて種実を飛ばした後の果実です。


果実は熟すと皮が下から5つに裂開して反り返り、
反動で中から5個の種子を1つずつ弾き飛ばします。
5つの裂片は蒴果の先端だけがついていて、下方は外側に巻き上がります。
この種子を飛ばした後の果実の形が神輿の屋根のように見えることから、
ミコシグサ(神輿草)の名があるゲンノショウコです。


5裂した果実を上からも一枚。
紅色の萼片と重なり、美しい造形です。


同じ山道にウドがありました。
夏の終わりから秋の花、
花も終わりに近く、両性花序の子房が膨らみ果実ができ始めています。


ウドはウコギ科タラノキ属の大型の多年草、
山野に自生するほか、山菜として栽培も行われています。
直径3 mmほどの球状の液果は秋に黒紫色に熟し、
一つの液果の中に3~ 5個の種子ができます。
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