北朝鮮が核を簡単に放棄するとは最初から思っていなかった。今のままだと、ミサイルだって隠し持っているとしか思えない。トランプ大統領が金正恩を誘い出して話し合ったというが、一体何を話し合ったのだろうか。北朝鮮がアメリカの言うことを聞いたら、アメリカの資本が入っている何処かの国の企業が投資をしてあげる、とか何とか云ったのではないか。どうせビジネスの話しか出来ないのだから、最後は金儲けに決まっている。
北朝鮮にとって核とミサイルは宝物である。密貿易でせしめた大金をつぎ込んで核とミサイルを開発し、アメリカを脅して何とか国際社会に踊出ようとしていたのである。トランプ大統領は騙せる、と考えた金正恩は巧みに誘い出し、会談にこぎつけた。世界から注目を浴びることで中間選挙に大いに役立つと見たトランプ大統領はまんまと乗ってきたのだ。北朝鮮は最初から核とミサイルを放棄することなど考えていない。
核とミサイルを話題にあげ、餌を出せばトランプ大統領は必ず乗ってくるだろうと踏んでいた。アメリカと北朝鮮の戦いは、現時点では北朝鮮の勝利である。トランプ大統領は中間選挙のための点数は多少稼いだかもしれないが、アメリカにとっては大きなマイナス点が残るだろう。政治家と企業経営者の戦いは政治家に軍配が上がった。幾ら大金を稼いだ企業経営者でも政治家の騙し手には敵わなかった。読みが甘すぎたといえるだろう。
問題は今後の進み方である。北朝鮮は、核とミサイルを保存しながらアメリカに迫っている。北朝鮮は休戦協定を平和条約にすることを条件に出してきた。これを勝ち取ればいよいよ韓国をどのように併合するかである。今の韓国大統領は顔が完全に北を向いている。アメリカには完全に背を向けているのである。この状況からアメリカがどのような手を使っていくのだろうか。若しも、西側から韓国を失えば、東アジアの安全保障の形が変わってしまう。
朝鮮海峡が東西の分岐点になる。日本が朝鮮半島と対峙することになる。韓国が北朝鮮に併合されれば、中国、ロシアは朝鮮半島に強い力を示すだろう。日本の最前線化が進めば、東アジアの緊張感は日本が背負うことになる。日本の防衛をどうするのか、という事が大きくなる。在韓米軍は引き払うことになるだろう。日米が益々協力体制に持って行かなければならなくなる。日本が最重要拠点化になると、今よりももっと緊張感が高まるだろう。
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