今、世界ではトランプ大統領発言や行動に対する抵抗が高まっている。何故なのか。それは今までの世界の秩序に対して反抗し続けているからだ。それが正しければ何にも問題は起きない。ところがトランプ大統領はアメリカン・ファーストという考え方が先行しているからだ。国際社会では、一つの国だけでなく複数の国がお互いに協力し合って生きていくことに力を注いでいる。トランプ大統領は世界の動きと全く反対の方向に向いているからだ。
それではトランプ大統領の評価はどうなのか。これが不思議なことに非常に評価が高いのである。アメリカ国民の40%以上の人が支持しているといわれている。国内向けではトランプ大統領の評価が意外と高いのだ。アメリカの貿易赤字が膨大になっている、ということを理由に、世界各国でアメリカと取引をしている国に対して、2国間の協定を持ち掛けてきたのだ。貿易協定は多国間の協定が普通だったのだが、トランプ大統領は2国間の協定に拘っている。
特に中国との貿易関係では、貿易赤字が最も大きいためにアメリカへの輸出品に対して貿易関税をかけることにした。中国にとっては極めて厳しい条件を付けられたわけだ。中国は対応措置としてアメリカからの物品に対して関税をかけることとした。トランプ大統領は、第一次だけでなく第二次の措置を行った。要は貿易戦争の始まりだった。これが貿易戦争だけで終わればいいのだが、様々なことに関して対抗することになってきた。
アメリカが民族主義的な考えを押し通せば、世界の貿易は縮小につながっていく。それが世界的になってくれば、世界経済は成長を止めることに繋がる。世界が不況に進んでいく道を作ってしまいかねない。トランプ大統領はあくまでも自国が繁栄をすればいい、という単純な考えで進められているのである。それは中間選挙のためだけの考えであって、世界経済がどうなるか、などということは考えていない。
トランプ大統領にとって中間選挙は最も重要な選挙なのだ。この選挙の結果によっては次の大統領選挙で勝利を勝ち取ることができるかどうか、なのだ。選挙に勝つためには世界経済など関係ない、ということだ。しかし、中間選挙で負ければ次の大統領には選ばれないかもしれない。国内でトランプ大統領の支持者が多くいる、という背景には選挙のための行動なのである。そこには世界経済などは全く関係ないのである。恐ろしいことだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます