一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

中国よ、プロジェクトXを見ろ

2011-08-02 05:47:17 | 日記
日本のような狭い国土の国が、技術開発に賭けた情熱と努力を「プロジェクトX」で充分に表現されているはず。他人が造った技術を盗んで、自国が開発したといっている国とは、その基本姿勢が異なる。プロジェクトに取り組む基本姿勢が欠けているから、他人の技術を盗んでも何とも思わないのである。
プロジェクトXには、様々な技術開発を通して、その困難だったことが表現されている。新幹線の技術開発もその内の一つである。戦前、日本は、アジア大陸で「アジア号」と云う蒸気機関車を高速で走らせることに成功した。この技術も、当時としては高度な技術開発をしていたものである。敗戦後、大陸を失った日本は、東京オリンピックを契機に、新幹線開発に乗り出した。ヨーロッパでも同じような構想をもっていたかもしれないが、日本は在来線の線路の幅が狭いために高速で走らせることは困難だった。新幹線は標準軌道を備えた高速鉄道になる。新幹線構想は、日本の技術の賜物でもある。
他国の技術を真似するのではなく、日本の国土にあったものを新規に開発をする、と云う基本姿勢を貫いた。単純に「無事故」といっているが、中国のように他国の技術をそのまま真似をして取り入れたものではない。運行システムも独自に開発したものである。車両の製造、線路や建物などの施設、勿論信号システムも独自に開発したものだ。あらゆる情報機器をたくみに取り入れた日本のシステムは、世界を股に賭けるだけの実力を身につけているのである。新幹線開発プロジェクトは、即席のものではない。思い付きではない。技術の集合体なのである。人間の心理をも取り入れたものである。
中国には、技術開発に対する基本姿勢が欠けている。外面が良ければそれで良し、とする考えがある。高速鉄道を走らせる、と云う基本姿勢が欠けているから、事故が起きてしまう、事故処理を間違ってしまう、原因追及を怠ってしまう、ということになる。問題は、事故が起きないようにするには何をしなければならないか、である。他国の技術を取り入れるのは、それ自体問題があるわけではない。異なるシステムを統合して使用するのも問題があるわけではない。何が問題なのか。異なるシステムの統合は、簡単な用で極めて難しい。日本でも、複数の大銀行が合併して、そのシステムも統合したが、うまく起動しなかった。銀行システムでも簡単にはいかなかったのだから、列車の運行システムはもっと難しいはずだ。少なくとも、ミニモデルを造ってテストをしなかった、と云うことに問題がある。余りにも簡単に片付けてしまったことに失敗の原因がある。
中国の高速鉄道は、今後も事故の危険を潜んで走らせている。何時事故が起きてもおかしくはない。全線を止めて再度調べることをしないと、次ぎの事故はもっと大きくなってしまうかもしれない。大事故を未然に防ぐことをしないと怖い。
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