一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

機密漏えいと暴露の1年

2010-12-23 06:22:01 | 日記
今年は一年を通して機密漏えいと暴露の年になってしまった。昔から情報員と云う名前のものが存在していたが、最近はスパイと云う方が多くなった。戦前ではゾルゲと云うロシアのスパイが戦争を左右するほどの働きをした。戦後は東西冷戦の最中、アメリカとソ連が競ってスパイを送り込んでいた。イギリスのジェームス・ボンド主演の映画はお蔭で大ヒットした。
人間の生きている限り、機密は存在する。企業でも、団体でも、国でも、民族でも、総て機密と云うものを無くすことはできない。組織の中で、しかもある特定の人しか知り得ない情報は、他の組織にとってはどうしても欲しい場合がある。その情報が組織を左右するほど重要な場合は、相手の組織にスパイを送り込んでも欲しいのである。
機密を知っている人間にとっては、それを若し暴露すれば、其の組織の存在が失われるかもしれない恐れがある。そんな情報を暴露してしまう、と云う行為を何故行なうのか。そこには信念とお金が必ず存在する。機密を暴露することが世界を変えてしまう、そんなことを考えないのだろうか。ヒーローになることもあれば売国奴扱いをされることもある。
企業では、機密事項はほんの数人しか知ることが出来ない仕組みを作っている。しかし、この情報が何かの拍子に漏れてしまうことがたまたま起きることがある。話の中に潜んでいる言葉からである。これから忘年会や新年会では企業のトップがどこかの会合に出かけて話をする機会が増えてくる。そんな話の中にも企業秘密が時々含んでいるという。これは暴露ではないが機密漏えいと全く同じものになる。
機密漏えいはどうしたら防ぐことが出来るのか。これは最も難しいことである。誰とも話さない、部屋に閉じこもる、そんなことをしていれば確かに機密漏えいにはならないが、活動はストップしてしまう。企業でも国でも同じである。
機密を造らなければ一番いいと思うのだが、企業や国にとっては無理な話だ。外交機密などは、特に必要になる。国と国との話し合いの中で、プロセスを全部暴露したら、国民は驚きの連続であろう。本音と建前があるのは当然のことである。しかし、国をマイナス方向に持って行った外交機密があるとしたら、それは売国奴となる。国を、国民を売った行為は売国奴そのものである。
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