『「南シナ海緊張高まれば致命的紛争」ASEAN』と言う記事から、今後を見てみる。今のところ、中国は一歩も引かないどころか、ますます埋立地を軍事化にする勢いだ。この埋立地を軍事強化すれば、当然嘗てのキューバ危機のような事態に発展するだろう。アメリカが見て見ぬ振りをしてきた付けが今表面化した。オバマ政権の最大の汚点である。次のアメリカ
大統領選挙までに果たして何も起きないかと言うと、そのようなことは考えられない。
まず中国軍部が、埋立地の周辺を今まで以上に艦船の配備を行うだろうし、海上での臨検も行われるだろう。航空機に対しては識別圏を設定して、この空域に入らないように警告をするだろう。習近平は「軍事には使用しない」とウソを並べてきたが、中国軍幹部が「軍事に使用する」と公言したから間違いなく軍事目的だったことが解った。最初から軍事目的に埋め立て工事をしていた、という事だ。何時もの通りウソをついていたのだ。中国がウソをつくのは今始まったことではない。
埋め立てがほぼ完了して、軍事基地化が始まる、という事は軍備を整える必要がある。まず、高射砲、レーダー、ミサイル、など手身近なものを揃えることになる。滑走路があるし、港湾もあるし、どのような方法でも軍事物資を運びこむことは可能だ。長距離ミサイルは会場からしか運び込めないが、中距離、短距離ミサイルは軍用輸送機からでも運び込むことは出来る。レーダーは最新鋭のものになるだろう。滑走路の長さはどのくらいか解らないが、戦闘機の離着陸は可能なのではないか。
この場所に軍事基地が設置できる意味は大きい。長距離ミサイルが設置されれば、オーストラリア、ニュージーランド、インド、中近東まで簡単に射程距離に入れることが出来る。中国本土から飛ばすよりも簡単なのではないか。一大軍事基地が完成すると、アメリカとしてはどのような作戦を取ることになるのか。今までは、この海域をアメリカの軍艦が自由に航行していたものが今後は簡単ではなくなる。作戦上の変更を余儀なくされるだろう。この埋立地をどこかの国が攻め落とすことが出来ればいいのだが、