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カクレマショウ

やっぴBLOG

火を熾す

2006-10-02 | ■Θ..Θψ
小さい頃からたき火が大好きでした。たき火においては、「マッチ1本でどれだけ火を熾(おこ)せるか」がとても重要だと思います。

枯れ木や落ち葉を集めて、小さな円錐状に組み上げ、焚き付けの新聞紙をくしゃくしゃに丸めて中に突っ込んでたき火の準備は完了です。焼肉用の炭を熾すわけじゃないので、着火剤などはもちろん使用不可。マッチ1本を取り出して、注意深く新聞紙に火を点けます。

新聞紙から木に火が移って、オレンジ色の炎が出てきます。あとは、炎を小さくしないように、枯れ木や枯れ草を適宜放り込んでいきます。杉の枯れ枝や松ぼっくりなんかは、適度に油脂を含んでいるのでよく燃えます。

火が弱くなったら、風を吹き込んでやります。うちわがあればラクですが、できれば自分の息で。火はいったん消えてしまうと元には戻りません。命を吹き込んでやるのです。酸素の力を得て、真っ赤な燃えさしから再び炎がぽっと上がってくるのは、何度見ても不思議な現象だなと思います。だから「マッチ1本」が大切なのです。小さな火ダネを自分力できちんと守っていくこと…。

人は何のためにたき火をするのでしょうか。私にとっては、火を見るため、としか言いようがありません。燃えて灰になっていくのをじっと見ているのが好きです。暗闇の中に火の粉が跳ね上がり、木がパチパチとはぜる音だけが響く。この光景だけは、何万年も変わっていないのだ、と思う。

ところで、たき火の後始末は大切です。燃え尽きた灰がそのままになっているのはとても醜い。きちんと穴を掘って埋めて、燃やした木を土に返してあげるのが、自然に対する礼儀です。

 

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