何年か前に米国に行った時、東海岸のとあるハイスクールの寮の一室に友人と二人で泊まったことがありました。夜、部屋でくつろいでいると、廊下で寮生たちが話している声が聞こえます。英語の聞き取りには全く自信がない私にも、“jap”という言葉が彼らの会話の端々にはさみこまれるのが聞こえてきました。この部屋に今日“jap”が泊まっているんだ…といったようなことを噂しているんだな、と直感しました。何となく歓迎さ . . . 本文を読む
アエラ臨時増刊「AERA in FOLK」を読む。
中津川フォークジャンボリーの顛末を記録した「真説'71フォークジャンボリー」、還暦を迎える今年の9月につま恋で8時間のコンサートを予定している吉田拓郎が改めて人生を語る「吉田拓郎すべてを語る」、昨年4月に急逝した高田渡について親友・中川五郎が明かす「高田渡の肖像」、フォークを語らせたらこの人しかいない「坂崎幸之助が選ぶ 決定版!名盤と名ギター」 . . . 本文を読む
近年の産業・雇用状況の悪化を社会的な背景として、「キャリアアップ」という言葉が聞かれるようになってきています。ニートやフリーターの増大、「団塊の世代」の多くが定年を迎える「2007年問題」、終身雇用制の崩壊といった社会現象がさらにキャリアアップの動きに拍車をかけているようです。要するに、自らの仕事選び、職業選択、ひいては自分の人生設計を今一度見直そうというわけです。
そして、大人になってからキャ . . . 本文を読む
学校の校長先生の大切な仕事の一つに、「挨拶」とか「式辞」があります。入学式や卒業式となると全校生徒の前だけでなく、保護者や来賓など外部の人をも前にして、何かしら話をしなければなりません。非常に大きなプレッシャーなのではないかと推測します。
「式辞」となると、ある程度「改まった形」も必要ですし、責任上ヘタなことは言えないし、結局は予め用意してある原稿を読み上げるだけの校長先生が多いようです。それは . . . 本文を読む
中国には、想像を絶するような自然の景観が数多く見られますが、今夜NHKスペシャルで放映された「天坑」にもびっくりさせられました。
中国南部のカルスト地帯、山の中腹や頂上付近に、巨大な穴がぽっかりあいています。その数20以上。大きいものは直径600mにもなる巨大な穴。穴の周囲はほぼ垂直に切り立った石灰岩質の白い絶壁。まるで神が気まぐれにドリルで大地にうがったようにも見えます。実際、中国では、「神が . . . 本文を読む
本屋で平積みされていて、タイトルにちょっと惹かれて読んでみました。
世の中の常識や習慣や定説─要するに「正しい」と思われていること─は、全部ただの「仮説」に過ぎず、覆されることが往々にしてあるし、歴史を振り返ってみても実際に仮説が覆されてきた例は数多い、ということをとてもわかりやすく説いてくれる本です。中学生が読んでも理解できるでしょう。というより、中学生、高校生にこそ、読んでもらいたい本です。 . . . 本文を読む
第二部 コゼット
第八編 墓地は与えられるものを受納す(岩波文庫第2巻p.273~p.364)その3
それから一時間の後、まっくらな夜の中を、二人の男と一人の子供とが、ピクプュス小路の六十二番地に現われた。年取った方の男が槌を取り上げて、呼鐘をたたいた。
その三人は、フォーシュルヴァンとジャン・ヴァルジャンとコゼットであった。
棺の中から無事「生き返る」ことができたジャンは、フォーシュルヴァン . . . 本文を読む
第二部 コゼット
第八編 墓地は与えられるものを受納す(岩波文庫第2巻p.273~p.364)その2
フォーシュルヴァンとジャンは、ジャンを棺の中に入れて修道院の外に出る策略について話し合います。棺を置く部屋に続く小さな物置きにジャンは前の晩から隠れている。その部屋にはフォーシュルヴァン以外は誰も入ってこない。棺を閉じて、最後に釘を打つのはフォーシュルヴァンの役目。きっかりしまらないように釘を . . . 本文を読む
「人づくり」っていったい何だろう?
最近あちこちで耳にします。自治体、企業、学校。それぞれに目指すところは違うのかもしれませんが、考えてみれば「傲慢」な言葉でもあります。社会教育は「人育て」だと思うのですが、「人をつくる」とは...?
新しい職場の1日目。のっけから重い課題が。 . . . 本文を読む
第二部 コゼット
第八編 墓地は与えられるものを受納す(岩波文庫第2巻p.273~p.364)その1
明日からまた新しい年度が始まります。異動があって、別の部署で仕事をすることになったので少し緊張気味ですが、あまり構えず、自然体でやっていけたらいいなと思っています。
久しぶりに『レ・ミゼラブル』をひもときます。
ジャヴェルに追われて小路に追い込まれたジャン・ヴァルジャンは、超人的な腕力でコゼ . . . 本文を読む
パリーグに続いて、セリーグも開幕。甲子園ではセンバツ。WBCで盛り上がった野球熱も一段とヒートアップといったところでしょうか。
しかし、今更ですが、「近鉄バッファローズ」がいないパリーグはいまだに淋しい。慣れろ、という方が無理です。図らずも「バファローズ」の名称を継承することになったオリックスには、中村ノリも北川も水口もいるのだけれど、彼らが近鉄のユニフォームを着ていないことに、まだまだ違和感を . . . 本文を読む