盛岡駅前にある「東家」という店で、わんこそばを楽しみました。この店は今回2回目ですが、従業員教育が大変よくされているらしく、応対が実にさわやかな店です。
「わんこそば」を知らない方のために、どんなものかを簡単に紹介すると、「わんこそば」は、食べ物であるそばそのものというより、その「食べ方」に大きな特徴があります。
「一人では食べられない」のがわんこそばの最大の特徴かもしれません。より正確に言うと、食べる人は何人いてもいいのですが、食べる人の傍らに、必ず「給仕」の人(たいていは女性)がいなければ成り立たない食べ物だということです。
つまり、食べる人はふつうのそばを食べるように、そばの入ったお椀と箸を手に持ちますが、そのお椀に、「お代わり」のそばが、給仕さんによって頼んでもいないのに放り込まれるのです。そして、「お代わりを何杯食べたか」が「記録」となります(その店では食べた杯数を記入した証明書を全員に発行してくれます)。
店でもらったチラシを参考にしながら、わんこそばに関する蘊蓄を紹介したいと思います。わんこそばのルーツは、岩手県と青森県にまたがる南部地方(=旧南部藩)に古くから伝わる「そば振る舞い」にあるようです。田植えや稲刈り、祭りや婚礼などの宴会の席で、最後の締めとして、「お立ちそば」として必ずそばが振る舞われるのですが、一度にゆであげることができるそばの量はせいぜい10人前です。
そこで、全員に公平にそばが行き渡るように、10人前のそばを参加者の人数で割って(仮に30人なら30個のお椀に分けて)供する。そしてその間に次のそばをゆでてお代わりを勧めるという方法が採られていました。こうすることによって、全員がゆでたてのおいしいそばを堪能できるというわけです。
私の故郷でもある南部地方では、そばを「はっと」と呼んでいました。かつてそばは贅沢な食べ物とされ、庶民はせいぜいそばの実を煮たり、そば餅(そば粉を湯でかきまぜてつくった餅)にして食べたりという程度だったようです。細長く切ったそば(そば切り)は御法度、ということから「はっと」という呼び方が生まれました。
今はもちろんそばが贅沢品という時代ではありませんが、確かに、少量ずつ、つるりつるりと食べていくのが一番おいしいそばの食べ方かもしれません。わんこそばで放り込まれるお代わりそばの量は意外と少なく、まさに「一口サイズ」です。その15杯分ぐらいでふつうのかけそば1杯分にあたるとか。
今回の私の記録は110杯でしたが、かけそば7~8杯分となるととても食べられそうもありませんが、わんこそばだとなぜか腹に収まってしまう。しかもそばだから「大食い」してもほとんどもたれることがありません。わんこそばは、案外、理に適ったそばの食べ方なのかもしれませんね。
ちなみに、「わんこそば全日本選手権」という大会が毎年開催されているらしく、歴代記録を見ると、第1位は559杯だそうです! これは時間無制限の記録ですが、1997年に制限時間が15分とされてからの記録では364杯のようです。どっちにしてもアンビリーバボーな記録です。
「わんこそば」を知らない方のために、どんなものかを簡単に紹介すると、「わんこそば」は、食べ物であるそばそのものというより、その「食べ方」に大きな特徴があります。
「一人では食べられない」のがわんこそばの最大の特徴かもしれません。より正確に言うと、食べる人は何人いてもいいのですが、食べる人の傍らに、必ず「給仕」の人(たいていは女性)がいなければ成り立たない食べ物だということです。
つまり、食べる人はふつうのそばを食べるように、そばの入ったお椀と箸を手に持ちますが、そのお椀に、「お代わり」のそばが、給仕さんによって頼んでもいないのに放り込まれるのです。そして、「お代わりを何杯食べたか」が「記録」となります(その店では食べた杯数を記入した証明書を全員に発行してくれます)。
店でもらったチラシを参考にしながら、わんこそばに関する蘊蓄を紹介したいと思います。わんこそばのルーツは、岩手県と青森県にまたがる南部地方(=旧南部藩)に古くから伝わる「そば振る舞い」にあるようです。田植えや稲刈り、祭りや婚礼などの宴会の席で、最後の締めとして、「お立ちそば」として必ずそばが振る舞われるのですが、一度にゆであげることができるそばの量はせいぜい10人前です。
そこで、全員に公平にそばが行き渡るように、10人前のそばを参加者の人数で割って(仮に30人なら30個のお椀に分けて)供する。そしてその間に次のそばをゆでてお代わりを勧めるという方法が採られていました。こうすることによって、全員がゆでたてのおいしいそばを堪能できるというわけです。
私の故郷でもある南部地方では、そばを「はっと」と呼んでいました。かつてそばは贅沢な食べ物とされ、庶民はせいぜいそばの実を煮たり、そば餅(そば粉を湯でかきまぜてつくった餅)にして食べたりという程度だったようです。細長く切ったそば(そば切り)は御法度、ということから「はっと」という呼び方が生まれました。
今はもちろんそばが贅沢品という時代ではありませんが、確かに、少量ずつ、つるりつるりと食べていくのが一番おいしいそばの食べ方かもしれません。わんこそばで放り込まれるお代わりそばの量は意外と少なく、まさに「一口サイズ」です。その15杯分ぐらいでふつうのかけそば1杯分にあたるとか。
今回の私の記録は110杯でしたが、かけそば7~8杯分となるととても食べられそうもありませんが、わんこそばだとなぜか腹に収まってしまう。しかもそばだから「大食い」してもほとんどもたれることがありません。わんこそばは、案外、理に適ったそばの食べ方なのかもしれませんね。
ちなみに、「わんこそば全日本選手権」という大会が毎年開催されているらしく、歴代記録を見ると、第1位は559杯だそうです! これは時間無制限の記録ですが、1997年に制限時間が15分とされてからの記録では364杯のようです。どっちにしてもアンビリーバボーな記録です。
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