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カクレマショウ

やっぴBLOG

新幹線トンネルを歩いた

2005-10-01 | ■青森県
青森市内のある団体が企画した「東北新幹線細越トンネル踏破ウォーク」に参加してきました(仕事がらみ)。

新幹線トンネルといっても、まだ新幹線が走っていないトンネルです。東北新幹線[八戸・青森間]は、5年後の開通を目指して工事が進められていますが、その総延長の61%はトンネルなのだそうです。そのうち、八甲田トンネル(26.455km)は完成すれば、陸上トンネルとしては世界最長となります。今日歩いた「細越トンネル」は、終着駅となる新青森駅に着く直前に通過する最後のトンネルで、長さは3.01km。

午前10時30分、、小学生からお年寄りまで80人ほどの参加者が細越側(八戸側)の入り口から歩き始めました。トンネルの高さは約8m、幅は意外と狭くて9m弱。まだ線路は敷いてありませんが、新幹線がぎりぎりですれ違える程度の幅なんだろうなと思いました。トンネルの真ん中には幅1.5mぐらいの側溝が掘られていました。内部は、片側の壁に蛍光灯が等間隔で光っていますが、トンネルのコースがかすかに右カーブを描いているため、10分も歩かないうちに入り口からの光が見えなくなってしまいました。ただ、先導する軽トラックが投光器を積んでいたために、それほど「暗い」という感じはしませんでした。

途中、1,000m地点、2,000m地点でそれぞれ記念スタンプを押しながら、わいわいがやがや、あるいは黙々と歩き、1時間弱ですべての参加者が無事出口にたどり着きました。出口を出た瞬間、「ここはどこだろう?」と思いました。景色をよく見ると、見たことのある建物や道路が見えます。ちょうど三内丸山遺跡にほど近い地点でした。

まだ完全には完成していないトンネルの中を歩いてみて、鉄道を敷くというのは大変な作業だよなーとつくづく感じました。線路を敷いていけばいいわけじゃないのです。山があればトンネルを掘り、川には鉄橋を架けなければならないし、道路には踏切とか高架橋、もちろん駅舎の建築も必要です。しかも、人間の輸送の手段になるわけですから「安全」が最優先に考えなければならない。特に長いトンネルになればなおさらです。鉄道工事で最初に取りかかかるのがトンネルなのだそうです。トンネルが完成する頃になって、ようやく駅や高架橋の工事が始まる。鉄道建設は、時間とお金のかかる壮大な事業ですが、それに見合った波及効果を期待したいところです。

3kmのトンネルなんて、新幹線で通ったらほんの数分で通過してしまうのでしょうが、いつか新幹線に乗って東京方面から帰ってくる時には、このトンネルを歩いたことをきっと思い出すことでしょう。

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