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やっぴBLOG

ツボにはまる!「笑の大学」~「12人の優しい日本人」

2005-01-25 | ■映画
三谷幸喜の笑わせるツボに見事にはまってしまいました。くやしいですが、しかたありません。思い切り笑える映画です。

設定は、戦時中の日本。三谷お得意の密室劇で、警察のだだっ広い取調室を舞台として、これまで一度も「笑った」ことのない検閲官(役所広司)のもとで、喜劇作家(稲垣吾郎)が書いてきた台本の内容や表現について、認める、認めないの攻防を繰り広げます。

笑わせて笑わせて最後にホロっとさせる、というのは我が国伝統の人情劇のパターンですが、それを見事なまでになぞっているところがこの映画のエライところ。

この映画は、三谷幸喜の舞台作品を映画化したものです。彼の映画初監督作品「ラヂオの時間」もそうでしたが(舞台では「ラジオの時間」)。「笑の大学」の舞台の時の主演は、西村雅彦と近藤芳正だそうで、こちらも見たかったですね。ちなみに、もともとはラジオドラマだったそうで、その時は、三宅裕司と坂東八十助のコンビだったとか。

同様に三谷作品を映画化したものに「12人の優しい日本人」(1991)というのがあります。こちらは中原俊監督ですが、この映画、日本映画の中では私がもっとも好きな作品の一つです。「十二人の怒れる男」(1957)のパロディで、これもまた完全密室劇ですが、陪審員制度がもし日本にあったらという設定のもと、「怒れる男」とは違った日本人らしい機微が随所に表れています。タイトルの意味を、見終わってじっくり噛みしめることができる映画です。何度見ても飽きません。12人+1名の役者もすべて完璧です。

密室劇といえば、三谷作品のテレビドラマでは、「王様のレストラン」が好きでした。

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