カクレマショウ

やっぴBLOG

学校で体験するボランティア活動は「きっかけ」である。

2016-03-28 | └キャリア教育

八戸市教育委員会の平成27年度「青少年(中・高校生)の地域活動」事業の報告書(感想文集)が職場で回ってきました。中高生が地域の様々な活動にボランティアとして参加することを奨励する取組です。全部で32の行事・活動に、市内の中学校21校から延べ1,198名、高校生は14校から延べ524名が参加しています。この報告書には、そのうち、活動に「5回程度」参加した生徒の感想文が掲載されていました。

「たくさんのボランティアを通して、僕は地域の人たちとのつながりを強くすることができ、たくさんの人の支えや協力があって気持ちよく生活することができるということを知りました。」(中学校男子/公民館まつりの手伝いと、小学生に夏休みの宿題を教える活動に参加)

地域にはいろんな大人がいて、一緒に楽しんでいますよね。宿題を教えた小学生たちも、君のようなお兄ちゃんになりたいと思ってくれたはずです。体験しなければ決して得られないことを学べましたね。

「私はそれまであまりボランティアに参加するということは多くありませんでした。このボランティアも、学校で募集がかかったときに、好奇心だけで申し込みました。」(中学校女子/地域の夏祭りで水風船や焼きそばづくりに参加)

「好奇心だけで」。それでいいんじゃないかな。好奇心がすべて。好奇心がなければ何も始まらない。だからこそ、こんな↓素晴らしいことに気づけたのだと思う。「人生の中で自身に与えられた時間をどれだけ地域活動に注ぐかは各々の判断ですが、力を注いだ分だけ経験となって社会で活用することができると思いました。」

「仕事をしているうちに、楽しいという気持ちになり、ボランティアの活動時間終了後もお手伝いさせていただきました。活動が終わり、町内会の皆さんが「ありがとう」と言ってくださったときは、人のため地域のために働くことのすばらしさを感じました。」(中学校女子/ハロウィン・コスチュームづくり、地域の夏祭りで焼きそばづくりに参加)

「本当の意味」のボランティアって、その、「与えられた時間以外」にお手伝いしたことかもしれないね。ボランティアは「自ら進んでやるもの」だから。「ありがとう」の言葉がそういう気持ちにさせてくれたのかもしれない。そして、「楽しい」という気持ち、大事にしてほしいなあ。

高校生の感想文の中には、「これで3年間の活動が終わった」と書いている子もいました。でも、決して「終わり」じゃないよ。ここから「始まる」んだよ。学校で体験するボランティア活動は、「きっかけ」に過ぎません。学校で体験を通して身に付けたはずの「ボランティア精神」をベースに、本当の意味のボランティア活動は、大人になってから、社会人になってから、本格的にスタートするのです。


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