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製紙業界はどうなるか

日本製紙の郵便年賀葉書の古紙混入率違反問題で、当初日本郵政も知っていたのではないかと思った。技術的な問題だとすると、製紙営業者は出来ないことを日本郵政担当者に告げ、対応を協議したと思った。何故なら品質問題であることと、他社も同様の対応をしていたからだ。そこで日本郵政担当者が一度ぶち上げた数字を引っ込めることが出来ずなぁなぁで進んだのかと。

ところが、リサイクル用紙全体での偽装があるとのこと。これには驚いた。環境問題で林野庁がR70(古紙混入率70%)を推進し、間伐材の利用を促進し、山林の手入れを推進しようとした矢先だけに残念だ。これで数字の妥当性だけが一人歩きするであろう。

疑問は「なぜ偽装体質か」ということだ、昨年も工場の排出NOX量の誤魔化しが発覚したばかりだ。想像で言うと「王子製紙(初代)」のせいなのだろうか。製紙業界は過度の寡占(8割程度で戦後解体された:日本製紙は兄弟会社)でコンプライアンスが欠如していたのであろうか。1970年代は公害の旗艦として叩かれたはずなのだが。

政府は取引停止を示唆しているようだがそもそも古紙100%(R100)の物があるのかも怪しい。また日本製紙の社長は辞任したが王子製紙の社長は辞任しないらしい、まぁ辞任すればいいと言うものではないが。今後を見守りたい。

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