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米朝戦争は起こるか?

8/5AMのNHKの番組で「核」について解説があった。視聴者の「核の傘」の理解があまりに乏しいことに、まぁそうだろうなという感想を持った。
具体的には「核不拡散条約」に批准しないことへの非難であった。

そこで感じたのは「核の傘」「北朝鮮は核ミサイルを撃つか」ということを考えてみたい。

「核の傘」というのは「日本に核攻撃されたら代わりに米国は核攻撃を行う」ということである、日米安保(米韓安保)があるから、中国や北朝鮮が核ミサイルを日本に撃たない、領土侵犯をしないと信用に足るわけである。実際には中国は尖閣諸島を脅かし、北朝鮮はミサイルを日本のEEZに打ち込んでいる訳だが。
さらに後述するがこの約束が履行されるかは極めて怪しいのであるが。

「核不拡散条約」を批准すると上記の「核の傘」から外れて、外交環境が著しく不安定・不明瞭となる。上記で述べた「中国は尖閣諸島を脅かし、北朝鮮はミサイルを日本のEEZに打ち込む」からもう少し踏み込んでどこまでやってもいいか、両国は権益を探る行動に出る(より軍事行動を活発化させる)わけである。

その理解を無視して「非核化」を論じるのは知性的でない気がする。

 

閑話休題。枕が長い。

北朝鮮の空軍や海軍・陸軍火力は極めて貧弱だと報道されている、(国境から首都が近い韓国を除けば)侵略能力はゼロであろう。他国から先制攻撃を受けた際の防衛力としての「核ミサイル」に特化していると思われる。

仮に米国に核ミサイルを撃ったら、迎撃されるかもしれず、その報復として北朝鮮は焦土となるであろう。
故に北朝鮮から侵略を意図した先制攻撃の可能性はゼロであろう。北朝鮮の核は典型的な「抑止力」なのである。

この抑止力は政権転覆クーデターを支援する行動も含まれるであろう。金政権が転覆することが明確になればその原因であろう国家を核攻撃するということだ。
そんなことは日米韓は簡単に理解できるので、北朝鮮のクーデターを支援できない。

問題は北朝鮮でクーデターが起こり、その勝利が明確になった際、それを日米韓が支援していなくても、金北朝鮮政権が疑って核ミサイルを撃つ可能性がある。これは問題である。
米国や日本は金北朝鮮政権がクーデターで滅びて欲しいと思っているのは公然なので、(政権転覆のスパイ活動を行っても行わなくても)クーデターが成功しそうになれば核攻撃を受ける可能性があるのだ。

これはまずい、というのが現状であろう。矛盾している訳だ。米国が「北朝鮮の独立」を認めても、北朝鮮がそれを信じる可能性は著しく低い。

この矛盾を解決するには「北朝鮮の抑止力」を無効化するしか方法がない。

故に米国は北朝鮮政権を排除するために攻撃をするであろう。
(そんなことは北朝鮮は分かっているのでミサイル実験を公表しているのであろう)

米国が北朝鮮を攻撃するためには北朝鮮エリアの統治問題を中国とクリアにする必要がある。
(中国は反中国勢力との国境では常に紛争を抱えているロシア・インドとか、なので米国軍事同盟国家と国境を接しない方法を協議する必要があるだろう)

開戦はそこがクリアになったときであろう、トランプ大統領は正直者オバマ前大統領と違って、その交渉が上手くいきそうな気がする。

 

結論みたいなもの:中国と日米韓、または中韓と日米の国境問題がクリアになれば米国は北朝鮮を攻撃する。

 

 

注:日本に核を撃たれた場合に米国が核報復する可能性は高くない。日本のどこに核が落ちるかによると思うが、米国が核報復をするとその国と戦争を開始することになる。日本とその国の紛争が日米との紛争に広がり、米国は核攻撃を受ける可能性が高くなる。
東京に核が落ちたら日本は守る価値がかなり低くなり、見捨てられる可能性の方が高い。

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