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年金2千万の雑感
金融庁(審議会)の報告に盛り上がってる。このこと自体は悪いとは思わないけど、マスコミ・野党・政府の対応には不満がある。
前提を整理しよう
1)年金制度の件
麻生大臣を始め「年金制度は盤石だ」とのコメントがあったがそれは事実というか既定路線だ。年齢構成比がいびつではあるが、平均寿命まで生きれば年金を払って損をしない設計になってる、その財源は国債だけど。
野党やマスコミがこの点について心配を表明するなら勉強不足なだけだ。安倍総理が「物価スライド」との発言を揶揄する向きもあるけど、物価が上がっても年金支払額が変わらない方が悲劇であろう。年金原資を現在の年金支払額が上がっていることや、既存資産を株や外国債券で運用することでカバーできる(はず)。ここのいちゃもんは、デマレベルであろう、大手新聞社もデマを発信することは非常に残念だ。
2)年金で生活は出来ない件
そもそも国民年金は自宅自営を想定しており、死ぬまで働く前提となっていたはずだ。
で終わりなんだけど、会社勤めは厚生年金があるわけで、それだけで生活できるかということになる。結論的には現役生活レベルを維持するには厚生年金では足りない、平均すれば5万円貯蓄から切り崩しているとのこと。年金収入と貯蓄で生活スタイルが変わるのは当然であろう。マスコミがフェイクニュースで煽ったのはこの辺りであろう。
そもそも僕(50代)が20年前に先輩に聞いたのは「安心の老後には3千万円いる」ということで、現在と何も変わらない。実際僕の親も遺産を子供(僕)に残すより、生活と孫の為に金融資産を切り崩している模様。
3)マスコミと野党が、事実を捻じ曲げ、政府に事実を撤回させたこと
件の報告書は事実(生活費平均的に5万円の赤字を金融資産で取り崩している事)を述べた、それをマスコミが「2千万円貯蓄が必要」と読み替え、多くは2千万円用意できないと批判した。
カネが無いのに贅沢する人は少ないので、批判は的外れだと思ったが盛り上がり、政府も撤回した。撤回したらそれでいいの?としか思えないのだが。多分多くはそう感じていて、野党には不信感しかない。マスコミの指摘は「嘘」成分が多い上、現実的でないので国民が先送りしている懸念がある。
本来、年金制度や老後の生活をきちんと議論できれば、現役世代に有効であったはずが、、、マスコミと野党がぶちこわした。政府が「審議会報告」を握りつぶしたことで自明である。その結果参院選は与党有利のようである。
どうもリベラル・野党・マスコミの分が悪い。
僕は国民の国語力に絶望している、だから美しい言葉を吐くリベラル・マスコミが支持を得るはずだ。それでもそうなっていない。
その理由は「胡散臭い」からだと思っている。
具体的に説明しよう。
例えば年金でいえば「払った額<貰う額」であれば納得感がある。そこを過剰に「弱者救済」を述べれば「払った額>貰う額」になることを心配する、賦課方式・積立方式だとか関係ない。リベラル・野党は年金と生活保護をきちんと分けて説明できていないのである。
さらに共産党や老人が「九条」を言えば拒否感しかないであろう。中国・北朝鮮・ロシア、場合によっては韓国の振る舞いを見れば。
リベラルに不利益なのは「ポリコレ」もである。ポリコレは論理の世界でしか通用しない概念であるが、傍から見れば「馬鹿」以外の何物でもないであろう。そういえば左巻が「言葉狩り」に熱心なのが、同種のキモチワルサを感じていると思う。僕の概念でいえば「ポリコレ≒言葉狩り」で違和感は無い。
閑話休題。脱線が過ぎた。
年金だけで生活できると考えている人は事実を知らなかった人であろう。事実を知った上で今後の生活を考えるのが普通の考え方であろう、今から年金制度を改良しても現役世代には関係ないし。
この報道で「怒っている人」は報われない。マスコミはその怒りを煽ってるけど、ただそれだけ。
マスコミの曲解で「対策を考えなければ」に理解が至る人は少ないであろう、政府が悪いのだから。それでは国民は幸せになれないと思う。
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