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コピー用紙は海外から買ってきたら

地方自治体のコピー用紙は在庫が尽きたそうだ。だったら輸入すればいいじゃないか。古紙を買い負けているということは海外には古紙があるということだ。
ところが実はそう簡単ではない。多分であるが古紙100%のコピー用紙など世界に存在しないからだ、古紙を他に使えばいいものをわざわざコピー用紙という白さを求める物に使うのが無理である証左であろう。白さを追求するため薬剤の使用も多いと聞く、これでは環境に優しいのか分かったものではない。
理念先行でグリーンマークなどを無理やり作ったというのがこの偽装問題の本質ではないのか。

技術屋を批判した薄っぺらい記事(NBonline)もあるが発注側の我儘と技術陣と営業戦略の齟齬が原因ではないか。そうでないと経営トップが偽装したこと、各社が横並びで偽装した理由が無い。誤解を恐れずに言うならば発注側の我儘をメーカーが聞かされたというにつきるであろう。もちろん発注側も「そうであれば早く言えよ」ということもあるとは思うが。

想像でのべるがこの問題の根本は「こうあるべき」が独り走りした結果というしかないであろう、ちなみに缶業界はリサイクル率にはこだわるがcan to can(缶を缶へ)にはこだわっていない、缶は高品質な材料を使うのでより低品質な材料へ流せばいいという考え方だ。プラスチック業界に至っては積層が主で単一素材のリサイクルはPETボトルしかありえず、そのPETレジンも純度が低いのでより低レベルのPETボトルには再生できない。そんなのは業界の常識である、何故紙業界のみが紙→紙というのは納得できないであろう。

リンク記事では「技術屋の道徳が低下した」という都合のいいお決まりの結論を導いているがそんなに単純なわけが無い。技術屋はコストを見ながら出来ることを考える人種であって騙すことには長けていない。そこに落ち着いた理由があるはずなのだ。技術屋のレベルが下がったから偽装が面々と続いたという論調はありえないと思う。

ただし、技術屋は技術中心で暴走するので、コストを度外視した「リサイクル100%はできる」と宣言し、経営がそれを阻止したということは考えられる。その場合、先の記事は真逆になる。あの記事は技術屋という人種の最も遠い人種が書いた記事であろうことは想像出来る。

頼むよ。。。

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