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ナウシカと左派とメッセージについて

TVでナウシカをやっていた。懐かしくて、好きな反面、忌避感が高い作品である。

 

僕が学生の頃、「ナウシカ」はメッセージ性の強い作品として扱いあぐねていた。

当時、公害問題がひと段落をしていて、ソ連の核の脅威はあるものの、原子力への忌避感が強いとは理解してなかった(僕だけの認識です)。

その一方でその後大学に入ると過激派が生で居た。
彼らの主張は全く理解できなかったけど、原子力や公害には反対していなかった。関係ないけど。

そして僕はそういった文学先輩達の映画観や文学観についていけず、「ナウシカ」のメッセージ性に忌避感を抱き、好きなのは「ラピュタ」に至るおっさんである。

 

文学作品、映画、漫画における「文学性」というのは嫌いじゃないんだけど、面倒な主張に接すると、「無意味なモノ」にしたくなる。関わりたくないのである。

相似形の体験は小学校の頃からある。新作古典を絶賛する教師によるヘイト(読めば役立つというような)によって夏目とか森、太宰、三島とか読む気にならない、そしてそのままでいる。
これは入試制度も問題だと思う。「入試の為に読む」作品が面白いはずがない、そこは問答無用である。だから読まない。30年経ってもである。
しかし根本は義務教育国語授業の所為である。

「国語義務教育」で何かを好きになったとしたら、それを理解している人と、そうでない人を色分けするパロディでしかなかった気がする。そして現代では林修先生が出題するのがそれである。

 

閑話休題。

「ナウシカ」は左派が好むメッセージだけでは構成されていない、多分偶然だと思うが。
そのうえで「どういう判断が正しかったのか」という議論があっても楽しいと思うが、左派はこれを大好きらしい。

ところが現実は複雑で左派が無条件に気に入るような単純な話ではない。同様に右派が忌避する案件でもない。

僕はそういうのを考えるのが面倒なので「ラピュタ」派なのだが、そろそろ真面目に向き合いたいと思った。 

 

 

 

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ドラマ短評

カラバッジョ展に行ってまいりました。恐竜展などで大混雑の上野、国立西洋美術館は初めてと言っていいほど空いていました。
候補はボッティチェリとダビンチと恐竜展があったのですが、ダビンチは絵画は1枚?ボッティチェリもそれほど、恐竜展は春休み後に行けば、と迷いなしに決定。
カラバッジョとカラバッジョ派(カラバッジェスキ)の展示でしたが、筆遣い・構図・ハイライトどれも本家は圧倒していました。同じテーマを本家と派、他派(ポストルネサンス?)で展示してあったりするので分かり易いです。
説明も秀逸で、一応教科書で事前準備・復習をしたのですが、いきなり行っても楽しめると思います。 

さすがプレバロック本家です。天才です。もっともお近づきになりたくないタイプのようですが。お勧めです。


閑話休題。標題の件。2前記事と被っています。

1)最後まで観た(予定含む)ドラマ:「だれか私に恋してください」「フラジャイル」「マネーの天使」「カスミスミレ」(おもしろかった順)

「だれ恋」:キャスト・脚本・演出のどれもが面白かった。特にディーン・フクジオカの声・ルックスともに引き込まれた。三浦翔平君に霞まない存在感がいい。
翔平君の持ち味は「構ってしまう母性本能」だと思うが、違う魅力が引き出されていたのだと思う。
コメディではキャラがはっちゃけていた方が演じやすいというか見ていて安心するのだと思うが、深キョンはなりきっていて、好印象。

「フラジャイル」:こちらもキャスト・脚本・演出が噛み合っていたと思う。
長瀬のつっけんどんな演技も演出だろうし、武井も溌溂さが良かった、野村を初めとした脇役のキャラクター役割がきちんとしていた。

「マネーの天使」:片瀬のべたなキャラクターと葵の大人びた演技の対比が面白かった。話ごとのゲストが吉本芸人という趣向も面白い。
また竹中直人が絞めていて、安心して見ることができた。 

「カスミスミレ」:演出と桐谷の演技が秀逸。脚本はまだ最終回に至ってないので保留。
桐谷も「おばさん臭さ」が僕にとっては「適当(鼻につかなかった)」だった。この手の脚本では演者はやり過ぎる傾向がある。
例えば「パパとムスメの7日間」 ではガッキーの演技は落ち着いていたが、舘の演技は女子高生過剰であり、主人公の性格と異なる演技だったと理解している。
違和感を感じる程度に「おばさん臭さ全開」であった(全開なので抑えているわけではない、ある意味過剰。しかし適当だと思った)。 

 

2)途中でやめた:「わたしを離さないで」「いつかこの恋~」

「私を」:子供編はSFっぽくて面白そうだと思ったけど、綾瀬・水川・三浦の関係性が面白くなくて辞めた。

「いつか」:暗いので1話で脱落。

4つも残れば上出来でしょう。

 

残念なのは、ドラマ業界に対する不満ですが、同じ枠でやる局と、初回に延長をすることです。ドラマ好きにとってドラマはバラエティやスポーツ・ニュース・ドキュメンタリーより優先されます。
競合しないのです。なので見るものが無い日(時間帯)は結構多い。 

僕はドラマは録画で見る(見逃しがないように)ので、同じ枠は一つしか見られません。視聴率ランキングをドラマ部門で争っているのであれば余計に不思議です。ここは談合してでもドラマが被らないようにお願いする次第です。20時から4枠×7日間の全てがドラマをやっているわけではないのですから。

また、延長もドラマ視聴率に影響を与えます。馬鹿馬鹿しいのでやめてください。

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今期ドラマ雑感

今期見てるのが、「ダメな私に恋してください」と「フラジイャル」「わたしを離さないで」が残った。深夜枠のほうが楽しんでいて「マネーの天使」と「スミカスミレ」である。

月9「いつかこの恋~」は女優陣が豪華にもかかわらず、暗い展開で脱落した。それなりに視聴率があるというのは有村・高畠ファンにとっては朗報である。録画はしているが見ないと思う。

ダメ恋とフラジャイルには競合が存在したが、初見無しに選択を判断した。競合に興味がないのとそれなりに楽しんでいる。

 

閑話休題。新進女優について述べたい。
1)注目株は「マネーの天使」の葵わかなである。「表参道高校合唱部」で主人公の旧友を演じていて、最近では格安携帯mineoのCMに出ている。

2)「ダメな私に~」のディーンフジオカ氏である、ルックスもいいのだが、声がいい。人気になるのはわかる。佐野ひなこが目立たないのは残念である。

3)「スミカスミレ」新進ではないが「桐谷美鈴」を推したい。65歳が20歳に若返った役なのだが、それはそれはおばさんぽくて(映像視聴者として)はらはらする。すごく上手いのだ。桐谷の演技は「すごくおばさん」で、いやみや過剰にならない手前ですごく好印象なのである。ディレクタを褒めたい。

 話は変わるが似たようなドラマに「パパとムスメの~」がある。新垣の代表作になると思われるが舘の演技は酷かった。新垣と舘が演じたのだが、新垣の演技は自然であったが、舘の演技は過剰というより、女子高生の個性を演じ分けられるレベルではなく、超絶大根であった。

 

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