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立憲主義は「憲法原理主義」なのか

新安保に野党が叫ぶ「戦争法案」というのに違和感を感じる。

共産党をはじめ、野党の少なくない方々は「自衛隊は違憲だけど存続は認める」というスタンスであろうか?その根底には「軍隊」が無ければ戦争は起きないという理想論が感じられる。

一方で護憲派にとって都合が悪いのは、彼らと親和的である中国と北朝鮮が暴挙の極みで、「在日米軍」「自衛隊」抜きでは国家安全が事実上保たれないことだ。
しかし、理想論として血となり肉となっているので「先送り」している。

しかし歴史的事実は軍事空白があると中国は占領するということである。
ベトナムはベトナム戦争が終わって米ソが撤退した軍事的空白を中国に襲われたし、フィリピンも米軍を追い出したことによる軍事的空白を利用されて中国に襲われた。 

護憲派には現実的には中国・北朝鮮の軍事的圧迫はあるが、理想的には友人である彼らからの圧迫は肯定したくない、という思いが透ける。ジレンマは無視するに限る。
 

その答えが「憲法原理主義」である。原理主義とは法典を一字一句順守することに喜びを見出し、現実逃避することだ。中東のイスラム原理主義と何も変わらない。

 

「軍隊が無ければ戦争は起きない」という理想論はシリアあたりを眺めているとあり得ないと言わざるを得ない。そして原理主義はテロを誘発し、沖縄ではそれに近いことが行われている。 

 

閑話休題。憲法学者の原理主義態度にはうんざりする。憲法の意義や瑕疵、問題点を提議するのが学者の仕事ではないのか?原理主義なら学者なんて要らないと思うのだが。
憲法学者は本当に仕事をしていない。憲法九条に自衛隊が違憲なのは政治的な意味は別にして子供でも分かる。これを放置してきたのが憲法学者という職業である。
政府が憲法学者を無視して、「解釈改憲」を施してきたのには頭が下がる。

憲法学者は無駄・無能であり、今回邪魔であることも分かった。 

 

立憲主義とは無能の象徴である、自衛隊と憲法の整合性を放置し、中国の侵略の意思が明快ながら、憲法の文言のことしか述べられない。原理主義なので外(中国)の動向に一切配慮しない。
法学ってそれでいいの?というレベルである。法学者は必要ないと思われても仕方がない。大学のカリキュラムと役人の論理しか機能していないと。 

なので彼らが憲法の位置を下げてきたという自覚もない。だから新安保を「立憲主義的には違憲」ということになる。

 

思想的にはテロリストとなんら変わらない、護憲・立憲主義。教育の場としての大学は理解できるけど、研究の意味での法学って必要なの?

 

(税法とか道交法とか建築法とか、法学者は仕事をしてるの?)

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工場見学って楽しい

僕は消費財メーカー研究所勤務である。お取引のある資材メーカーや充填先のOEMメーカーの工場見学に行くことが少なくない。めっちゃ楽しい。
我が社充填工場でも一般向けの工場見学を行っているがそれも好評らしい。

工場見学はとにかく楽しいのである。

楽しむポイントを披露しよう。

1)スピード・量・金

工場の生産性は「スピード」「高付加価値」「仕込み量」を頭に置くと楽しい。
ビール工場は1分間に1千缶充填するらしい、8hで 48万缶である、オペレータは二人くらいかな?税加算前の売価を50円とすると一人当たりの日産生産性は12百万である。
もちろん仕込みがあるので単純ではないが。

製缶工場を見学したことがあるがやはり1千缶/分だとか。1L5人くらいはオペレータが居たのか?ビール工場に1缶15円で入れたとして、一人一日当たりの売り上げは1.4百万円である。

これは企業の一人当たりの売上を示さない。スタッフ・営業・技術の人数を入れていないからだ。でも規模は体感できる。一人当たりの売り上げが1億円/年以上だと一流と考えれば、すごい。

仕込みは大量生産の方がコストダウンができる。仕込み量が多いということは生産性が高いと言える。もちろん高単価で売上を確保している企業もいっぱいある。

 

2)設備

1)のスピードと被るけど、速ければすごい。あとは生産性が高ければすごい。

速度:設備産業の場合、人数よりも設備への投資のタイミングだったりだと思う。売れてから投資しても間に合わないし、売れてから欠品しても商品は育たない。

稼働率:設備への投資をしたら稼働率を上げないといけない。そのための手法は「汎用性と」「専門性」である。両者は矛盾するのだが、少品種大量生産なのか多品種少量生産なのかで変わる。

 

3)付加価値・技術

特許や設備でオンリーワンがあるとなかなか楽しい。
部材メーカーの人はライバル会社の現場を見たことがない、僕は見ているという意味が無い優越感がある。 弊社の充填工場を見てOEMメーカーの工場見学を行うという悪徳ぶりである。ちなみに自社でできないので外注しているので技術を盗むというのとは縁遠いです。

 

工場見学は「スゲー」で終わるともったいない。スゲーを分解して、工場の工程には必ず意味があり、どの設備にも意味がある。「あの設備にはなんの意味があるんですか?」という質問を積み重ねれば「ものづくり」を楽しめるのではないかと思う。というかそれが楽しい。

もっとも業界によっていろいとろ作法があるので、身近な食品業界をお勧めする。キーワードは「味」「殺菌」「包材」だと思う。

 

部材・半製品・製品・容器の単価を想像するのもおもしろいと思う。ざっくりとした業界標準で言えば売価100円のうち、流通(卸・小売り)40円、原材料10円、容器包材10円、加工費10円、メーカー固定費30円である。

PET飲料も冷凍食品もそういった観念で眺めると面白いのでは?

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痛勤を防ぐ方法

僕は徒歩通勤10年と、電車通勤10年だ。徒歩通勤10年の間にすっかりラッシュ嫌いになってしまい、電車通勤は始発駅から座っていたり、混雑とは逆の方向の電車で通ってたりしている。

通勤ラッシュを逃げ抜いているエッセンスを紹介しよう。

 

1)始発駅を利用する

始発駅は並べば座れる。都心やそこそこの所に始発駅は点在している。メトロでいえば中目黒・北千住(日比谷線)、西馬込・西高島平(三田線)、新木場(有楽町線りんかい線)、中野(中央緩行線・東西線)など。
職場と直通する必要はない。目安は乗換1回で到達すること、乗換後は短い区間で考えることをお勧めする。

上記で家賃が高いのであれば、東京以外の日吉(目黒線)、本八幡(新宿線)、西船橋(東西線)などがある。メトロの終点駅には都心にほど近く家賃そこそこが多く存在していると思う。

 

1-1)始発電車を利用する

上記は路線の始発駅だが、路線の途中で始発電車がある駅がある。例えば津田沼(総武快速・総武緩行)、蒲田・南浦和など(京浜東北)などである。

特徴は電車の行き先である。例えば京浜東北線の行き先は北から大宮・南浦和・赤羽・東十条・蒲田・鶴見・東神奈川・桜木町・磯子・大船などがある。それらは始発電車が存在するということである。 あとは本数と時間を調べればよろし。

JR・私鉄の始発駅は郊外が多いが、始発電車は都心近くに多数存在する。 

 

2)逆行

都心に勤めている方には当てはまらないが、近郊都市(横浜・千葉・大宮・立川など)に勤めている方は、少し手前(都心側)に住めば家賃は多少高いが座って通勤できる。横浜なら海老名(大和・湘南台・あざみ野)から座るか、川崎~東神奈川(仲木戸)から下り電車かという選択である。
例えば横浜市街区より鶴見の方が家賃は安い。都心側といっても必ずしも家賃が高いわけではない。

 

3)都心に住む

概ね家族持ちは無理だが、駅から不便なスポットの家賃が安いエリアもある。山手線内はメトロの乗客もばらけるので空いている路線は少なくないので、徒歩20分程度以上で探すと、痛勤とは無縁になる。また自転車通勤を視野に入れると「不便な駅」付近を探せば安い部屋がある。

 

僕は武蔵小杉に住んでいて、職場は横浜である、上記2である。以前は相模原市橋本に住んでいて、上記1-1)であった。
通勤ラッシュを好きな人はいないと思うけど、極端に嫌う人はいると思う、僕もだ。
そこから解き放たれる方法は存在する。少々出費はしたけど。

通勤ラッシュ嫌いの方に参考になれば。 

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花菖蒲

舛添都知事はどうなるんですかね?
僕個人的には「違法でない」のと「金額がみみっちぃ」ので、絵画・ハイヤー代を含めて返金すればいいのではないか(辞める必要はない)と思うんだけど、世論は盛り上がってしまいましたね。

マスコミと都議会が「参議院時代」と「都知事時代」を意図的に混ぜている構図に違和感を感じます。舛添都知事が逆切れしているのも分かる気がします。

彼がみみっちぃことは疑いの余地がありません。一方都議会の言い掛かり(参院時代)に知事が反発を覚えて解散権をちらつかせたのは痛快です。与野党含めて調査能力が無能すぎて追及が甘いですよね(観念の確認だけで、事実の確認はほとんどない)兵庫県野村元議員のように、蒸し返されると困る議員は少なくないと思いますし。 

 

閑話休題。先週の週末に向けて、「花菖蒲」と「紫陽花」を観に行きたいと嫁と議論した結果、スコアが高かった「堀切菖蒲園・水元公園」に行ってきました。紫陽花は鑑賞期限が長いということで花菖蒲優先でした。(来週末は紫陽花かな)

 

堀切菖蒲園所感(写真のアップは面倒なのでない。Linkで)

驚いたのが花の密度が高い。 花菖蒲の写真は接写が多いと思うけど、密度が高いと映える。その相反としてか、結構小さい。しかしとても満足した。既にピークを過ぎたと思われるけど、まだまだ楽しめると思う。

交通手段としてバスが有効でした。堀切菖蒲園~水元公園~金町というバスが30分おきに出ています。便利でした。

 

両所1年に一度の大混雑である。僕は昼飯で外れを引きました。空いている店には理由があるんだなと。

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安倍総理が消費税増税を引き延ばした雑感

正直、びっくりした。安倍総理は外交で存在感を示したり、雇用を改善したのは成果であり、総理にとって歴史的評価を望むのであれば冒険<増税公約を破棄する>をするのがネガティブだと思ったからだ。僕は40代後半で微妙なお年頃である。長生きすれば年金カットというか、年金が幾ら貰えるのか疑心暗鬼世代だと思う。

6/1の朝日新聞を読んで、ニュースステーションを観ながらこの文章を起こしているが、「みっともない」に尽きる。

1)天声人語で増税延期を批判していた。かといって紙面で増税を主張しているわけではない。

主要読者が高年齢だと思われるわけで、増税延期は主購読者にとって歓迎される案件である。要は天声人語は「安倍叩き」で溜飲を飲みたいだけで、野党に増税をさせたいわけではない。客観的に言えば「馬鹿」であるが、強引な「批判のネタ」が必要ということである。

朝日新聞は顧客優先の紙面を作成しているので、読者世相を反映しているわけである。この顧客志向は多分正解で、投票率とリンクしていると勝手に納得している。そして野党が提案すべき政策を安倍総理が提案しているという事実が歯痒いらしい。野党への応援が皆無だからである。

2)ニュースステーションのインタビューが真面目である。老人が「増税延期大歓迎」である一方で、18歳の学生と主婦に「目先はいいけど、将来を考えると先延ばしは心配」と語らせていることである。結構老人への嫌味が効いている。

そのインタビューへのコメンテータの解説も表情も服も喋り方も、全方位でイラつくのである。「怪しい」「嘘しか言わない」という演出なのである。逆に心配してしまう、テレ朝的に「これでいいの?」と。
また司会はアナウンサーだからか司会しかしない、政治的主張は皆無。横に居る馬鹿っぽいのが馬鹿で目立つ印象である。一手に古館氏が引き受けていたのを隣に任せたのか。アナウンサー氏にとって、政治的に色が着くのは避けたいであろうからそれでいいのかも。

3)視聴率を考えるとこの路線しかない。

リニューアルの際、TBSのサンデーモーニングを参考にしたのではないかと思われる。両番組にはコアな視聴者が居て、多分それは高齢者で、そこに受ける番組作りは必須である。NETでいくら揶揄されようが、視聴率に勝る指標はない。
ところが古館氏は本人の政治志向はともかく、政治主張が強すぎた。テレ朝として保守的な高齢者に無視されるリスクを鑑みたと考えられる。日曜日朝の番組と毎日のニュース番組で「政治的主張が強い」という理由で視聴者を逃すことを是としなかったのであろう。その姿勢ではスポンサーも引くとも思える。

 

閑話休題。

安倍総理は「2020年までにはプライマリーバランスを解決する」と述べていたが、妄言であろう。それを実行するなら社会保障費を毎年25%削減して、2020年には政府歳出がゼロでなければならない。その気配は一切ない。

端的に日本は既に終わっていると思う、政府の責任ではない。生産性は上がらないし、物価が上がっても(その理由が消費税由来という悲しい理由だが)、一流企業の新卒の初任給は上がらない。昇給も望めない。

年金も当てにならない。結構全員絶望だと思う。

 

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キャリアプラン視点での理系女性

理系女性に限らず、企業が理系採用に院卒を重視するのに違和感がある。

企業に就職して必要なのは高専や大学一般教養(1~2年)で勉強する基礎分野である。例えば僕の仕事でいえば力学と制御(電気っぽいやつ)、熱力、水力の基礎程度であろうか。化学も必要だがその都度勉強(と同僚を利用して)でまぁ間に合ってる。生産工学は大学の授業は全く役に立ってない。

世の中には機械・電気系とか化学・生物系で募集をしているところもあり、その専門すら必要ない。高校物理・化学・生物で十分である、いや中学理科で十分かも。

日本企業の研究職の新卒の多くはOJT(職場実地訓練)で教育されており、専門知識は不要である。必要なのは基礎知識なのである。院卒である必要は「一切ない」が、学歴の指標として重宝されているのであろうかと想像する。

上記の仮定が正しければ、2年生終了時の成績で、3・4年でインターンを募集し、お互いが「お見合い」をすれば非常に合理的である。もちろん、基礎工学に時間を掛けている高専生は基礎学力の理解度が高い、地頭も高校入試の偏差値で図ることができると思われる。

早く就職すれば、新入社員は大学に染まることなくOJTに参加できるし、無駄な学生生活を送ることがない。企業も早く仕事を仕込むことによって「中堅」の時間を長く使うことができるし、エリートの選別に時間を掛けられる。院卒の入社が25歳として、中堅であるべき30歳はたった5年しか経験できない、営業職なら7年である。単純比較は無理だが7年目の方が仕事はできるであろう、そして給料は同じか安いのである。

高専卒なら9年選手である。課長も狙える経験値である、無駄な6年を経験した院卒よりは。

尚、僕の理解では3年で一人前、チーム制であれば下っ端、個人商店制であれば先輩のフォローが必須である。5年で独り立ちできれば御の字であるという理解だ。

 

閑話休題。上記は一般論である。

女子に特化してみる。モデルとして、「20代後半に結婚して30前に出産する」というのを考えてみる。

大卒営業職であれば、職歴7年程度は経験しており、中堅であり、まぁ独り立ちをしているし、人間関係も構築できているであろう。そこでの産休はキャリアの形成に不利にはなってもの、仕事への信頼感は継続するであろう。それは企業にとても重要である。

一方で理系では院卒が一般的で、30歳といえば職歴5年である。エースを除けばこの時点で個人商店は機能していないし、上司先輩の庇護下にある。

この時点で女性が妊娠出産で戦線離脱するのはキャリア形成において無茶苦茶である。企業もその程度の対応をせざるを得ない。

 

逆から考えてみよう。女性が30前に妊娠出産で戦線離脱することを前提にキャリアプランモデルを。それは女性側だけではなく、企業人事部が考えることである。

1)営業と同様に大卒でキャリアをスタートさせる。:上記の営業職と同様で、妊娠前にある程度のキャリアを形成する必要がある。

2)高専卒を積極採用。 
女性のが成熟傾向があり、若いうちに仕事に向かうのはありだと思う、忍耐強いので検査とかも得意そうだし。2年でキャリアか品質担当かの選別をおこなってもいい。工業高校卒でもその選択は可能だとは思うがモノになる確率的には低そうだ。

高校入試時の偏差値は高く、工学基礎が大卒より優れている高専卒は超お買い得である。大卒と同じ給料で雇っても損はない。そして男女でいえば、女性の方がそうじゅくである分優秀であろう。
大学への進学を断ち切るだけの条件提示が必要である。

 

結論じみたもの

女性が活躍しないと、GDPも税収も伸びない。企業も女性を有効活用する必要がある。企業が男女比を建前で採用するぐらいなら、きちんと女性のキャリアプランを考えて欲しいものである。

その際には工学系女子の院卒は要らない。

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