
(【読書録】週刊古代文明20)
昔、「ギルガメッシュないと」とかいう深夜番組無かったっけ? 私は見たことないけど。
ギルガメシュって聞くと、思い出すのはその深夜番組のタイトルと、旧約聖書の「ノアの箱舟」に似た話が出てくること。ギルガメシュが古代メソポタミアの王であることは知っていても、そのギルガメシュと洪水がどう関係しているのか、昔から心に引っかかっていたけど、今まで「ギルガメシュ叙事詩」の内容を書いたものに遭遇することも無ければ、調べることもなかった。
だが週刊古代文明のバックナンバーを読んでて、初めてこんな話だったと知ってびっくり。この20巻の表紙の中心を飾っているのが、このギルガメシュで・・・ありえねぇぇこの髭の長さと縦ロール!
ギルガメシュはシュメールの都市国家ウルクの王で、3分の2は神で、3分の1は人間だったという。3分の2とはまた中途半端な・・・ん? 神と人が結婚して生まれたなら、半神半人だよね・・・神の遺伝子の方が強かったからかな・・・優性遺伝?・・とどうでもいいことを考えてて思考が中断。
で、このギルガメッシュは、今でこそ英雄だと思われているが、最初はとんでもない暴君だった。ダメな男が成長して英雄になる・・・っていうストーリーは韓国時代劇でも人気の出る展開だが、ギルガメッシュの場合、何となくハチャメチャで、人間臭くて、尻すぼみ・・・っていうか人間的な弱さを持ってるところが人気の秘密なのね。ギリシャ神話のヘラクレスに通じるものを私は感じたけど、違うかな?
あまりに暴君で仕方が無いので、神が彼と対決させるべくエンキドゥという野人を創ったが、ギルガメシュとエンキドゥは戦っているうちに友達になってしまう。
意気投合して二人でフンババという怪物を退治。王者の風格が出てきたギルガメシュに、女神イシュタルが恋心を抱いて結婚を申し込むが、ギルガメシュは彼女の不実と浮気癖を嫌って拒絶する。怒ったイシュタルは天の牡牛をウルクに送り大暴れさせる。ギルガメッシュとエンキドゥは力を合わせて牡牛を倒すが、エンキドゥがそのせいで病に倒れて死んでしまう。・・・う~ん、イシュタルは古代メソポタミアでは大変重要な位置を占める女神だと思ってたのに、こんな扱いなんだ。
ギルガメシュは嘆き悲しみ、永遠の命を求めて冒険の旅に出る。その時に、ギルガメシュは旧約聖書のノアにあたる人物に出会うのである。そのノアに当たる人物の名前はウトナピシュティム・・・ああ、絶対覚えらんない。
つまり、ギルガメシュ自身が大洪水に遭ったのではなく、大洪水に遭って生き残った人に会ったという筋書きなのだな。旧約聖書と違うのは、その・・名前の覚えられないウトナピシュティムは不死だったのだ。不死を望むギルガメシュに対し、ウトナピシュティムは「自分は大洪水の後の子孫を確保するために子孫を確保するために不死を授けられたのであり、例外は二度と起こらない」・・・つまりあんたはダメ・・・と冷たく言い放つのであった。その後もギルガメシュは若返りの薬草のありかを聞き出して危険を冒して手に入れるが、草は蛇に食べられちゃって、がっかりしてウルクに帰還する・・・う~ん尻すぼみ。
ウトナピシュティムは不死だったというが、ノアは不死じゃなかった。でもノアは900歳より長く生きたということになってるから、我々の感覚だとほとんど不死だよね。ウトナピシュティムは不死だから、きっと今もどっかで子供を作り続けていることだろう・・・・・・・・。
ギルガメシュ叙事詩は粘土板の破片に楔形文字で書かれているのを発見されたので、まだ発見されていない物語や、解読されていない物語があるのである。今後どんな話が発見されるか、楽しみだね。
昔、「ギルガメッシュないと」とかいう深夜番組無かったっけ? 私は見たことないけど。
ギルガメシュって聞くと、思い出すのはその深夜番組のタイトルと、旧約聖書の「ノアの箱舟」に似た話が出てくること。ギルガメシュが古代メソポタミアの王であることは知っていても、そのギルガメシュと洪水がどう関係しているのか、昔から心に引っかかっていたけど、今まで「ギルガメシュ叙事詩」の内容を書いたものに遭遇することも無ければ、調べることもなかった。
だが週刊古代文明のバックナンバーを読んでて、初めてこんな話だったと知ってびっくり。この20巻の表紙の中心を飾っているのが、このギルガメシュで・・・ありえねぇぇこの髭の長さと縦ロール!
ギルガメシュはシュメールの都市国家ウルクの王で、3分の2は神で、3分の1は人間だったという。3分の2とはまた中途半端な・・・ん? 神と人が結婚して生まれたなら、半神半人だよね・・・神の遺伝子の方が強かったからかな・・・優性遺伝?・・とどうでもいいことを考えてて思考が中断。
で、このギルガメッシュは、今でこそ英雄だと思われているが、最初はとんでもない暴君だった。ダメな男が成長して英雄になる・・・っていうストーリーは韓国時代劇でも人気の出る展開だが、ギルガメッシュの場合、何となくハチャメチャで、人間臭くて、尻すぼみ・・・っていうか人間的な弱さを持ってるところが人気の秘密なのね。ギリシャ神話のヘラクレスに通じるものを私は感じたけど、違うかな?
あまりに暴君で仕方が無いので、神が彼と対決させるべくエンキドゥという野人を創ったが、ギルガメシュとエンキドゥは戦っているうちに友達になってしまう。
意気投合して二人でフンババという怪物を退治。王者の風格が出てきたギルガメシュに、女神イシュタルが恋心を抱いて結婚を申し込むが、ギルガメシュは彼女の不実と浮気癖を嫌って拒絶する。怒ったイシュタルは天の牡牛をウルクに送り大暴れさせる。ギルガメッシュとエンキドゥは力を合わせて牡牛を倒すが、エンキドゥがそのせいで病に倒れて死んでしまう。・・・う~ん、イシュタルは古代メソポタミアでは大変重要な位置を占める女神だと思ってたのに、こんな扱いなんだ。
ギルガメシュは嘆き悲しみ、永遠の命を求めて冒険の旅に出る。その時に、ギルガメシュは旧約聖書のノアにあたる人物に出会うのである。そのノアに当たる人物の名前はウトナピシュティム・・・ああ、絶対覚えらんない。
つまり、ギルガメシュ自身が大洪水に遭ったのではなく、大洪水に遭って生き残った人に会ったという筋書きなのだな。旧約聖書と違うのは、その・・名前の覚えられないウトナピシュティムは不死だったのだ。不死を望むギルガメシュに対し、ウトナピシュティムは「自分は大洪水の後の子孫を確保するために子孫を確保するために不死を授けられたのであり、例外は二度と起こらない」・・・つまりあんたはダメ・・・と冷たく言い放つのであった。その後もギルガメシュは若返りの薬草のありかを聞き出して危険を冒して手に入れるが、草は蛇に食べられちゃって、がっかりしてウルクに帰還する・・・う~ん尻すぼみ。
ウトナピシュティムは不死だったというが、ノアは不死じゃなかった。でもノアは900歳より長く生きたということになってるから、我々の感覚だとほとんど不死だよね。ウトナピシュティムは不死だから、きっと今もどっかで子供を作り続けていることだろう・・・・・・・・。
ギルガメシュ叙事詩は粘土板の破片に楔形文字で書かれているのを発見されたので、まだ発見されていない物語や、解読されていない物語があるのである。今後どんな話が発見されるか、楽しみだね。
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この本のどこが凄いかというと、著者は最初英語本からの翻訳を行ったのだが、どうも気に入らない。様々な書籍を探して、その探求に10年間を費やし、ついに原典の粘土板の解読と、楔形文字から(直接!)日本語への翻訳を行ってしまった奇跡の本なのです。
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こんな作品が900円+消費税で手に入るって、現代って凄い時代や~、と感慨を新たにしました。す。
訳書、文庫版で出てるんですね!
情報どうもありがとうございます。