さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

【読書録】週刊古代文明68

2008-06-03 23:12:43 | 読書録
おお~ついに最新号と読了バックナンバーの差が30になったぞ。だが私の貧弱な読書録の半数近くを週刊古代文明が占めるのかと思うと、古代文明さまさまだな。この雑誌と出会わなかったら、ブログネタに猛烈に困ってたと思われる。まぁ、ネタになるならないはともかく、私はこの手の雑誌を読むと疲れが取れるので、そういう意味でもありがたいことだ。

68巻目は、どのテーマもわりと平均的な面白さだったが、敢えて挙げるとすると、

1.王昭君
2.ぺトラ
3.エジプト発掘史

かなぁ。

1.私は恥ずかしながら、匈奴に嫁いだあとの王昭君がどうなったのか、知らなかったのだ。一男もうけた後、夫にすぐ死にわかれ、自分の息子と結婚させられる苦から毒を飲んで死んだという伝説もあるようだが、漢書では夫の息子と再婚し二女をもうけたらしい。匈奴の婚姻にかかわる考え方は漢民族の貞操感から考えると受け入れられがたいもののようだが、もし王昭君が匈奴に嫁ぐことなくずっと漢にいたら、皇帝の寵愛も得られず、幽閉に近い一生を送った可能性も高く、匈奴とはいえ一国の王の妃になったことは、そう悪い人生ではなかったのではないか・・という記述には、なるほどと思った。

2.ぺトラは行ってみたい遺跡の一つであるが、ぺトラというと決まって岸壁に掘られた神殿のような写真しか出てこないので、もしかしてコレしかないのかなぁ・・などと思っていたのだが、どうやら分かってないことが多いらしい。インディジョーンズの最後の聖戦のロケ地としても使われたそうだが、まだ見てないなぁ・・この映画。ただロケ地として使われたおかげで一躍観光名所になり、ヨルダンの貴重な収入源だとか。個人的にはもうちょっと中東情勢が安定してから行きたいところである。

3.エジプトへの旅行は、このブログでも色々書いている通り、自分の人生に深い影響を与えてくれたと思う。もう10年以上経っているのに、昨日のことのようにエジプトでの出来事をよく覚えている。我々がエジプト旅行を楽しんで、多くのことを得ることができるのも、古代エジプトの遺跡の発掘や研究が進んできたからだが、やはり何と言ってもナポレオンのエジプト遠征を契機に、一気に研究が進んだことが大きいのだなぁと、あらためて感じた。おどろくことにナポレオンによるエジプト支配はたった3年。その間167人の専門家集団が、エジプト各地を駆け巡って調査した、というのはすごい。特にため息が出るのが、写真などなかった時代、調査隊が残したスケッチ類の質の高さ。彼らのスケッチを目の当たりにすると、自分も多少は絵をかじってます・・・なんて、全然言えなくなってしまうな。
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