さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

【DVD鑑賞録】ヴェルディ/歌劇 《仮面舞踏会》

2012-04-03 23:46:33 | オペラ・バレエ鑑賞
このオペラももしかしたら今年縁のあるオペラになるかもしれない。

随分前にパヴァロッティがグスターヴォ3世をやっているバージョンを見たことがあるのだが、パヴァロッティって歌は綺麗だけど、彼が出ているオペラを見ると「あっパヴァロッティだ」っていう印象ばかりが第一に残ってしまって、なかなか作品に入って行けないのよ・・・って感じるのは私だけだろうか。

ドミンゴもパヴァロッティに負けず劣らずキャラは強いが、パヴァロッティより演じ分けがうまいような気がするけど、気のせいだろうか。

今回見たDVDの配役はこちら。

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指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ
演出:ジョン・シュレジンジャー
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団&ウィーン国立歌劇場合唱団
出演:グスターヴォ3世(スウェーデン国王)…プラシド・ドミンゴ(テノール)
アンカルストレーム(伯爵)レナート…レオ・ヌッチ(バリトン)
アメリア…ジョセフィーン・バーストゥ(ソプラノ)
ウルリカ(預言者)…フローレンス・クイヴァー(メゾ・ソプラノ)
オスカル…スミ・ジョー(ソプラノ)
収録場所:ザルツブルグ祝祭大劇場《1990年収録》
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1990年のドミンゴは、先日見たデアゴスティーニオペラコレクションのカルメンに比べるとだいぶ太っていて、国王役としては貫禄たっぷりでなかなか適任に見える。最後は白いシャツから赤い血を流しての熱演・・・でもカーテンコールは上着のボタンを締めて、血の1滴も見えない姿でちゃっかり姿を表していた。このオペラはスウェーデンの啓蒙専制君主グスタフ3世が1792年に仮面舞踏会の壇上で暗殺された事件を題材にしているだけに、当時から検閲がうるさく、舞台をイギリス植民地時代のボストンにし、主人公グスターヴォ3世をボストン総督リッカルドにしているバージョンも存在するという。殺され方もピストルで撃たれたり、剣で刺されたり。しかしこのDVDでは舞台は本来のスウェーデンになっている。

オスカル役のスミ・ジョーは韓国人ソプラノ歌手のようだが、とってもキュートでズボン役にピッタリ。オスカルっていうとついベルバラを思い出しちゃうけど、オスカルっていう名前は本当にあったのね。

1幕目第2場の女預言者の館は、演出も良かったし、預言者ウルリカ役のフローレンス・クイヴァーの名演が印象的だった。

それにしても、一度オフ会でオーケストラ伴奏をやったにもかかわらず、相当忘れていたにはショックだった。音楽的に好きなのは、月明かりの中でのグスターヴォとアメーリアの逢引シーンかな。
コメント (2)
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