ノーマーク

気象庁の緊急地震速報の誤報がありました。当初は、空振りしても速報があるほうが速報がなくて、大被害にあうよりはましだという軽い気持ちが私たちを支配していたのだが、どうやら、その誤報の原因がプログラムミスだとなると話は違ってくるようだ。世の中、知らず知らずに信用しているものがある。カーナビの使われているＧＰＳシステムもアメリカの衛星補充が進まず、精度が急速に悪化していくと言われている。つまり、私たちは私たちを取り巻く不安が、自分たちでは理解できない、あるいは理解を越えて起こるようなケースと自分たちの知らぬ間に、自分たち自身のミスで起こるものとが複合したものになっているのである。前述の地震も、最近の大きな地震はすべて、ノーマークの地震だった。宮城や岩手の内陸地震も、最近の静岡の地震もすべて、政府が認定していた活断層の場所で起こったものではない。新型インフルエンザにしても、夏はウイルスの活動が活発化することはないと断言し、その流行を否定した専門家の予想を裏切って、流行化している。ノーマークである。今、地球上で、また日本でもノーマークのものが暴れだしているのである。

Y-FP Office Japan