イスラエルとハマスの合意は近い。

アメリカのバイデン大統領が仲裁案を出し、イスラエルとハマスとの和平合意が近づいていると発言して以来、イランによるイスラエルへの報復攻撃が薄らいだと判断されたのだろう原油の値段が軟化している。WTI原油は1バレルあたり75.25ドルまで下がっている。

そして今、最後の駆け引きが始まっている。ハマスは18日、声明を発表し、イスラエルが新提案を通じて、ガザとエジプトとの境界沿いなどでの軍の駐留の継続を求めており、捕虜交換においても新たな条件を設けたと難色を示し、イスラエルのネタニヤフ首相が戦争を長引かせる目的で、新たな条件と要求を設定していると批判した。追い詰められているハマスの頼みはイランのイスラエル報復攻撃が和平の合意にかかっているという点である。一方、イスラエルのネタニヤフ首相も表向き、一歩も引かない姿勢を貫いている。そのような中で、アメリカのブリンケン国務長官が19日にネタニヤフ首相と歓談する予定である。アメリカとしてもガザでの戦闘による民間人の被害の大きさに黙っているわけにはいかなくなっているのである。（くちなし亭、2024.08.19）

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