これまで世界最高齢とされていたフランスの修道女「シスターアンドレ」と呼ばれるリュシル・ランドンさんが亡くなりました。118歳でした。彼女は昨年の４月に日本の田中カ子さんが119歳で亡くなって以降、存命中の世界最高齢として認定されていました。新型コロナウイルス感染からも回復した彼女でしたが、フランス南東部トゥーロンの介護施設で眠っている間に亡くなったということです。死に方としてはとてもうらやましい死に方です。天寿を全うしなければ、このような安らかな死を迎えることはできないのでしょう。できれば、苦しんで死にたくないというのが私たちの希望です。博多の中学生が母親を包丁で刺し殺した事件などは、死に行く母親はどんなに肉体的な苦痛ばかりでなく、心の苦痛を抱えながら死んでいったのでしょう。ウクライナ戦争で、何万と言う兵士や民間人が死んでいる伝えられています。それは一瞬の出来事かもしれません。けれど、その苦しさは計り知れません。理不尽な思いで死を迎えれば、その魂は悔しい思いを抱えながら、地上界を離れることになるのです。プーチン氏が言うように、交通事故で死ぬと戦争で死ぬのは同じだというようなことは絶対に無いのです。（くちなし亭、2023.01.18）
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