アメリカの利上げについて、米ダラス地区連銀のカプラン総裁は17日、次のように述べている。22年末までに米労働市場が完全雇用の状態になり、インフレ率がFRBの目標である2%になる可能性が十分にあるとの認識を示したうえで、その過程で、利上げが行われるとの見解である。コロナ鎮静化に伴い、アメリカの経済状況は好転に向かっている。今年度の予想は米国内総生産(GDP)伸び率が6.4%、失業率は年末までに4%になると見込まれる。だから、カプラン総裁の言ううように、目標とされるインフレ率2%が維持されて、失業率が下がって来れば、利上げは必至なのである。さて、アメリカの金利動向は世界に影響を与える。利上げが行われるかもしれないという話だけで、新興国の通貨安が始まる。日本にとって影響が大きいのはアジア通貨である。タイバーツやお隣の韓国ウオンが対ドルで、急激に安くなっている。(くちなし亭、2021.05.18)
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