中国の宇宙ロケット長征5Bの残骸が燃え残り、地球に落下する可能性が高まってきた。8日から9日の間だという。これまでにも、中国ロケットの残骸はアフリカのコトジボワールに落下したことがある。幸い被害は人家の後ろに生えていた木だけだったと言うが、数メートル違えば、人家に落下した可能性もあったということだ。そもそも、中国製のロケットはコスト削減のために、切り離しロケットの数を少なくしている。その分、一つ一つの大きさは日本や欧米のロケットよりも大きい。つまり、コントロールを失い、大気圏に突入したら、すべてが燃え尽きることはない。アメリカ政府の分析でも、間近にならなければ、どこに落ちるか分からないという。たとえ、日本の富岳を使っても、解析できないほどの動きなのだろう。もちろん、地球の表面は海の方が広い。そこに落ちる可能性は高い。陸地に落ちて、大都市に落下する可能性は低いのだが、確率は0ではない。仮にそうなったら、中国の責任は重い。それにしても、前にも同じような問題が世界を騒がしたことがあったことを思い出す。(くちなし亭、2021.05.07)
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