日経平均株価が続落している。昨日の終値は２７４４８円で２７５００円を割り込んだ。春になり、何度か３万円を一時的に超えながらも、上値が重い。そして、最近の続落である。確かに、NYダウも他の先進国の株式市場も下げてはいるが東京市場ほどではない。円相場も１０９円台で、円安に向かっており、これは本来なら株価を上げる要因である。何かおかしいのである。日銀の株の買い方針の変更も大きな要因ではあるのだろうが、それで、これだけの大幅安になっているのは考えにくいのである。理由を見つける天才ともいえるアナリストの意見は、アメリカの物価指数が堅調なことだ。つまりインフレ懸念である。インフレ圧力が強まれば、FRBは当然、金利政策を変え、金利を序章させるだろうということである。イエレン財務長官も金利上昇を口にしている。アメリカの金利が上昇すれば、大きな影響を受けるのは新興国であって、日本では、その影響は少ないはずなのだが、それでも、株価は大幅に下げているのである。勘が鋭い投資家たちが何かに不安を感じているのかもしれない。私が気になるのは穏やかだが金が値を上げていることである。（くちなし亭、2021.05.14）
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