韓国はトリプル安が始まっている。

９日のNYの外為市場はドルが下落し、米長期国債の利回りも上昇が一服し、株式市場も落ち着きを取り戻した。しかし、バイデン大統領は１兆９０００億ドル規模の新型コロナウイルス追加経済対策を実行しようとしている。その財源はどこから来るかと言えば、当然、米国債の発行によるものだ。当然、誰もが国債金利は上がるとみている。アメリカの長期国債金利が上がれば、ドルも高くなる。その予行演習が先週行われたようなものだ。このドル高は日本にも、日本の株式市場にも影響はあるが、より影響を受けるのは新興国である。ローカル通貨で、ドルに依存している経済を持つ国はあの予行演習でさえ、揺れた。韓国である。韓国ではトリプル安が起き始めている。通貨ウオン安、株価COSPIの暴落、不動産市場のバブルの崩壊である。ウオン高からウオン安への流れが速い。ドル安で一服しているが、再びドル高に転じれば、瞬く間に１ドル＝１２００ウオンの壁を破るだろう。COSPI市場も世界的なハイテク産業株の値崩れで、韓国株式市場を代表するサムスン株が下落している。不動産市場はソウルで値下がり物件に対して、買い手が現れない状態になっているという。（くちなし亭、2021.03.10）

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