中国では今、韓国と同じようなトリプル安(人民元安、株安、不動産バブル崩壊)が起こり始めているようです。政府の管理下にあるとはいえ人民元は対ドルで、大幅な下落の途中にあります。株価は上海総合指数は一直線の下落です。不動産は広州市などで、バブルが崩壊しているのではないかとささやかれています。中国は広大なので、全国一斉に地価の下落は起こりません。このような経済状況下ですから、習近平政権も国内の締め付けに躍起です。3月5日から開かれた全人代では、しきりに愛国心が強調されています。例えば、こんなとんでもない提案もされているのです。セキュリティソフト大手「奇虎360(Qihoo 360)」の創設者で政協委員の周鴻●(示へんに韋、Zhou Hongyi)氏は「政府はハッカーを特別な才能の持ち主であるとして、国家への忠誠を強化する措置を講じるべきだ。」と。中国のハッカー集団は、米マイクロソフト(Microsoft)や欧州エアバス(Airbus)など、外国企業から機密情報を盗み出そうとしているとしていて、世界的な非難を浴びています。また、インドの金融の中心地ムンバイで最近起きた大規模停電も、中国のハッカー集団が関与したのではないかと言われています。犯罪者を愛国者と祭り上げるとは常軌を逸しているとしか思えません。香港の議会立候補者に愛国を誓約させるなど、そのやり方は尋常でなくなりつつあります。(くちなし亭、2021.03.12)
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