老人の体力を考える治療法

現代の西洋医学の治療法というのはレントゲンなどの放射線によるものと、薬の治療、最後に外科手術です。特に中心となるものは薬の治療なのですが、薬というものは毒をもって、身体の一部を刺激し、それによって、回復を早めるという手法です。けれど、毒は毒なので、当然、反作用があります。若い人ならばそれに耐えられる体力や内臓の強さというものを持っているのですが、体力が弱っている老人にはその反作用のほうが怖いのです。そこで現在のお医者さんは薬の投与を出来るだけ減らして、漢方など生薬を中心に時間をかけて、回復を図るという手法をとっている方も多いと聞きます。ただ、注意しなければならないことは、老人が回復するといっても、若者の時代に戻るということではありません。老人としての衰弱は自然なものなので、その上に立った治療法になるのです。勿論、これは程度の差はあれ、４０代や５０代の方々にも言えることでもあります。

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