風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

営業熱心

2009年07月23日 | 出版
昨夜、某所にお仲間で落ち合い酒を飲むことになったので、対数についての疑問を長老格であるY氏に聞いてみた。「対数で1.5なんていう数字が出てきますが、ひっくり返したときの1.5乗って実際にはどういう計算になるんですか?」「それは3/2乗ということだから、3乗したもののルート、つまり平方根になります。つまり、10の3/2乗ならば、10を3乗した1000の平方根なので、31.なにがしという計算です」。
なるほど、そういうことを高校のときに教わったようなおぼろげな記憶がよみがえってきた。ついでにもう一つ質問。「対数がマイナスになることがありますが、あれは指数のときにどういう計算になるんですか」「マイナスというのは、その対象が分母になるという意味です。したがって、2の-2乗ならば1/4、10の-3乗ならば1/1000ということになります」。そうかそうか、そういわれてみれば、そんなことを教わったような気もしてくる。大人になっても対数式と向き合うような事態が発生するとは、ガキのころ夢にも思わなかったのであるが、もう少しマジメに算数のお勉強でもしておけばよかったと思わなくもないと、いささか反省する。
というわけで、22:00過ぎに散会し23:00過ぎに帰宅。家で、またカープが負けたニュースを見て寝ることにする。もう少し、ガッツを見せてもらいたいものだ。中日に勝てないというのは、あまりに情けなさ過ぎるぞ。オールスターの間にチームの建て直しが図られることを祈っておこう。

本日は7:00起床。なかなかすぐには起きられない。ボケーとテレビを見ていると、国会が解散となってから、ニュースは各政党の広報番組となっている。つまんねえなあ。新聞のベタ記事に、大■隆●氏が出馬すると出ていた。どうでもいい話ではあるが、宗教は儲かって儲かってお金があり余っているんだろう。選挙に出てお金をドブに捨てるくらいなら、弊社に寄付して欲しいところだ。有効に活用してやるぞ。
9:00過ぎに家を出ることにする。外は、雨が落ちてきそうな曇り空だ。梅雨明け宣言はどうなったのだろう。10:00出社。締め日前というのにわずかばかりの出荷を終わらせ、とりあえず、この数日読み進めていた原稿を読了。本作品の著者に感心したのは、16万字ほどの原稿を3週間ほどで書き上げてしまったことだ。著者のストーリーテラーとしての才能には、正直びっくりした。
しかし、16万字の書籍となると、320Pほどになってしまう。これでは予算オーバーだ。もう少し圧縮できないかと、お願いのメールを打つことにする。ついでに、某所と某所にもメール。なかなか、スムーズには進まないものだ。そこで力尽きるとお昼である。ついつい、ダラダラと囲碁に励んでいると、E堂製本N氏が、もらいたくもないご請求書なるものを持ってご来社。人の楽しみを邪魔する奴だ。
そこでフラフラと、書店さんを回ることにする。歩いているうちに疲れてきて、エクセルシオールでサボっていると、隣りに座っている20代のリーマン二人の会話が耳に入ってくる。ひとりが新入社員で、もうひとりがその先輩格のようだ。どうもSEの営業で回っているようで、二人とも、いかにも最近の若いリーマンというファッションをしている。後輩の方は背筋をスキッと伸ばして椅子に座り、メモを取りながら、熱心に先輩の話に耳を傾けている。
先輩格から、「お前は、どうしたら注文がもらえるかのためにお客さんに話を聞くわけ」「はい」「決算はいつですかとか、予算はどのくらいですかとか、そういうことのために聞くわけ」「はい、ありがとうございます。先輩があんなにしゃべれるようになったのは、いつぐらいからなんですか」「2年目の中盤くらいかな。最初は聞いたことを全部上司に報告して、それで覚えていったの」「はい」「注文も、今日この場でいただけますかと、一応聞いてみる。そこで何がしかの反応があるから、いつ予算が決まりますか、いつまでに必要ですかと、誘導するように質問していくわけ」「はい」「人は何かが必要になるときにその理由というものがあるわけだから、毎日、周りのことを気にしながら生活していれば、おのずとその理由に踏み込めていけるだろ。そういう理由を聞いていけば、こちらのロジックも自然に組み立ってくるじゃないか」。
なるほど。できる営業マンは、そうやって顧客と接しているのか。ついぞ知らなかった。そのへんのビジネス書にも書いてあるような話のような気もするが、オジサンがそういう余計な茶々を入れるのはやめておこう。殴られてしまう。しかし、仕事に燃えている若人は少々うらやましい。オジサンは疲れちゃったよ。
歩いているとそのうちに雨がパラついてきて、あわてて地下鉄に駆け込む。都営地下鉄水道橋駅で外に出てみると、すっかり雨があがっている。人騒がせな雨だ。
17:00前に会社にもどったところに、楠山さんから電話があり、その後、楠山さんと打ち合わせ。『読むドキュメンタリー映画』の最終形がようやく見えてきた(ような気がする)。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿